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恋人ができないけど多分恋人がほしい訳じゃないと気づいた話(と未練)

久々にマッチングアプリを始めた。今は色々な事情で恋人はいらないけど、「東京生活最後の思い出にデートがしたい」という理由からだ。

近所の人とマッチしやすく直ぐに会えるが遊び目的が多いあのアプリからスタンダードな恋活アプリ、そして気になっていたプロフィールと行きたい店だけ登録してメッセージのやり取りなしでご飯に行く...というアプリなど、計3つのアプリをダウンロードしてみた。

実際やり取りをしていく中で考えたのが、「デートしたいとはいえ、つまり私はデートに何を求めているのか?」ということ。何事にもおいても目的の意図を明確にすることは大切だ。

恋人はいらないけどデートはしたい...私のデートのイメージは、男女がイチャイチャ(!)するもの、身体の接触的な意味だけでなく会話でも何となく男性が女性をいじったり(ただし愛のあるいじり)とかそういう...この辺りはまだまだ言語化し切れていない部分もあるけど、つまり私は「ときめきたい」のだ。

ただし明らかに◯リモクだと怖い。女性が男性にホテルで刺された事件などを良く耳にするし、会ってお互いフィーリングがあって自然にそうなってしまうものだと思っているので(あくまで私の感覚)、それ目的の人とは根本的な価値観も違いそう。

なんとかやり取りをし、数人会ってみる。

波長や興味のあるトピックも合って話しやすいけど、写真からイメージしたのよりカッコよくないなあ。。

「もっと話したかった」とメッセージが来て、私的にはそこまででもないけど「またぜひ!」と返信したけど、それ以降メッセージ来ないなぁ。その程度ならもういいや。。

そんなことばっかり。

ウンザリしても、男性のせいだけにはできないから辛い。大した顔面レベルでもなくスペックも高くない割に聡明で品のある人が好きだったり、ずっと好きだった彼と全ての人を比べてしまったり、拗らせている私も悪い。

そうなのだ。前からマッチングアプリをやると彼のことを思い出してしまう。今回は特に、秋の人恋しい気候も相まってか、前よりもかなりひどく彼のことを思い出してしまっている。会わなくなってからすごく落ち込むことがなかったせいか、時々思い出してちょっぴり泣く...を不定期で繰り返している。病気かもしれない。カウンセリングにでも行こうかとたまに本気で悩む。(行ったらnoteのネタにもなりそうだ...ただ変な水などを薦められそうで怖い)

彼の放つ雰囲気も、ちょうど良い人懐っこさも、なにより彼が私にくれる何気ない一言がやさしくて好きだったなあ。愚痴をいったりふと疲れたときに連絡をすると、ちょうど心地よい言葉をくれたものだ。いまとなっては私が愚痴ばかりだったのかもしれないし、相手に頼りすぎていたのかもしれなくて、あちらが気を遣ってくれていたから成り立っていた部分もあったのかもしれない。お互いにバランスよく寄り添って生きていくのって、多分難しい。

さらに自分がまあまあ面食いというか色気がある人が好きな割に、そういう人に興味を持たれるほどの魅力は私自身にないし、かと言って話しやすいけど男性としての魅力をあまり感じられない人を好きにはなれない...という中途半端さにも嫌になる。

後者に関しては回数を重ねれば変わるのかもしれないけれど、かといって自分から誘うほどの気力もない。相手が誘ってくれても行くかは分からないが、ただ、話して楽しかった人がそれなりの熱量を持って私を誘ってくれるのならば話は別だ。(大した女ではないのに気丈に振る舞っているのが悪いのか?)

と、そんな感じで、恋人探しではなく「デートの相手探し」ですら上手くできない自分がいた。そもそも私がデートに求める基準も高いのかもしれない。

ただよくよく考えると「ときめき」以上に私が求めているものがある。それは「心の繋がり」だ。これは男女限らず言えることで、女の子の友達ではいろんなことを深く話せる友達が何人かいるが(かといっていつでも電話できるような深い仲の友達はいない)男友達と呼べるような人はいない。

女友達はみんな私に寄り添ってくれて助け合える同士で、大切だが、やはり率直な男性の意見がほしいときもある。そんな時に話せる男友達...的な存在がずっとほしい。

新しくはじまったドラマ『いちばんすきな花』で“2人組を作るのが苦手でそれにあぶれてしまった男女”が出てきたけれど、まさに私もそれだなとも思った。2人組は特殊で、お互いがお互いの特別じゃないと「2人組」になれなずそこからあぶれてしまうーー2人組、まあつまり恋人だとか夫婦だとか 逆に2人以上は1人の集合体だから、「2人組はお互いの存在価値が高い」という話だ。痛いほど突き刺さる。

やっぱり私はいつでも誰かの特別になりたい。簡単じゃないと分かりつつ、そう慣れないことがずっと辛い。それはこれからも変わらないのだということに気づいてしまった秋だった。

なぜかここ1週間ハマっている小袋成彬でお別れ。寒くなってから寂しさと眠気がすごい、いい音楽を聴いて切り抜けたい。

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