12. 退院して必要だったもの

退院後1日目、術後15日目
おばあちゃんのいる生活の快適さに、すっかりはまってしまった私達。
母は家事というより存在が心のゆとり担当として大活躍でした。
お名残惜しいながらも、帰宅。
母もこどもや私に、おばあちゃん、おばあちゃん♡と甘えられ、帰るのは寂しそうでした。

普段の私たちの様子が見られたのもよかったんだそうです。私も料理の手早さをほめられ、うれしくなったり…。私が母や子どもに優しいのを見て、母自身が自分の母親や子どもにもっと優しくしてあげたらよかったと思ったのだそうです。

お正月までいてほしい、
おばあちゃん家に引っ越したい、
筋肉モリモリの人におばあちゃんのお家を運んできてもらいたい、
と子どもたちも言っており、
母も、おばあちゃん冥利に尽きるのでは…。

でも、それは…、
入院前から私達夫婦もピリピリしていて余裕のない暮らしをしていた…ということをこどもたちも感じていた証拠でもあるなと…。
ワンクッションとなってくれるおばあちゃんは貴重な緩衝帯的存在だったのですね。

私の普通は十分にパツパツだった…。
あれこれ欲張らず、もっと余裕を持とうと思いました。
さてさて、脱力ヘロヘロですが、母を送りがてら退院してから困ったことの解決に向かいました。

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(1)前開きの服がない**

夫は開胸手術で、胸骨正中切開をしているので、骨がくっつくまでは動きに制限があります。
バンザイの姿勢もダメなので、被り物の普段着しかない夫は退院時、肌着の上にダウンを着るしかなく…。
すっかり抜けていました!

慌ててカーディガンとシャツを買いにH&Mへ。
リーブナブルな既製服は、ほとんど丈が足りず、困るのですが、H&Mはやせ長身に優しいサイズ展開…。
息子の服も、ほとんどそうです。
(私には無縁の悩みですけど…)
うらやましがられることもありますが、背が高すぎるのも規格外で大変です…。
病院のベッドも長いタイプにしてもらえたのですが、通路がせまくなり、同室の人や看護師さんが、車椅子やワゴンをガンガンぶつけていました。

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(2)テレビの視聴問題
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夫がリビングで夜テレビを見てると隣接する和室で寝るこどもたちが、寝るのが遅くなる!
ということで、昔使っていた小さいテレビを寝室で見られるようにして、21:00には夫にもGo to bed! してもらうことにしました。
古いテレビのリモコンが壊れていたので、電器屋さんへ。

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(3)薬の管理**

ジャラジャラたくさんの薬をもらってきましたが、錠数、飲み方バラバラで混乱しそう。1週間分の朝昼晩で仕切りのあるケースをDAISOで見つけましたが、薬が多すぎて収まりませんでした…。

代用品を探さないと…。
毎日用事が何かとあります…。