さて今夜のおかずは何にするかな

家庭菜園をやると、精神的にも身体的にもいいと、色々な方面から聞いた。

元々が植物屋だったし、大人になってからは、いつからともいう事もなく何かを育てている。

もちろん最初に育て始めた野菜は、一般的なミニトマトなどだったと思うが、今は同じオクラを育てるにしても、八丈オクラやスターデイビットなどマニアックになってきている気がする。

お陰で春先の天ぷら食材には事欠かない。

ミツバ、アシタバ、柿の葉などは当たり前。

ねぎ坊主が天ぷらでとても美味しかったので、今はねぎ坊主を食べるために長ネギを育て、長ネギが必要な時には買うという、おかしな事になっている。

庭先にあるからこそ難なく手に入る、花ニラや、大葉にバジル、ローズマリー。

買ったら珍味として、結構高い食材も、割りと勝手に庭に生えている。

ホームセンターで売っているのを見ると、昨日家で雑草の様に抜いちゃったけど、ここに売りに来ればよかったよねと、冗談で話す程。

黒竹のタケノコや、フキは生えてきて邪魔だから食べちゃおう。

雑草抜いていると、宝さがしのようにミョウガを見つけたから収穫！

もちろん、そんな乗りで育てているものばかりではない。

真面目に支柱を立てて誘引したり、わき芽を取ったりして手を掛け、虫の卵を見つけると、丁寧に取り除いたりして目を掛けて育てているものもある。

あちこち庭をチェックして歩くのは、観察好きの自分にはピッタリ。

陽の光を浴びて健康にもよい。

限られたスペースに、何をどう育てていくか、頭を悩ませ、激しい風雨に折れたりしてないかと気を揉んだり。

あまりにも日常的な事なので、趣味を聞かれて家庭菜園なんて思いも浮かばない。

それどころか、これって趣味なんですかね？と聞きたくなる気分。

今日は夕食に、アシタバのお浸しと、味噌汁の愚にニラでも入れるかなぁ。

そう思って、収穫ともザルとハサミを持って庭を歩く。