運がよくなると

　自分のことはよく知っていると思っているけど、案外そうでもなくて、わかっているつもりでも、こうだと思っていても単なる経験の積み重ねと、それに基づく観念が作り上げただけのものだったりする。

　四柱推命では大運というものがあり、大運は運の流れを観ることができる。これは１０年間のサイクルで変化していく。１０年間運がいい人もいれば、１０年間運が悪い人もいる。いい運が続くとその人は１０年どころじゃなく２０年間、３０年間といい運が続くことになる。反対に悪い運が続く人もいる。１０年ごとに運が変わっていくのだから、だいたい１０年ごとに人間も変わっていくのだろう。

　ところが生まれてこのかた、ずっと運が悪い人もいる。その人曰く、人生は報われない。大事なところで結局人生ってうまくいかない。期待するだけ人生はがっかりさせてくれる。らしい。約５０数年間、その人はそう思っていた。

　迎えた５０数年経った節目。いろんなことが変わった。風向きが変わるとはこういうことなんだろう。いまでは人生って楽しいようだ。運のいい時は感謝もできる。運が悪いときは他人のせいにしてしまう。運がいい時は一歩引いて考えることができる。運が悪いときは渦の中に飲み込まれていく。

　自分自身では好き勝手にやっているようでも、自分なりにベストな選択をやっているようでも、運という要素が大きく関与してくる。いい時にどう過ごすのか？悪いときにどう過ごすのか？それが一番重要なことなんだろう。１０年って長い。

　

　本日もお読みいただき、ありがとうございます。