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午前四時、ひとり

休みが明けて、今日も今日とて仕事だっていうのに、
一睡もできずに朝を迎えようとしている現在。
時刻は午前四時を回りました。



時々、眠れないんです。
暗くて重たい不安に包まれて、
目を閉じても、
それが瞼の裏でも邪魔をしてきて、
眠れないんです。


恋をした、と思った。


一個上のセンパイ。
何回か一緒に飲んだことがあって、
かっこよくて、面白いセンパイ。
あることがきっかけで
連絡をとっていた。

話が弾んでたけど、
ふとした時に音信不通になった。

そこで追い連絡をできるほどの自信はないし
かといってうまくいく自信もない。


転ぶのが怖いし、
転ばないための努力もできなくて、
だったらはじめからその道を選ばなきゃいいんだ
って考えで生きているタイプのわたしなので。



開き直ってるようにみえるかもだけど
そんな自分が大嫌いで変わりたくて
でもその勇気もなくて。


自分を好きな人間になりたいし
誰かを好きになりたいし
誰かに愛されたい

のに、
そこへのスタートラインにも立てていなくて
わたしは客席で傍観してるだけ。



今のままでも幸せだし、
誰かと一緒に人生を歩むことが
必ずしも幸せとは限らない世の中ではあるけれど、
もうひとりではいられない気がしてきて。

何故誰かの支えがないと立てないと思うのだろうか。
何故誰かの救いを求めてしまうのだろうか。
何故、何故、
何故こんなにも不安に押しつぶされる夜を繰り返さなきゃいけないのだろうか。



わたしは、
センパイからのラインが返ってこなくたって、
仕事はうまくいくし
プライベートも充実してますから。
センパイに相談しなくたって
わたしは生きていけるので。

ただ、不安で、淋しくて、会いたくて連絡してるだけなので。


バイクの音がして、朝刊が届いた。

ひとりでも生きていけるけど、
やっぱりひとりじゃ立てないや。

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