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49.昔の記憶から体感を味わいに行ってみた

心の基本は何も感じない状態らしい。
そこに育ってきた境遇で脳ちゃんが快と不快を
学ぶらしい。

五感⇒感情⇒思考の順に成長するんだそうだ。



私の母は世間体を気にする人だった。
人より優れているとか、お金持ちだとか
思われないように生きていたかもしれない。

私もそのように育った。
皆が〇〇、
だから私も〇〇でなくてはいけない。
そうでない場合は、私は受け入れられない。

昔のことを思い出す時、私は情景を思い出す
こともあるが、
言葉を思い出すことの方が多いような
気がする。

体感は意識すると思いだす。
読書感想文が新聞に掲載された時、
先生が「出したの覚えてる?」と私に聞いて
きた。

私は自分で出したわけではないと思うので、
記憶はなかった。

で、体感は⁈

あー先生覚えてくれてないんや、
と凄く寂しかった。
先生が選んで出してくれたわけではなかった
のが悲しかった。

そんな体感。
でもその感覚はすぐ消え、新聞に載ったこと
を喜んだ。

家に帰って母に話したら、母は掲載された
新聞を近所のおばちゃんに見せてもらった
ようだ。
でも、特に私によかったねとか言われた
記憶はない。

寂しい感じ。

大学の卒業式。
私は答辞を読むことになった。
成績優秀。
母は卒業式に来てくれると言った。
嬉しかった。

でも近所のおばちゃんの娘が同じ大学の短大に
通っていて、
私が答辞を読むってことを母から聞いて
その近所のおばちゃんは、
卒業式には行かないと言った。

母も行かないと決定。

母もおばちゃんも娘のこと考えてるか?
今なら、二人とも来いや!という状況😆

4年制と短大だから、同じ卒業式、年度
だった。

私は、母に
答辞は4年制から選ばれるんだから、
〇ちゃんは
そもそも選ばれないと説明したが、

母はやはり来てくれなかった。

近所のおばちゃんを差し置いてはくれ
なかった。

私はさみしかった。
でもどうしても来て欲しいとも言えなかった。

あーなんかあの時の強烈な「来て欲しい」って
気持ちが蘇ってくる。

私の中には、私の晴れ姿を見て欲しいという
欲求があったような記憶。

そして結果、来てもらえなくても平気なふり
をした。

さみしいくせに。

いつもそうだった。
私にちょっと自慢したくなるような事が
起こっても承認してもらえなかった。

私は甘えるのがへただった。
皆が先生先生と寄っていっても
私はそれを出来なかった。

今思えばだけど。

その時は平気だと思っていたが、
今の私がその時の体感を思いだすと、
やはり私も皆と同じように先生先生と言って
自分の話しを聞いてもらいたかった。
寂しい。

いつも私は自分を無視してきた。
でもその事に長い間気が付かなかった。
むしろ私はわがままだと思いこまされてきた。
誰に?子供の時は母に。
大人になってからは自分に。多分。

よっぽど優秀な結果を出さなければ、
それは大したことはないことになる家族
だった。
権威主義ともいうのか。

基準はまあ、勉強なら兄が基準。
阪大へ行った。結構な基準(笑)

兄も大変だったかもしれない。
父の期待を一身に受けて、普通に勉強し
てきた。

勉強では兄には勝てない。
一教科が80点ではダメなのだ。
父は兄の成績表は穴が開くほど見ていた。

私の成績表は?
全く見てもらえなかった。関心すらない。

寂しい。私は?! 私は?! 私は?!

そうだ。私は?! 私は?! 私は?!

ちょっとしんどくなってきた。

ある時、私は私には友達がいないとお風呂で
泣いた。
え?母は驚いたんだろう。
だって私は明るく、実際に友達が多い方だった
から。
協調性もあってね。
でも友達がいないと泣いた。
自分でも訳が分からない(笑)

その時に母は一緒に泣いてくれた。
そんな事ない、とか言わないでただ一緒に
泣いてくれた。

その時の体感は。

あー私のこと受け入れてくれた・・・
いや上手く書けない。
友達がいないと泣いたのに、満たされたような、そんな感じ。

この文章を書いていると、父も母も随分な人
に思えるが、事実はどうだったんだろう。

表面で起きている事象は、どこにでもある
ごく普通のありふれた家族の情景かもしれま
せん。

私の記憶にある昔の自分に出会いにいって、
体感を思い出して思いつくまま書いてみました。

今日はここまで。
ありがとうございました。

私の自慢話好きは全力だった(笑)。
私にとっては自慢話ではなく、この程度でも
大丈夫でしょうか・・・って確認だったかも(笑)

色々分かって、色々分からん。

時代、環境をよく観察して、
自分の有り様を調整していくしかない。

だってもう61年も「私」を生きてきたんだから。

今更他の誰かになることは、楽ではない。

色々な自分を少しずつ統合していこう。

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