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辛い別れに感謝を込めて

2年前の今日、それからしばらくしてから、大切にしている知り合いが相次いで亡くなりました。

1人は全く突然の事で、聞いた時に出てきた言葉は“嘘”以外ありませんでした。

もう1人は長く癌と共存していた方で、もちろんショックは受けましたが、全く違う感覚でした。

当時、私は自覚しているよりもずっとボロボロの状態だったらしく、特に突然亡くなった方の訃報が嘘ではないと頭に入って来るのに2日間かかり、その瞬間から本当に吐き気をもよおす程に動揺しまくり、実際に仕事中に倒れてしまいました。

しばらくしてまた訪れた訃報。

動揺の仕方はジワジワとした感じで、仕事中に倒れる事はなかったけれど、あぁ亡くなってしまったのだと重い物を押し込められた気分。


ボロボロ崩壊寸前、それも自覚のない厄介な状態の私には、それで十分で一気に体調が変化していったのです。

今思えば、自覚なくボロボロのままで必死に仕事を続けていたら、もっと壊滅的になっていたかもしれません。

と言うことは、お二人に感謝すべきなのかも。


最近は何とか前が開けてきつつあるように思えます。

それでもやはり、今日の日は忘れられません。

大切な日の1つになりました。

ボロボロになったお陰で、ちゃんとしたお別れさえ出来なかったけれど。

あの日は何故か嘘だと空笑いしか出来なかったけれど。

心の中で手を合わせます。


もう一方は、少ししたらお墓参りをしに行きます。

寂しいですが、決して弱音を吐かずに楽しいお話ばかりしていらしたあなたを見習って。


誰かとの別れは悲しく辛い。

覚悟があった方でも突然でもそれは辛い。

でも今の私は壊れはしないと胸を張って言える。

2年経ってやっと気付く事が出来た。

あの時の私を救ってくれたのは、多分お二人。

今は感謝を込めて、絶対に元通りになりますと誓います。

まだ、もう少し時間はかかるけど。

それはきっと許してくれますよね。


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