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17. 退院後最初の診察

過去の記録を振り返っていると、子どもたちの小さい頃の写真がいろいろ出てきて、あまりのかわいさ、愛おしさに、いちいち倒れそうになっています。親バカですみません…。

さて6年目のクリスマスに夫の心臓手術の退院後、初めての受診をした時のお話です。慣れない遠距離運転でおっかなびっくり、でも身体観察をしっかりしていてよかったと思った受診でした。(ちょっと書けなかったこともあります。)

退院後最初の診察(手術から約1ヶ月)

夫の退院後最初の診察は、クリスマス。年末の五十日&給料日で道が混むことは必至。早めに出かけたいところでした。

しかしクリスマス!こどもたちが早く起きて、プレゼント開封儀式を済ませてくれることを祈りつつ、前夜年賀状を刷りながら、準備しました。(サンタさんの足音が聞こえたそうです。ヒヤリ。)

小学校は冬休みのため、夫の実家でお留守番予定の娘のリクエストはDS。
すぐに遊べるように中の設定は済ませておきました。
(現時点で、案の定、娘はしつこく欲しがった割には、ゲームにははまらず、外で遊ぶか何かを作っています。「友達と公園にDSを持って集合」というのにも、難色を示しつつも許可してみたところ、偵察に行くと結局鬼ごっこしていました…。
そんなこんなでWiiUもDSもあっという間に息子の方が上達してしまいました。
はまりすぎる息子には、ゲーム30分相当の課題をいくつか与えることにしたら、急速に色々できるようになりました。縄跳び、鉄棒、ひらがな、ななめ逆立ち、手伝いなど…。)
さてさて、こどもたちを送り、かなりゆとりをもって車で都内に向かうと、やはり渋滞、やっと到着しました。

14:00の診察前に採血、心電図、胸部レントゲンを済ませておく必要がありました。特に採血は結果が出るのに2時間かかるとのことなので、結局午前中からの1日仕事です。

院内でランチをして、診察を待つ間に、私は退院時に依頼していた診断書を受け取りに事務窓口へ。こちらもかなり待ちました。付き添い無しには、キツイはず。他にも患者さんご本人と見られる方は待ちながらもとてもしんどそうでした。

この頃の夫は、すごく疲れやすくて診察室で座って待っていました。やっとこさっとこ診断書をもらい、心臓外科外来へ。同じ疾患と思われる青年を見かけ、夫と息子の将来について思いを馳せました。

そして、将来の手術のためにも、激しい運動は逆効果だけど、子どものうちに心肺や基礎体力、多少の筋力はつけさせよう…と決意。何となくですが、結合組織が弱くて骨ばかり成長してしまうのならば、少しでも筋力があれば、骨の伸びる力に拮抗できるのでは…という根拠のない淡い期待です。

やっぱり身長が2mくらいになってしまうと規格外で生活に困るのです。187cmの夫ですら、服、椅子、ベッドなど合うものを探すのに苦労しています。ちなみに我が家のベッドは珍しく見つけたロングサイズですが、合うシーツがないので、普通のサイズを無理やり伸ばして使うため、すぐ穴があいてしまいます…。

話が逸れましたが、そんなこんなで嫌がっても息子にスイミングを始めさせようと夫か言い、私も賛成しました。

さて、やっと診察に呼ばれました。
検査の結果は、多少の数値の異常はあっても心臓の術後としてはよくある感じとのこと。ただし、白血球数とCRP(炎症によりタンパク質が壊れている時に出る値)が高いのが気になる兆候でした。

不整脈も落ち着いているようでした。
夫本人は痰が出るだけで血圧も正常でしたと言っていました。
少し様子を見て、黙っていましたが、先生も血圧や不整脈の薬を減らそうとしているので、私はつい口を挟み…。

◯血圧は今日は正常だが、一週間前はまだかなり低く、起立時のふらつきもあった。
◯家の血圧計がボロいせいかもしれないけれど、心拍を表す♡の表示がものすごいムラのある点滅をしており、橈骨動脈を指で触れても一定でないのが素人目にもわかった。
ことを伝えました。

先生も
「あ!まだ薬で落ち着いてる感じなんですね。」
と、電子カルテに書き加え、まだ血圧や脈が不安定であることを踏まえて処方をしてくれました。

そして気になるのがCRPの数値。
どこに炎症が起きているのか気になりました。何かの感染が気になるので、抗生剤がいるんじゃないかなーと思っていました。

なので、かなり黄色い痰が出ているが、これはこどもの風邪をもらったか何かなのか、術後肺の動きが不活発で溜まっていたものが、出ているだけなのか質問してみました。

すると、「両方でしょうね」とのこと。
2週間分抗生剤が出ました。
飲み切りでよいのか、途中で辞めるならば、微熱や痰の色を目安にすればよいのか聞いてみましたが、まあ余ったら何か別の時に使ってとのこと…。適当でよいみたいでした。

しかし、これは翌日すぐ結果が出ました。
実は夫のネコ臭が半端なくって!
薬で胃が荒れてるのかな?それなら仕方ないけど、薬のせいなら、これからずっと仕事でも大変だな…と思っていたのです。
本人も病院でマスクをして、やっと気付いた様子。
「猫の匂いがする‼︎ いや違う、ペットショップの匂いだ‼︎」
というので、私も大爆笑。

抗生剤を飲んで翌日には、強烈なネコ臭は消えました。
やはり肺が何かしらの細菌感染を起こしていて、呼気が異臭を放っていたようです。

痰も減り、色も透明になり、おかげさまでネコ臭、ペットショップボーイぶりは今や伝説となりました。
「ネコ臭消えてよかったよねー」と夫もしみじみ言っています。たぶんそれと共に倦怠感も消えてきたはず。一体何が原因だったのか謎ですが、普通に黄色ブドウ球菌とかだったのかなあ…抗生剤がすぐ効いたようでよかったです。 

診察の最後に「何か他にありますか?」
と聞かれ、夫が切り出したのが、こんな質問(笑)
「先生方は普段スーパーとか買い物に行って僕みたいな人を見ると、名刺とか渡したくならないのかな〜って…」
すると「いい質問です!」と言わんばかりに先生がイキイキと答えてくれました。
「TV観てるだけでも結構いますよ。
あのスポーツ選手やあの芸人さんとか典型的です。
潜在的にいても気づかない人もいるし、医者だって知らない人もいるから。」
やはり高身長が有利なバレーやバスケの選手には多いようです。急な検査を頼まれることもあるとか。

有名な話では実業団バレーの試合中にハイマン選手が倒れ亡くなったこと、この前のNBAのドラフトで指名された大学生の実力ある選手がマルファン症候群であることがわかり引退することになった話など、してくれました。
◆ハイマン選手の話
http://www.komatsuyutaka.com/kolog/?p=1402
◆オースティン選手NBAドラフトの話
http://www.nba.co.jp/nba/大きな反響を呼んだnbaコミッショナーによるiオースティンの記念指名/yz24kecfqaoa1uap3q7cw9wg1
そんなこんなで、診察は終わり、そろそろ湯船に入ってよいのか確認するのも忘れてしまいましたが、会計、駐車場、首都高の混雑でこどもの迎えに間に合わず、義母に頼み、初の院外処方で近所の薬局に駆け込みやっと帰宅しました。

次はまた1ヶ月後。
もう夫1人で行けそうですが、実際に聞きたいことも多いので、私もやっぱり付いて行こうと思います。