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紫陽花の季節

いつの間にかアジサイの季節になってきた。

あちこちで、様々な色、形のアジサイが咲いている。

自分が子供の頃から、こんなにも色々な色形があっただろうか?

拙い記憶によるので確かではないが、一時期“ハイドランジア”として逆輸入され、華やかなアジサイが一般的になった様な気がする。

この時期になると、いつもピラミッドアジサイに惹かれてしまうのだが、あれだけの大きさになるものを、何処に植えるスペースがあるのだと思って断念。

数軒先にある見事なピラミッドアジサイを見て満足することにする。

他にも、遊歩道に星形みたいなガクアジサイがあって、欲しいなぁと思うのだけど、同じく見るだけで納得する。

近所に咲いているやわらかな色合いのアジサイも、見るだけ見るだけ。

一つ一つは白くて小さくても大きな塊になって見ごたえのあるアジサイ。

逆に印象的な葡萄色だが、花数が少なくて、いかにも茶花といった山にひっそり咲いていそうなもの。

そのつもりで歩き回ると、人様の庭先や遊歩道や、ちょっとしたスペースに見つけられるものだ。

昔ながらのアジサイは、確かに雨に濡れて水滴をたたえ、ちょっと重たげな感じがよく似合う。

華やかなハイドランジアは晴れた光を浴びても綺麗。

なんと言っても大きいし、長い間見頃が続くせいもあって結構目立つ。

花の名前をあまり知らない人でもアジサイという名前であることは知っていそう。

とても日本人に親しまれている花の一つじゃないだろうか。


一番親しまれているのは、やはり桜だろうな。

それから梅。

名前と一致する点で言ったらチューリップもそうかな。

もちろん、物凄く種類がたくさんあるので、チューリップの概念が崩れてしまう様なのもあるけれど。

それとアサガオやヒマワリなんかも、あぁ夏に咲く花だねって位には有名だろう。

秋はどうだろう。

キンモクセイは香りで一致するかも。

そんな風に考えていくと、やっぱり日本は四季があって自然に恵まれた国なのだ。

多くの人が知っている花が割と多いものだなあと感心する。


野菜の旬は、農家さんの努力や流通の発達で、薄れてきてしまったものも多いけど、やっぱり花はその季節をあらわすなと思う。

そうであって欲しいと願ってる。

いくらソメイヨシノが好きなんだと言っても、秋に桜吹雪なんて違和感でしかないでしょ。


梅雨は鬱陶しい天気が続くけれど、アジサイが綺麗だなと思って散策する。

それもまたありなのかもしれない。

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