人の為とはなんなのか

この業種で悪戦苦闘して早11年。
限界を感じている日々…

職業柄、性的な犯罪に関わった人に会うことが多く、様々な現実を見せられている。

 この手の卑劣な犯罪における被害者に対しては、その人を心身共にサポートし、回復させ、犯人に早く罰を与えて、被害に遭う前とまでは行かないが(遭う前にもどるのは絶対無理なのだ、起こったことは戻せない)その人が愛する人達とまた一緒に笑いあえる日々を歩むことができればいいと真剣に思って頑張っているところである。

 だけど現実は、厳しい。
 度重なる事情聴取や起訴のハードル、有罪を勝ち取るまでの年月、何回も何回もおんなじ話をしてその都度確認をとられて、被害者はまるで自分がわるいことをしたように確認をとられる日々がずっと続く。
 まずそこに心が痛い。

 そもそもなぜ司法のハードルがこんなに高いかと言うと、刑法で罰を受けるということは基本的人権を制限されるから。
 それはそれは厳格な審査があるので、期間は長いし、常に当事者全員にプレッシャーが伴う。
 被害を受けた人からしたら「私の人権はどうなるのか」と怒り心頭だと思うし、それは最もだと思っている。

 ならどうして被害を受けた人たちがここまで苦しい思いをしないといけないのか。

 私は、大きな原因として、
「性的被害を受けたと宣言して周りを振り回す人たちが一定数、しかもかなり存在する」
ことが問題になっていると思う。

 元カレが新しい彼女といるのが許せない
 お金が欲しいから
と言って、相手を犯罪者にまで仕立てたいと思う人がいるのだ。
 また、精神的な疾患のせいでそう思い込んでしまっていたりという責めるに責められないパターンも存在する。

これを調べるのには相当な労力が必要となって(時には解決より遥かに時間がかかったりする)結果人的物資はそこを調べることに割く羽目になってしまうし、現場は疲弊しまくり。
 そういう人たちに限ってクレーマー気質というか、驚くくらい現場の人達を攻撃する。

 どうにかミスマッチを防げないかとか色々考えるけど、なーんにも良い考えは浮かばない。

 公的なワンストップ機関等あるが、あちらも同じような状態だと思う。
 来た人と警察の間に挟まれて可哀想だなと思ったこともしばしば。
 真の被害者が来ても、ワンストップの人は警察は迅速な捜査のため間髪入れず被害者を呼びたいが、被害者は心理的にキツくていけない、そこでワンストップを間に挟んで聴取を断るけど、警察からのプレッシャーがある。
 とか、、
 唯一の良いところは割と人が多いところ。
  
 なんか良い方法思い浮かばないかなーと思って書いてみました。

 そしてこんな現場にほとほと嫌気がさして心折れそうです。

 本当の被害者のために動きたいのに、何してるのかわからない。

 

 

 

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