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20年分の想いと恋愛観 その①

色々あったこの半年。

ありきたりな毎日。起きる→仕事→帰宅。時々友達と遊んで
それが悪いとは全然思わない。
でも満たされない何かがずっと胸の奥の奥で仁王立ちしてくれます。

年末に彼女にフラれた事から

色々
頭の中で巡り巡る。結局何が

「正解」

だったんだろう…。
男の頭の中できっと一生かかってもその問の答えは出ないと気付くまで五ヶ月かかった。

思えば人生において「大切な」恋愛の中で
いつも選択を間違えてきたような気がする。

37年間で自分がずっと一緒に居たいと思った人が

「三人」

一人が前嫁。

そして今から書く人。
14の時に付き合った人。中学生だから6ヶ月しか一緒に居なかったけど
記憶が薄れた今でも
節々にはっきりと覚えてることが沢山ある。
たった6ヶ月で、自分の価値観、恋愛観。全てこの人に作って貰ったと今でも素直に思う。

後述しますが
この子と17歳の時にもう一度僕は付き合います。

お互い同い年。
自分の学校でのスクールカーストに特に不満もなく。楽しく過ごしていたけど
恋愛だけはよく分からなかった。
告白されたことも数度あった。でも上手くいかなくて。
そんな時
隣の学校に彼女がいる友達に誘われてノコノコと付いて行ったことから始まる。

友達の彼女に色々と女の子を紹介される。
さしずめ紹介と言う名のただの僕を見定めるだけの会だったのだと後で知る。

帰り際に友達から
「誰か気になった子おらんかったん?」と聞かれて

あの子とあの子。と二人のキレイな人の名前を上げた。

翌日、自分の学校にて
その友達から呼び出される。

今日その二人と遊ぶから集合。

待て、待て、待て。何でそんな事になってる??
もちろん予定なんてないけど
断ることも出来ず、黙って付いていく。

近所の公園に着いたら友達の彼女と1人の女の子だけが来ていた。


対して乗り気じゃない僕達に無理矢理くっつけと促す友達カップルを横目に
少し会話をした。


目が大きく、スラッと細身の肩幅の狭い女の子。そんな印象。
キレイな爪と長い指。

そして大きな瞳にどこか儚い寂しさと
吸い込まれそうな程澄んだ目をしてるなと思った。

このときの会話は全然覚えてない。

20年も前のことだもん。笑
解散する時間になり、じゃあ送ってあげてと言われて
自転車に二人乗り。

このとき僕の家庭事情が父と母が離婚していて
父子家庭だった。

きっとそんな事を話したんだと思う。
その子の家に着いたら
私も母子家庭。近くにお父さんも住んでるけどね…

っと妙な親近感を覚えたのは今でもはっきりと覚えている。

お母さん仕事で居ないしお茶飲んで行ってと
昨日会ったばかりの子の家に上がる。

すごくイケない事をしてるかのような緊張感だったのも覚えてる。
そこから何を話したかはやっぱりほとんど覚えてはいない。

でも帰り際に僕は何故か彼女のどこか寂しそうにする視線から目を離せなかった。

その瞬間に

〇〇さんの彼氏、俺じゃアカン?

っと漫画のようなセリフを口にしていたのは、はっきりと覚えてます。
この時期少女漫画にハマっててクサイ台詞ばっか連発してたのよね。

笑いながら彼女が


1ヶ月でお互い本気で好きになれたらずっと一緒に居ようね

と彼女からもまた漫画のようなセリフが返ってきた。

そこからは毎日学校でPHS(今で言うスマホ)で連絡を取り合って
放課後どちらかの家や公園に行く。
時に学校を抜け出して水族館にも行った。休みの日は彼女の友達の家でバーベキューするからと付いて行ったりもした。

お互いのこと、将来のこと。高校生になったらなど
世にいるカップルがするような当たり前の話しを沢山して

思春期真っ盛りで
すぐに大人の関係にもなった。
初体験を「捨てた」ではなく「あげた」と想えるかどうかは女の子にとって、とても重要なんだよ。
と独特の言い回しをする彼女の優しさがいつもとても心地良かった。

そこから何度も何度も、唇と身体を重ねた。


あっと言う間に1ヶ月が経ちこのままずっと隣に居られると信じてた。

お互い家族に悩みを持って生きてきて
二人で住みたいね。二人で暖かい家庭をつくりたいねと。
高校生になったらお互いバイトをしてそのお金で二人で暮らそうなど
子供の幻想を毎日の様に語り合った。
ある日彼女がお母さんに高校生になったら二人で暮らしてもいい?って聞いたら
いいよと言われたと付き合って一番の笑顔で言っていたのも今も忘れていない。

お互いに今までも数人付き合った人が居たけど
どうも価値観が合わずだったのに
僕たちは妙に気が合ったんだろうね。

僕と彼女は誕生日が一週間違い。
彼女が先で僕が後。

なので

20歳になったら法律的に誰にも認めて貰わなくても結婚できるから

例えそれまでにお別れしていたとしても
その時にお互い誰かと付き合っていても
20歳の僕の誕生日に待ち合わせをしてそのままその日に結婚しようねなんて約束もした。

お互い8月産まれだからペリドットの指輪を結婚指輪にしてねと彼女は笑っていたのをよく覚えてる。

そんな風に僕たちは急速に距離を縮めていった。

ケンカした中学生カップルなら当たり前の
ケンカ=即別れる
ではなくて「ごめん」の意味を二人探すんだよと
教えてくれたのも彼女でした。

一緒に居る時に笑う彼女の顔がたまらなく好きで仕方がなかったそんな時に

冒頭の友達カップルが破局を迎える。

別に僕たちには関係ないのに
ここでアホな男の煩悩が顔を出す。

自分が別れたから僕を隣の学校と仲良くさせたく無かったのか、その友達がまた要らぬお節介。

何と同じ学校の一個下の従姉妹を紹介される。
その子が僕のストライクゾーンど真ん中の子で

アホな中学生男子の脳ミソはもう脳内お花畑。

あっちとも学校が違うし付き合おうと
考える…

(クソなのは分かってます。アホだったんです)

でも女の子の勘の鋭さって
異常に敏感ですよね?

すぐにバレます。
そして破局。

何でこんな事になったんやろ…
とアホな自分の行動を棚に上げて
激しく後悔。

ここがまず1つ目の間違いだったのだ。
キチンと謝罪と反省を素直に告げるべきだった。
20数年経った今なら、それも出来たとおもう。
けど当時の僕は

素直に認める = ダサいこと
だとでも思っていたのかな。

当然新しい彼女とも上手くいくはずもない。
当たり前だ。
「かわいい」だけで「好き」
の感情もなく付き合っただけ。

すぐに別れてまた独りぼっち。

未練たらたらの僕は
彼女と連絡は取りつつも

自分のアホさの招いた結果に
「ごめん」と「やり直したい」が素直に言えず。

少しずつ会う頻度も減り


いつの間にか連絡も途絶えていた。

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