Mリーグ2020、まもなく。
2020年10月5日。
待ちに待ったMリーグ2020の戦いの火蓋が切って落とされる。
異例の幕切れとなった2019シーズンからおよそ3ヶ月。
今年もまた、8チームが頂を目指してしのぎを削ることとなる。
今年最大の注目を浴びるのは、やはりこの男。
堀慎吾―――。
昨シーズン、新規参戦チームながら4位と健闘したサクラナイツから指名を受けた。
松本(ABEMAS)、たろう(ドリブンズ)と同じ日本プロ麻雀協会に所属するトッププロで、昨季、団体の最高位タイトル「雀王」に輝いた男がついにMリーグの舞台に立つ。
連盟、最高位戦と団体規模はほぼ同等であるプロ協会だが、Mリーガーは前述の2名のみであるため、これが団体として3人目のMリーガーだ。
以前放送されたインタビューでは「ライバルはいない」と早くも先制口撃でファンを盛り上げた堀。チームメイト全員が連盟所属の選手(内川・岡田・沢崎)という中で、彼がどんな化学反応を起こすのか。今から非常に楽しみである。
といったところで、改めて今シーズンを戦う8チームを2019シーズンの振り返りも交えつつ、簡単に紹介していこう。
赤坂ドリブンズ (左から 鈴木たろう・園田賢・丸山奏子・村上淳)
初代王者として連覇を目標に掲げて挑んだ昨シーズンは、まさかのレギュラーシーズン敗退となる7位。中盤で抱えたマイナスポイントが最終的に大きく影響した。それでも、道中断トツ最下位のところから5連勝で一気にセミファイナル戦線まで戻ってきた底力は、初代王者としての意地を見た。今シーズンも期待値を積み上げる麻雀で、王者返り咲きを目指す。
EX風林火山 (左から 勝又健志・二階堂亜樹・滝沢和典)
レギュラーシーズンを首位で通過するも、ファイナルではドリブンズに独走を許し準優勝に終わった初年度。ファイナルの短期決戦で感じた、「前に踏み込んでいく力」をシーズンオフに特訓。バランスよりやや攻撃型にシフトチェンジする形で挑んだ昨シーズンは、序盤こそ好位置につけていたものの年内後半から大きく失速。終わってみれば屈辱の最下位という結果に。シーズンを迎えるにあたり、「上位入賞が叶わなければ選手の入れ替えを行う」と並々ならぬ決意を語った藤沢監督。2年前にあと一歩届かなかった優勝へ突き進む。
KADOKAWAサクラナイツ (左から 堀慎吾・岡田紗佳・内川幸太郎・沢崎誠)
昨シーズン、唯一の新規参戦チームとして「サクラ旋風」を巻き起こしレギュラーシーズンを2位、セミファイナルを1位で通過した。しかし、ファイナルシリーズではセミファイナルまでとは対照的な展開となり最終的には4位。悔いの残る結果となった。オフシーズンのドラフト会議では、前述の通り堀慎吾を獲得。プリンス・内川、クイーン・岡田、マムシ・沢崎にジーニアス・堀を加えた新生サクラ軍団が、満開の花を咲かせられるか。
KONAMI麻雀格闘倶楽部 (左から 前原雄大・佐々木寿人・高宮まり・藤崎智)
初年度はファイナルに進出するも、ドリブンズに大きく離されての4位フィニッシュ。シーズンオフのドラフトでは、守備のスペシャリスト・藤崎を獲得。4人でリベンジを期して臨んだ昨シーズンは、エース・寿人の出遅れがありながらもセミファイナルシリーズへ進出。2年連続のファイナル進出とはならなかったものの、チーム最終試合の高宮・藤崎の2連勝で有終の美を飾る形となった。「超攻撃型麻雀」チームの3シーズン目は、どのような結果を見るか。
渋谷ABEMAS (左から 白鳥翔・日向藍子・多井隆晴・松本吉弘)
オリジナルセブンで唯一の2年連続ファイナル進出を果たしたチームは、昨シーズンと同じく3位。初年度個人MVPの多井、昨シーズン中に新たなタイトル・發王位を獲得した白鳥、シーズンを通してもがき苦しんだ若武者松本、チームのムードメーカーとしていつでも明るく盛り上げた「ちゅも」天使日向。Mリーグチェアマン、チーム監督でもある藤田晋が率いるチームが真の「主人公」となれるのか。勝負の3年目が今、始まる。
セガサミーフェニックス (左から 茅森早香・魚谷侑未・近藤誠一・和久津晶)
レギュラーシーズン敗退の悪夢から1年。昨シーズンは序盤から近藤がチーム初役満となる大三元を成就させチームを勢いづけると、年内から年明けまで破竹の5連勝を達成。さらに、魚谷がレギュラーシーズン終盤に2度の役満を決めて盤石の態勢でセミファイナルまで駆け抜けた。しかし、ファイナルではPiratesの追い上げに屈し、惜しくも準優勝。それでも、レギュラーシーズン個人タイトルを総ナメにしたことを考えれば、十分といってもいいのかもしれない。今シーズン、「進化した不死鳥」が再び大空へと舞い上がる。
TEAM RAIDEN/雷電 (左から 黒沢咲・萩原聖人・瀬戸熊直樹)
初年度は圧倒的な最下位。惨敗を喫したチームはスローガンに「Avenge」を掲げ、昨シーズンの開幕を迎えた。途中、黒沢の結婚・妊娠とトピックスも多かった雷電だが成績はセミファイナル敗退。オリジナルセブンで唯一ファイナルに進出出来ていないチームとなってしまった。オフのドラフトでも追加選手を取らず、敢えて3人で戦うことを選択した雷電。「シーズン途中での補強もあり得る」と語っていた高柳監督がいつ、どのタイミングで戦力補強を行うのかにも注目が集まりそうだ。「雷電の面白い麻雀」は今シーズン、どのような結果を生むか。
U-NEXT Pirates (左から 朝倉康心・小林剛・瑞原明奈・石橋伸洋)
初年度はドリブンズとのファイナル進出争いに敗れ、レギュラーシーズンで姿を消した。ドラフトでは瑞原明奈を獲得し、4人でシーズンを戦い抜いた。昨シーズンもまた、ドリブンズとのセミファイナル争いとなったが、小林の冷静な立ち回りでリベンジを果たし、セミファイナルへ。以降は、石橋・瑞原がポイントゲッターの役割を果たす。シーズン通して苦しんだ朝倉も、ファイナルで役満・大三元を成就させ、優勝へ貢献した。「デジタル麻雀」を武器に戦う頭脳明晰な海賊団たちが、連覇へ向けて大海原を駆け抜ける。
といった感じか。
今シーズンも実況陣は変わらず。
不毛のディーバ・ミサミサこと小林未沙さん。
京大卒のインテリ雀士、松嶋桃さん。
そして。
噛み魔神、日吉辰哉さん。
(日吉さんの写真だけすげえ若めのを探してみた笑)
こちらの3人の名言にも注目だ。
(日吉さんは迷言もw 流行語の爆誕を期待!!)
また、今シーズンも昨シーズンのファイナルと同様に新型コロナウイルス対策のガイドラインに沿って万全の対策を講じて進行していく。
詳細はこちら。
https://m-league.jp/news202010031200/
今シーズンは、8チーム30名となったMリーグ。
最高の技術、メンタルを要求される現代麻雀界の最高峰リーグ戦で
新たな王者となるチームはどこになるのか。
10月5日、あの熱狂と興奮をさらに外へ。Mリーグ2020、開幕――。
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