一流のオーディエンスを目指して素人が聴く~東京グランド・ソロイスツ~ピアソラの四季(4/3 ミューザ川崎シンフォニーホール)
特に音楽教育を受けたわけではなく、幼いときにピアノは少し習ったものの、ものにはならず、音楽の成績は4。という私ですが、楽器はできなくても、ぼんやりと聴くのは好きです。
65歳になり、少し時間ができたのと、本物の高齢者になる前に、自由に外出できるうちにコンサートに行きたい。そして、何の楽器もできず、才能もないけど、オーディエンスとして音楽を精一杯楽しみ、できれば一流のオーディエンスになって一流の音楽家を支える1人になりたい。
という、ささやかなのか、大胆なのかわからない夢を持ちながら過ごしています。
先日は、三浦一馬率いる東京グランドソロイスツのコンサートへ行きました。去年生誕100年だったオールピアソラのプログラムで、期待できます。
三浦一馬は、日本のバンドネオンの一任者。若いながら大活躍です。バンドネオンという楽器自体、しられてなくてアコーディオンと混同されてるのではないでしょうか。でも、大河ドラマの大河紀行に取り入れられ、聞いたことのある人は多いはずなんです。
東京グランド・ソロイスツのメンバーとして、石田泰尚ももちろん出ていて、他の方も凄腕ばかりの大編成になっています。石田泰尚は硬派のヴァイオリニストとしてしられています。神フィルの首席コンサートマスターであり、独自の活動をしてテレビにも出演して、個性的なファッションと、見た目を裏切る繊細な音色で女性ファンの多い人です。
ギターやピアノ、コントラバス、ヴァイオリンに見たことある顔を見いだし、熱い男達の絆や、あうんの呼吸、迸る音楽愛、今、この時、この場所で繰り広げられられる音楽の物語を共有するんですね。
三浦一馬の編曲、オーケストレーションも光り、タンゴの曲はほと知らなくても、ピアソラが誰だか知らなくても、音楽に理屈や知識は本来、要らないのです?
ワクワク、ドキドキの時間はあっという間に過ぎました。夢中になりました。
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