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Compound and Friends - サームルールの人ゲストに出ています。

サームルールのクラウディア・サームさんがゲストに出ていたのでご紹介したいと思います。投資関係のニュースやコミュニティでご存知の方がご説明されていることは知っていたのですが、僕は、サームルールもサームさんも全然これまで知りませんでした。確か、泉さんもNoteの中で以前から解説されていたのでそれは読んでいたのですが、僕にとっても直近の失業率 4.3%の数字が結構意外だったというか、こんなに一気に失業率上がりまっか?という感じで、ちょっといろんな要素が影響した 数字の乱れじゃないのかなーとか今でも正直 思っています。

この動画で面白いと思ったのは、下のChatGPTによる要約の後半に出てくる「クラウディア・サムが説明した「サムルールが今回うまく機能しない可能性がある理由」として、以下の要因が挙げられています」の部分です。

つまり、サームルールができた時と今では今の状況がコロナショックによってかなり違っていて、サームさん自身がビデオの後半の 19:10くらいのところで、彼女のベースケース自体が「リセッションではない」とはっきり言っているところです。

僕では良く分からないのですが、こんな話もありますという程度に共有させていただこうと思います。いつもありがとうございます。


ビデオの概要

ホストのジョシュが登場し、「サムルール」という景気後退の指標について話題にしています。ゲストには、New Century Advisersのチーフエコノミストであり、「サムルール」の開発者であるクラウディア・サムが招かれています。ビデオでは、現在の経済状況とサムルールの役割について議論されています。

サムルールの説明

定義: サムルールは、全国の失業率の3か月移動平均を過去12か月間での最低3か月移動平均と比較することで、景気後退の初期段階を示す指標です。

トリガーポイント: 現在の3か月平均が過去の最低値を0.5ポイント以上上回ると、景気後退の初期兆候とされます。

現在の経済状況

  • 最新の雇用報告書により、サムルールが発動され、景気後退の初期兆候が示されています。

  • 労働力供給の増加(移民や労働力に戻る人々による)が一時的に失業率を押し上げる可能性があるという特異な状況が強調されています。

歴史的背景と比較

クラウディア・サムは、2008年のリセッション中の連邦準備制度理事会での経験からサムルールを開発した経緯を説明しました。このルールは、過去において偽陽性を除けば、信頼性の高い景気後退の指標とされてきました。

議論と分析

  • デイヴィッド・ローゼンバーグの見解: サムルールの発動は、景気後退が差し迫っている、もしくは既に始まっていることを示しているとしています。

  • バリー・リソルツの見解: 現在の経済状況、特に労働力参加率の増加は、サムルールのトリガーが今回の場合景気後退を示していない可能性を示唆しています。


クラウディア・サムが説明した「サムルールが今回うまく機能しない可能性がある理由」として、以下の要因が挙げられています。

コロナショック後の労働力の変化

  • 労働力の脱退: 新型コロナウイルスのパンデミック初期に、多くの労働者が労働力市場から脱退しました。これにより、労働力不足が発生し、失業率が一時的に低下しました。

ジョブマーケットの変化

  • 労働力不足と失業率の変動: パンデミック後、労働力市場に戻ってくる人々の数が顧客の戻りと同じ速さではなかったため、労働力不足が続きました。この状況が失業率を不自然に押し下げる要因となり、サムルールが予測する景気後退のサインが出にくくなりました。

移民の増加

  • 労働力供給の増加: 最近では移民の増加と好調な労働市場によって、労働力市場に新たな参加者が増えています。これにより、労働力供給が増加し、失業率が一時的に上昇する可能性があります。

これらの要因が、サムルールの「失業率が0.5ポイント以上上昇することで景気後退の兆候を示す」という基準を難しくしています。つまり、これらの労働力市場の変化が、サムルールが通常どおり機能しない理由となっているのです。クラウディアは、これらの労働力供給の増加が最終的に経済にとって良い結果をもたらす可能性があるとしつつも、現在の状況では景気後退のサインとして誤解されやすいと述べています。

結論

クラウディアは、サムルールが景気後退のリスクを示している一方で、現在の経済動態(特に労働供給の増加)が解釈を複雑にしていると強調しています。FED(連邦準備制度理事会)の対応と財政政策が景気後退を緩和する役割についても議論されました。



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