二人必要な作業を一人で行うということ
IKEAで家具を買った
念願のソファである
IKEAの家具はとにかく安い
安価の理由は
工賃が含まれていない=自力で組み立てる必要がある
というのをネットのどこかで見たことがあったが、まあ工具を駆使すればなんとかなるだろ。という謎の自信があったので遠慮なくポチった
(IKEAが安い理由はこのほかにもいろいろある)
そして、IKEAが我が家にやってきた
うれしい
ようこそIKEA
宅配業者に「ソファ」として渡された荷物は、これがソファになるのか?本当に?ぐらい細長く、コンパクトだった
しかしこれから私が組み立てて「ソファ」にするのだ
だからなにも問題はない
ダンボールを剥ぎ、中から出てきた長い棒たちを並べ、肝心の取扱説明書を開く
1ページ目に思いっきり「二人必要です。」のイラストが描いてあった
なるほどね
罠かな?
まあ、一人で二人分の働きをこなせばいいか
そう解釈した
そして作業に取り掛かったのもつかの間、これは「二人必要です。」と思った
いやマジ?本当に二人必要じゃん
舐めてた~人間の力
私はルフィみたいなゴム人間じゃないので、ソファの両端を良い感じに支えながら作業することができなかった
つまり腕の長さが足りなかった
そのせいで、両側から高さを調節しないと揃わないネジ穴を一生合わせられず、そこから先に進めずにいたのだった
工程的にはまだ1/3ぐらいだったが、多分そこで1時間以上費やした
もう一人いたら、既にソファは出来あがっていただろう
作業用につけていたテレビから不穏なドキュメンタリー番組が流れ始め、現場は更に地獄絵図と化した
こういう時にヘルプミ~~~~~と気軽に言える相手がいたら、どれだけ心強いか、そしてどんだけ生きやすくなることか、と思った
この経験がないと私はこんなこと考えなかっただろう
IKEAのソファに気づかされてしまった
そしてネジ穴と向き合うこと3時間
ソファが完成しました
一人でも完成しましたよ
完成しちゃったなあ。
必要以上の時間と労力をかけて完成させたソファは、かなり特別な子にみえた
世話が焼ける子ほどかわいいってこういうこと?
ソファに気づかされることがあまりにも多かった
そんな一日でした
上記は2年ぐらい前の出来事なんだけどやっぱりかなり印象深い
いろんな出来事をいとも簡単に忘れる私が覚えているので、自分のなかでかなり事件性があったんだろうなあと思う
これからは組み立てに必要な人数をちゃんと把握してからIKEAに挑もうと思います
ソファはまだまだ現役です
かわいい奴め
おわり