雨と桜と
満開の桜の下、雨粒と共に花びらがひらひらと舞い落ちる。
文字通り花散らしの雨だ。
しばらくは天気ははっきりせずにぐずついた空模様が続くらしい。
菜種梅雨だと言う。
確かに庭の菜花に種が出来てきている。
昔の人は言葉を作るセンスが、現代とは比べ物にならない程素晴らしい。
花散らしの雨も菜種梅雨も同じ雨の事なのかな?とふと思う。
時期は確かに同じだし。
この時期に長雨が降ると、余計にソメイヨシノが散っていく。
それを惜しむ美しい言葉花散らし。
日本語ってただの言葉と違って趣があって素敵だな。
上手く表現出来ないけど、奥行きがあって気持ちが伝わる言葉が多い気がする。
だから難しいのだろうけど。
そんなことを思いながら傘を差して桜の木の下を通った。
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