夏夜の花びらと視線の先

夏の風物詩。私にとっては花火。これを見なきなゃ夏じゃない!って大声で言える。人は多いし、何より暑いっていう人もいるかもしれない。でもそれに逆らってまで私は毎年花火を見ることを楽しみにしている。なんだろうね。なんか見惚れるんよね。形も色も大きさも違う。だから見てて飽きないし、言葉じゃ上手く表せないけどすごい好き。自分で花火見るのはもちろん好きやけど、花火が彩る友達とか家族とか好きな人の表情を見るのはもっと好き。花火に見とれてる横顔、色んなことを思い出して流している涙、綺麗だねって言いながら浮かべる最高の笑顔。花火と一緒で綺麗で鮮やかな色をしてる。その時は今年も生きてるって感じがするし、この人のこと大事にしたいなって思える瞬間でもある。でも、でもね。今年はまだ花火見れてないんだ。見に行きゃいいやんなんて思ったかもね。確かにそう。でも今年は神様と仲良くないみたい。ちょっと遠くても、時間をかけても見に行けばよかった。一緒に見たいって浴衣着たいって勇気出せばよかった。後悔でしかない。今年は後悔って言葉使わないって決めてたのに。1個前のnoteで書いた友達は、好きな人と花火見に行けてすごく幸せそうでした。それを見れて幸せになれました。それならいいのかな。刹那に散ってしまうけれど、夏夜の花びらの儚さは何物にも代えがたい美しさがある。届くことのないあなたへの想いとひと夏の後悔を心に秘めて。

本当に大好きでした。
ありがとう、大好きだったよ。


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