見出し画像

オーストラリアが大好きになった話。

8年ぶりに1人で海外フェス。
初めてのオーストラリア。
行ってきたので書きます。

流行ってた風邪のせいで海外フェス行くのも首ちぎれるぐらい待たされたし、海外行くのも6年ぶりぐらい。

だから、行く前から自分の中でも特別感がすごかった。

コーチェラ2020に行くために買ったスーツケースを4年経ってやっと使うことに。
ここまで長かったね。

今年のコーチェラ配信を家で見てるときに、ふと「あ〜また海外フェス行きたいな〜」って思ったのが行くの決めたきっかけかな。
久しぶりに海外行くなら行ったことないとこ行きたかったのと、オーストラリアのバイロンベイ行きたいと思ってて、ちょうどその近くでいい感じのフェスあるなと気付いて、これはありやぞとなる。
それでSplendour in the Grassっていうフェスに3日行って、近くのバイロンベイに泊まろうって計画した感じ。

フェスにラインナップされてるオーストラリアのアーティストの中に知らん人らも結構いたけど、聴けば聴くほど好きになるし、アメリカのギラギラなポップもいいけど、オーストラリアの音楽たちはめちゃくちゃ"オーガニック"なんよね。
ぼくの中ですごい褒め言葉。
音楽って土地柄が出るけど、行く前からオーストラリアの良いイメージできてしまう。
ひとりでハードル上げてる。
特別感大盛の期待マシマシ。

とりあえずフェス出るアーティストですきなん入れたプレイリスト作ったから聴いて。
https://music.apple.com/jp/playlist/july-23/pl.u-oZyl6BgFvzoxL8?l=en

今回のフェスには出てないけど、オーストラリアとニュージーランドのアーティストをいろいろ探してるときに見つけたBROODSっていうデュオのPeachって曲にどハマりして今年1年ずっと聴いてた。
こういう出会いっていいよね。

今回の旅費はフェスのチケットとか食費とかこみこみで25万ぐらいかな。
ホテル代高いしオージーと話してみたかったし、宿はドミトリー。

出発日当日、3ヶ月間ずっと楽しみにしてたから嬉し過ぎて「遂にこの日がきた〜」って一人で言っちゃった。

ゴールドコースト行きの機内で入国カード書こうとしたらペン忘れてたことに気付いて、着いてから空港で書くと検査並ぶのに余計時間かかるし嫌やったから、隣に座ってたごりごりタトゥー入ってる明らかにオージーの兄ちゃんに借してもらった。
オージーめちゃくちゃ優しかった。

その兄ちゃん、CAさんに「ありがとう」って言うのを「cheers mate!」って言うの、めちゃめちゃオージーですき。

成田もそうやったけど、ゴールドコースト空港も稼働してる従業員の人数が少ない。
おかげで空港着いてから40分ぐらい荷物検査で並ぶことになって時間かかった。
検査のレーン4つあるのに2つしか動いてない。
このゆっくり感、たまらん。

そもそも入国審査に人がいなくて機械対応になってて、あのドキドキがないのが少し寂しかった。
パスポート差し込んで画面みて終わり。

8時間したら着いて、朝のゴールドコーストは寒すぎたから即パーカー着。
昼は暖かいとはいえ、オーストラリアは冬。
夜と朝は寒い寒い。
空港の自販機で500mlのコーラ売ってたけど、なんと400円でした。

UberでSurfers Paradice Beachへ。

朝食にエッグベネディクトとアサイーボールにオーストラリアのコーヒー。
呼び方が日本と違うくて、コーヒーはフラットホワイトって言います。
フラットホワイトとは、
"ダブルショットのエスプレッソにスチームしたミルクを混ぜたもので、ミルクの滑らかな舌触りとコーヒー感をしっかり感じることができるラテとはちょっと違うミルク入りコーヒー。"
コーヒーもエッグベネディクトもアサイーボウルもどれも次元が違う美味しさで顔ゆがむ。
高いけどこんな美味いの日本で食われへん。

Surfers Paradice Beachで一眼で写真撮ってたら、ビーチで一人チルしてたオーストラリア人のおっちゃんに「なぁ素晴らしい天気やろ。ほら海のあの辺にクジラがおんねん。写真撮れるぞ。」って話しかけられて教えてもらった。
「あの辺や、あの船の右の方、もうちょいしたら出てくるわ、もうすぐ、うん、こういうのは忍耐が必要や。」ってなかなかクジラ出てこなくて笑ってしまった。
昔東京に行ったことあるって。

展望台からみるサーファーズパラダイスは絶景。



そこから空港にUberで戻って、予約してたバスに乗ってバイロンベイへ。
電車とかの交通機関調べる気力なかった。
Uberが便利すぎる。
道中、平原とか牛とか緑とか自然多すぎて癒される。

バイロンベイに着くと、車中からでもわかるレベルで空気が一変するのを肌で感じた。




なにこの幸せすぎる日差し。
みたことないレベルの空の青さ。
静かで空気が綺麗で、数分いるだけでここに住みたいって思わされる雰囲気。
勝手に上げたハードルを余裕で跨いできた。

これ言葉で伝わるんかな。
ここに来れてよかった、生きててよかった。
って心の底から思う。

映えるだけじゃなくて心底多幸感に浸れる海沿いの小さな街バイロンベイ。

脳内BGMはBENEEのAfterlife。

運転手のおばちゃんに「It's a beutiful day. I wanna live here.」って漏らしてしまうぐらい毎秒で多幸感。
7月の冬でも昼間は暖かくて、シャツで過ごせる。

ここ舞台でネトフリのドラマにもなってるのでどんなとこかもっと知りたかったら観てください。
ぼくは観たことないけど。

ホステルにチェックインして、一瞬道に迷っただけでレセプションの兄ちゃんが駆け寄ってきて「こっちやで!」ってめっちゃ優しく教えてくれて、バイロンベイの人の人間性が素晴らしすぎて感動。
大阪から出てきて東京の目が死んでる機械的な接客にびっくりしたけど、バイロンベイは働いてる人から幸せオーラ感じるから次元が違う。

お宿も相部屋にしたけどほんとにいいお宿やった。
ただここにいて時間が過ぎていくだけでも幸せな空間になるのすごい。


アメリカの西海岸も優しい人は多いけどそうでない人もいるから、みんな幸せそうにしてるのもバイロンベイの魅力のひとつ。
こっちまで幸せになるから。

部屋で身支度整えて、すぐそばのバス停からフェスに向かうシャトルバスに乗る。
30分ぐらい並んだけど、みんなオシャレでキラキラしてるから目の保養。
なんて表現したらいいんかわからんけど、オージーのファッションめっちゃKawaii。
アメリカのテキトーな感じでもなくイギリスの高貴なブリティッシュ感でもなく、オージーらしさで溢れるKawaii。
伝われ。

サントリーのストゼロがオーストラリアでも売られてて少し笑ってしまった。
バス待ちのオージーが飲んでた。
ちょっとデザインが海外ぽくなってるやつ。

バスの中で女の子たちがアカペラでLizzoのAbout Damn Timeをシンガロングしはじめてもうバスん中から既に最高。
インスタにストーリーまとめた。

道中に事故があったみたいで、本来なら30分ぐらいのところ1時間ちょっとかかってSplendour on the Grassに到着。

Reading Festival以来、8年ぶりぐらいの海外フェス。
そろそろ誰かと海外フェス行きたいよね。
前回レディング行ったときの最終日の夕陽を見ながら「絶対にまた来るし次は誰かと!」って決めたけど今回もひとりでした。

昔は海外のライブも紙チケットやったけどいまは全部iPhoneのWalletに入るコード読み取りタイプ。バスのチケットもそれ。

道中の事故のせいでClaire RosinkranzとSkeggs見逃したのは悔しい。
はじめにメインステージで少しだけ070 Shakeみて、3つ目に大きいステージでJack River。
最高すぎて踊ってたら数人組のオージー絡んできて肩組んでいっしょにみてた。
Lie To Youでテンション上がったから頼んでリフトしてもらった。
海外フェス初リフトはJack Riverでした。
願望すぐに叶えてくれるオーストラリアだいすき。
こんな英語でも褒めてくれて、デカい男リフトしてくれるオージー底抜けに優しくてだいすき。


ゲートに警察犬いるのに中でジョイント吸うてる人どうやって持ち込んだん。



そのあとはメインステージでRuelみました。
いや彼女とみれたら幸せすぎるやろこんな音。

メインステージの夜に聴くFace to Faceがもう夢見心地すぎてさすがに泣いちゃった。
レディングでみたThe 1975のIf I Believe Youを越えるロマンチックな空気に出会えることはない気がするけどそれに匹敵してた。
カップルでみれてる人たちにジェラス。

2つめのステージでLoyle Carnerをみます。
飛行機で寝れてないせいか残り体力がきつくなってきた。

でもさすがにLoyle CarnerのLoose Endでブチ上がって目も覚めて整う。
Ottolenghiの空気が恍惚でとろけてた。
雰囲気よすぎ、チルすぎ。
どう考えてもラップが上手い。


飛行機8時間そんな寝れてないし、会場が田舎やからか夜の寒さえぐすぎて焚き火とらぶらぶになり眠気もすごいし、疲労困パイン🍍っていう訳分からんギャグが浮かぶぐらい疲労感やばすぎて帰ろうかと思ってしまった。

なんとか寒さに負けずにメインステージに向かう。J Balvinをみてラテンのリズムで体動かして、温もりを手に入れる。
サマソニでもラテンアクトみたけどあのリズムは肌に合うし絶対前世にラティーノの血わずかに入ってるよぼく。
Cardi Bの歌詞をほぼ全て歌う女の子たち、つよい。
このフェスではじめてのメインステージに出たラテンアクトらしい。
ろーここんてぃーご。

その後はDannny Brownを少しだけみて、金曜のヘッドライナーLizzoさん!

かっこいいし踊れるしDivaだね。

Juiceでめちゃくちゃに踊ってSoulmateは泣きそうになる。

1日目終了〜!
疲れたし寒いしバスでお宿帰って寝る!

2日目の朝。
起きたら天気良すぎて天国かと思った。
朝ごはんのアボカドトーストを公園で食べながら尊い日差しを浴びて精神が素晴らしくなる。

バイロンベイのコーヒーがびっくりするぐらい美味しくて、今後ここより美味しいと思うコーヒーには出会わんと思う。

世界一の朝食。


空、澄みすぎ。

ビーチに寄って、幸せチャージ。
時の流れが美しいまである。

何時間でもおれる。

バイロンベイのライトハウスまで片道40分ぐらいをビーチ沿いから緑の中を通ってお散歩。

極上のお散歩コースでさすがに感激する。

コーヒー飲んで好きな音楽聴きながら、天気の良い日の自然に囲まれたお散歩は、お散歩SSRや。
ここ数年でいちばんの癒し。

ライトハウス付近の写真はインスタに。

帰りもビーチに寄って、気持ちよくて1時間ぐらいだらーんてしてたらBENEE間に合わんくなったのかなしい。

Splendour in the Grass、2日目行きます。

Jeremy Zuckerから。
comethruのシンガロングやばすぎて鳥肌立った。
I'm So Happyの客演でBENEE出てきたし日本で見れない絵面やな〜って思った。
心からI'm So Happyなった。
めちゃくちゃいいライブでした。

続いてメインステージで、この3日間でいちばんのお目当てSam Fender。

だいすきなSeventeen Going Underの時の盛り上がりと興奮が、これまで体験したことないレベルで凄まじかった。
Best Moment Everかもしれん。
興奮で言うとレディング2016のImagine DragonsのRadioactiveを超えてた。

滾りすぎて脳汁出まくったし心震えまくった。
みんな幸せそうに歌ってるし、観客がひとつになってた。
仮に来日しても日本ではこの高揚感は絶対生まれない。
これだから海外フェスはやめられん。

Sam Fender終わって体力と喉持ってかれてしばらく休憩してたぐらいライブの熱量カンストしてた。
今年この瞬間を超えるライブに出会えてない。
本当に来てよかった。

セトリもThe Borderはかっこいいし、終盤のAlrightが野外映え散らかしてたし、血の気引くぐらい盛り上がったSeventeen~の後にHypersonic Missilesやるのもやばい。
最後までシンガロング起きてて、観客もあったかかったしサムも興奮してて楽しそうやった。

Sam Fender
ギターヒーローでした。
イギリスを背負ってください。


https://www.instagram.com/p/CvCVCniytkv/?igshid=OTU1ODAwZWUxYg==

感動したな。
なかなかこんないいライブに遭遇する機会ないから。
こうやって音楽で死ぬまで忘れない体験できるの幸せすぎる。

次はLittle Simz
ベロベロのODD BRICK以来。
グルーヴで踊らせる天才。
それでいて歌が上手いバケモン。

2日目のヘッドライナーはFlume。
ぼくFlume先生の作る音が狂っててだいすきで、サマソニはチェンスモの裏で頭おかしいライブパフォーマンスしてて最高やった。
普通のEDMの音で満足しなくなるとFlumeに行き着く説。
Flumeは出身がオーストラリアやからウェルカムモードの空気感。
後ろまで人びっしり。
Say ItでTove Lo出てきて上がる。
ゲスト勢も出まくってた。
Never Be Like You気持ちいい。
ライブやと音の狂い加減が加速するのに、それでも踊ってしまうのすごい。
レーザーもバキバキで聴くドラッグ感は健在。
やっぱフューチャーハウスしか勝たんよ。

バイロンベイであったかいスエットパンツ買って着てったから今日は昨日より寒くなかったぜ。

Sam Fenderくらった余韻で夜中も頭しゅわしゅわしてたからホテル帰ってもなかなか眠れずでした。

最終日の朝!

今日も美味しいコーヒー飲んで行きます。

バス並んでたら知らんおっちゃんが配ってた。
こんなにいいこと書いてある紙をただただみんながハッピーになればいいなって配ってる土地バイロンベイ、ヤバすぎでしょ。

雰囲気はフジに近い?
メインのキャパはサマソニと同等。

The Vannsみてるときに虹がかかってた。
綺麗な音楽も相まってめちゃくちゃ尊い瞬間でした

The Vannsはとってもオーストラリアの音なのです。

その後に一瞬だけメインステージに寄ってDune Ratsみてたけど、モッシュピット激しすぎて笑ってしまった。
オージーはライブのノリも素晴らしい。

最終日、いよいよ暗くなってきたところでNoah Cyrus見に行ったら、テントの中が人でパンパン。

7月にNoah CyrusのJuly聴けた。
みんな歌ってて圧倒されて泣きそうになり、Lonelyでとうとう涙腺崩壊した。
バキバキに感情移入して歌われるとだめ。
ファン女の子多めですっごい人気でした。

このフェスは、ご飯屋さんの人も接客めっちゃ笑顔で楽しそうにしてるし、みんな歌って踊ってるしどこにいても幸せ感じられる。
人からも音楽からも。
それがいい。

コーヒー買って自分の名前伝えたら毎回Udiって書かれるから、ユーディーって呼んでくれていいよ。

夜ご飯買って食べてるときに音漏れでThelma PlumのClumsy Loveが聴こえてきて、めちゃくちゃに刺さってしまった。
こういう刺さるときってタイミングなんやろな。
日本に帰ってきてからずっと聴いてた。

その後ちょっくらThe Smith Street Bandをみて渋さを感じてきました。

メインステージで、Hilltop Hoodsみる。
思ってた500倍ぐらいよくて痺れた。



アー写とジャケットのダサさで聴くの踏みとどまるかもしれんけど、曲はイカしたヒップホップなので素晴らしいです。
オージーのヒップホップグループ。
たしかLeave Me Lonelyがオープナーで、始まった瞬間の盛り上がりと高揚感で、この人らオージーからめちゃくちゃ愛されてるってわかった。

ラップも堅いしライブがめちゃくちゃ達者。
1955とExit Signがハピネスすぎて、客もそれに応えるから会場の雰囲気が全部尊くなる。
割と罪悪感を感じてしまう幸せ具合ありがとうございますでしかない。
音楽に生かされてるなぁ。
お父さんと息子でみにきてて、親子で楽しそうに歌ってるのみて感動。

次は100 gecsをみに小さめのステージへ。

もう100 gecsはあんな感じの見た目で、曲もいい意味でめちゃくちゃやから、案の定ファンの人たちも変な格好してる人が多い。
マイノリティ育ちにとってはあたたかい現場。
いちばんおもしろかったのが3DSで動画撮ってるファン。
もう笑うしかない。
前の方で撮ってるから完全に狙ってるよな。
みんな自由に踊ってすきにノってる。
どこにも壁なんてなかったな。
こういう自由な空間だいすき。
聴き倒したTorture Meを生で浴びて大満足。

Splendour in the Grass 2033の最後を飾るヘッドライナーはMumford & Sonsです。


綺麗な空気と自然に囲まれた中でみるマムフォードはとってもとっても壮大でした。

2曲目からLittle Lion Manでボルテージぶち上がり。
立て続けにThe CaveやってからのGuiding Lightは鳥肌ギャン立ち。

歌と音がよすぎてうっとりしてしまうな。
最後の最後で全部浄化してもらった。

ライブみてわかったけどボーカルのマーカスが才能爆発してるバケモンやった。
最近ソロも出してて聴いてみたけどやっぱりいい曲やったし、彼が特別すぎる。

最後の曲はもちろんI Will Wait。
過去一の祝祭感。
精神に良い音楽。
会場の一体感が尋常じゃなかった。
幸せくらいました。

また音楽のことすきな気持ちが増した。

あ〜夢みたいな3日間が終わってしまった。
心の底から帰りたくないな。

これ書きながらその時のことを思い出してるけど、この街が好きで好きで、ずっとここにいたかったから離れたくなかった。

次の日、出発の朝。
曇ってる中まだ寒い早朝のビーチに行って、海を眺めながらひとりで号泣してた。
宝物みたいな時間をありがとうって。
ビビるぐらいエモーショナルやな。

それで絶対帰ってこよーって決めた。
自分にとってすごく大きな時間でした。

正直こんなに愛しく感じる場所になるとは思わんかったけど、バイロンベイという尊い街と、スプレンダーインザグラスっていう素晴らしいフェスがオーストラリアに存在してます。

人、空気、空、コーヒー、音楽、全部が最高。
ありがとう、またね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?