結婚式の招待状なんていらない

彼「久しぶりー!元気か?」

私「うん!元気!誰かと飲んでる?」

彼「Aと宅飲みしてる!飲みながら中学の時の話してた。俺にはお前だったなって話をしてたとこ」


(´⊙ω⊙`)

俺にはお前...結構なパワーワード!


私「なんだそれ。だいぶ酔ってるね」
(心臓バクバク)

彼「酔ってる!笑。でも本当俺はニコルの事好きや」


何て答えていいんだよ!
あー、面倒臭いの極み!!!笑


私「人としてでしょ!!よく言われるよw」

A「俺も好きやでー!人としてwww」

Aよ、君は少し黙ろうか。

彼「俺は人としても女としても好きや!」

(๑•ૅㅁ•๑)

それからも同じような会話が続く。
私はそれを、のらりくらりとかわす。


A「ニコルは誰のこと好きやった?もし中学のとき、こいつが告ってたりしてたらどうしてた?付き合ってた?」

Σ(-᷅_-᷄๑)
ってAよ!私が彼を好きだった事は知ってるだろ!
忘れてるんか?あ?

電話で「好きだったよ」と気軽には言えない。
けど付き合ってないとは言いたくない。 


私「うん、付き合ってたよ」←ヤケ

彼、A「おぉぉ。まじかぁぁぁ!!!!!!!!!」

A「本当にもったいない事したなぁ。でもこれニコルが結婚してるから言える事やから」

A「ニコル、実は構ってちゃんやろ。構って欲しいところあるやろ」

Σ(゚д゚lll)
そうだよ。言えないんだよ。何ともないような顔してるけど、心の中では構って欲しいと思ってるよ。

Aは昔から人をよく見てる。本質を見抜く。
中学の時から先生すら上手く操ってたもんな😅


彼「え?そうなん?じゃぁ、俺もっと行ってたらよかった?」
私の心の声(そうだよ!!アピールしてただろ!)

A「うん。いけてたやろ」
私(うん。余裕で行けてたわ)

彼「お前、その時言えよ!」
私(まじでそれな!!)

A「えー言ったら面白くないやんwww」

彼「お前なーーーーー!!!!」

私(こいつッ∑(゚Д゚))
そうだ。こんなヤツだった。
Aの奥様、大変だろうな(−_−;)
そして私は話す相手を間違ってたな。


でも割と真剣に

彼「体育祭でクラス(女子)が分裂したやん?それでお前にかなり助けられた。そこから信頼してた」


・・・
そうなんだ。
別に特別な事はしてなかったけどなぁ。

クラスで揉めて、夜の9時くらいまで学校の駐輪場であーだこーだ話をした事があった。男女8人くらいかな。夜の9時って!!これも青春だ。
家に帰ったらめちゃくちゃ怒られたけどねw


その揉めた時の事を言ってる。
嬉しいけど、やっぱり切ないよ。
照れ半分、切ない気持ち半分で何も言えなくなる。
本当に好きで居てくれたんだ。
私の勘違いじゃなかったんだな。


もしもその頃に気持ちを伝え合えていたら、私の人生はどうなっていたのだろう。
結婚まで行ってたんじゃないだろうか。


彼の人生を今よりもっと、彩れる事が出来ていただろうか。


でもね、そうなってたら夫は誰とも結婚していなかったと思うんだ。


彼「もしさ俺が結婚する時、招待状を出したら来てくれる?」

私「え?結婚するの?」

彼「いや、もしもの話。来てくれる?」

私「なんじゃそりゃ(それ、どうゆう妄想だよ笑)
私が出席したらみんなびっくりするんじゃない?それに浮くよ。私が喋れる人っていないと思うし」

彼「俺、めちゃくちゃ結婚式出てるから!!同窓会並みに呼ぶことになると思うから誰かしらいる!」
(地元では結婚式に異性を呼ぶことも珍しい事ではない。私は異性を呼ぶのは変だと思うけど😅)


私「そうかw。でも何で私を呼ぶの?」
 
彼「何でって...好きやったからやろうな」


・・・・。


正直ここは何て切り返したか覚えていない。
覚えているのは出席するとも欠席するとも言わなかったってことだけ。



本当は言いたかった。
私も好きだった。好きだったから行きたくない。
結婚式での姿なんて見たくない、って。


つづく。

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