名前は願いの発露である

こんばんは。夏目紗綾です。

Twitterではいちばん最初のつぶやきで「夏目というのは不朽の大文豪にあやかって」と書いています。クライアントさんにも時折勘違いされてしまうのですが、夏目紗綾は私の本名ではなく、筆名です。

私が本名ではなく「夏目紗綾」として活動し始めたのは、なにもネットリテラシーの観点から本名を出すことを恐れたからではありません。クライアントさんとは金銭のやり取りがありますからどうしても本名は知られてしまいますし、仕事の面で筆名を使うことは然程目にわかる利点があるわけではありません。

ただ、私がライターとして活動する時に、この名前には願いを込めました。

私が「こうありたい」と自分で願って作り出す「夏目紗綾」という偶像は、私の願いであり、目標です。

私の本名には両親が私に願った「願い」が込められています。私は祖父から代々姓名判断師をしていた関係もあり、殊更名前に関しては慎重に、たくさんの願いを込めて名付けてもらったようです。私自身、両親からのあたたかな祝福のこもった自分の名前は気に入っています。

同じように、私は私の願いを込めてライターとしての私をこの世界に送り出すために願いを込めました。尊敬する文豪に届くほどに、言葉を発信したい。しなやかに折れることなく、織物のようにライターとしてたくさんの出会いを紡ぎたい。

一応私も画数などを気にしながら名前を考えていたのですが、「夏目紗綾」という名前は波乱万丈で、女性が使うには荷が勝ちすぎるような名前という評価でした。

でも、私は男性とか女性とか関係なくこの世界で生きていくのだから、波乱万丈なくらいでちょうどいいなと思いました。普段弱気なのにこういうところだけ強く出てしまうのは、自分でも良いのか悪いのかよくわかりません。

電子の海で声を届ける時、私はいつも自分の願いを背負って話している。名前が楔のように私に願いを確認させるのです。

やっと一ヶ月が過ぎました。

きっと私はこれからもっともっと沢山の人と「夏目紗綾」として関わっていくのでしょう。始める前は怖かったそのことが、今は少し楽しみです。

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