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自問自答_試着の旅 第17回「自問自答を免罪符にするのはやめたい」

※私自身以外の誰かの買い物を非難する意図は一切ありません。あくまで自戒を目的としています。
少しでも違和感を覚えたら読むのを中断してブラウザバックしてください。人には人の買い物方針。



許されたい。

法も犯してないし、倫理にも反してないし、他人に害も加えてない。

でも許されたい。

誰かに自分の思い通りにすることを「許されたい」という考えが、しばしば頭に過ぎる。

そういう時、第三者に免罪符として提示できる「理由づけ」で理論武装しておきたくなる。

でもこの免罪符って私が罪を免れるだろうと思い込んだ言い訳でしかない。もし断罪する他人がいたとして、その人が免罪符になると判断するとは限らない脆いもの。

私が初めて建てた予算計画を崩壊させたことを知る友人に「自問自答したからって何でも買っていい訳じゃないぞ」と言われてハッとした。

私は「自問自答」を免罪符もどきにして、買い物欲を発散させている状態なんじゃないか。

「自問自答ファッション」はあくまで手段だ。

自分の中にある答えを見つけ出し、ファッションを通してより良い姿もとい、その姿がある暮らしを目指していくものだと私は思っている。
※この「より良い」は本当に人それぞれ、多様な価値観で定義されるもので、必ずしも客観的な向上を指している訳ではないと補足しておく。

誰に説明出来なくても、自分が目指す姿に迫ることができるのであれば、自問自答ファッションを通したゴールには近づいているのである。

少なくとも私と、私の目指すコンセプト「ドラマティックで自由を愛する孤独の達人」にとって、
「自問自答」を「免罪符もどき」にするアイテム選びは、買い物欲の捌け口の域から出ないのではないか。
一連の「自問自答」が単なる「言い訳」になってしまうのではないか。


それを繰り返した先にあるのは、行き止まりなのではないか、と思うようになった。

免罪符もどきを必要としない買い物とは、誰に厳しく非難されても、これが私に最も相応しかったと大声で言い切れる強い確信を持ったものだと、今のところ私は考えている。

この時、理由はうまく説明出来なくても良い。
私に不相応だったのでは?という邪念が入らない
ことが最も重要なのではなかろうか。

相応しいかどうかは、自分の求めている姿や暮らしに合うか、自分の容姿に似合うか、今後の生活の見通しが立つ値段か、など自問自答ファッションの通りの判断基準だが、自分の購入決断に覚悟を持てることが、免罪符もどきを必要としない買い物だと思う。

(相応しいという確信は、そういうものに出会えないと分からない感覚のように思う。上手く説明できないがどんなに整った反論を並べられても「それで?」と心揺らがず返せる感覚というのが近いかもしれない)

暫定の結論なので、ブラッシュアップの余地があると思うし、もっと上手な言い方が出来るだろうが、今の予算計画を崩壊させた私の答えはこの通りだ。

そんな私は、この度約40万円のシルバー素材のネックレスを購入した。

正直、今まで書いてきたnoteにあるような「言い訳」や「ストーリー」は無い。

客観的に見れば、シルバー素材してはかなり高額だし、私の年収を考えるとポンと出して良い金額ではない。

探し始めた動機も「これだ!」と思える指輪に出会えてからというものとても充実しているので、ネックレスでも「これだ!」と思えるものに出会いたかったというシンプルなもの。

思えばこの指輪は、免罪符もどきが要らない買い物だったんだと思う。

自分にしては高額だったので、資格試験合格のご褒美という言い訳で弾みをつけて購入したが、そんなことをしなくても手に入れて良かったはずの代物だ。

どう考えても私に相応しい指輪だったから。

このネックレスもその確信が持てたので購入に至った。

今後は期限の迫った状況ではない限り、こういう買い物をしていきたいので出来る限り言語化して残したいと思う。

ホアキンべラオとの出会い

私の体格上、ファッションアイテムで上半身にボリュームを出すと好みに合わないが、かといってトップス一枚だと物足りない。

そのため、ずっと物足りなさを補える、トップス1枚で自分に違和感なく出歩けるネックレスを探していた。

ネックレスは現在も何本か持っているし、既に何本も手放したりもした。
自問自答ガールズを名乗る前から数えると、結構な数を試着も含めて身につけてきたと思う。

お陰で分かったのは、私の求める役割を果たすために

  • 41〜50cmの長さ

  • チェーン全体に1パーツ1cm×1cm以上のボリュームの装飾(高額過ぎない素材)がある

といったネックレスがピッタリだということだ。

前者はまあごまんとあるが、後者は本当に本当に、本当ーーーーーーーーに全然ない

あった場合もテイストがアンティークやエスニックな感じで、私の好みに合わない。
(他には有名ブランドのパクリとしか思えない製品である、など選びたくない理由がある)

数年かけてインスタに学習させつつ、定期的にネットの海を探し回ってようやく出会えたのが、ホアキンべラオだった。

インスタにおすすめされて発見したのが最初だったと思うが、とにかく理想がそのまま具現化したようなデザインに一目惚れした。

ホアキンべラオというブランドと私

最終的に購入に至るのだが、まず値段に二の足を踏み、更に別のデザインで購入するか悩んで足踏みして、ようやく決意ができた。

ただ、ホアキンべラオのコンセプトストーリーや成り立ち、インタビュー記事を読んでいても、正直私にしっくり合っているかというと首を傾げてしまう。

デザイナーのホアキンは彫刻家になりたかったそうで、彼の手で生み出されるジュエリーは彫刻作品や建築物を想起させるような造形をしており、個性的なボリューム感や形状のものが多い。

更に、彼が意識しているのは「常にタイムレスなデザインであること」だ。

老若男女問わず身につけられる本質的なシンプルさをデザインに落とし込んだジュエリーで、身につける人の個性やセンスを表現してもらいたいと考えているそうだ。


素敵な話だが、ピンとくるようで、絶対に私らしいかと言われると首を横に振ってしまうようなコンセプト。

ジュエリーのコレクションごとのストーリーを読んでも、私の行動で社会や他者に何かを生み出したい願望が微塵もない私にはとにかくしっくり来ない

ONDAS とはスペイン語で"波紋”の意味。デザイナーのホアキン・ベラオがこんなコメントを寄せています。
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プルーストはこう言っている。

「アーティストは、自身の中にある芸術の塊をできる限り遠くに向かって投げるべきである。
その塊は小石のように湖の底に落ちる。始めは何も起こらない。水面にかすかな波紋が現れるのみ。取るに足らない程度だ。
ところが少しずつ、その波紋は次の波紋を生み、段々と同心円を描き出しさざ波が立っていき、そしてついには湖畔の岸辺に到達する。」

https://joaquinberao.jp/collections/ondas

Ainda(アインダ) / ポルトガル語で「未だ」。
クオリティの高い美しさを求め、心に響くデザインを温め成熟させながら、完成に安住せずいつまでも新鮮で永く愛されるジュエリーを目指したコレクションです。

https://joaquinberao.jp/collections/ainda

Gesto=ジェスチャー(身振り、手振り)という意味。 ホアキンのデザイン手法は、自由に手を動かすことでアイディアを掴むこと。その手の動きはジェスチャーそのものであり、アイディアやコンセプトを表現する方法、コミニュケーションの手段でもある。このジェスチャーがキーワードとなり、誕生したコレクションです。

https://joaquinberao.jp/collections/gesto

私とは別世界の壮大なきっかけの物語のように感じる。

彼の作品がジュエリー立ち上げ初期にヒッピー達に人気があったことも、スペインという土地柄も私との共通点をこれといって見出せない。

それでも、私に好適なネックレスはこれしか考えられないし、このネックレスだから購入した。
それ以上でもそれ以下でも、それ以外でもない。

イメコン的に容姿とのマッチ度を説明することはできるだろうし、探していた条件に合致していたからというのは簡単だが、それだけでは免罪符もどきとして用意する理由になりかねない。

試着した時に「これしかない」と確信を持てた。
断罪されるとしてもこれを着けていたいと思える。
だから購入に踏み切りました。
(ここ一年くらい悪役令嬢ものを嗜んでるので語彙がそちらに寄ってしまう……)

確信を手放さないと決めるまで

とはいえ、免罪符もどきを持たず理論武装しないのはとっても怖い!!!

何せ許されたいと長年思ってきた人間が、裸一貫で振り切るには時間がかかりました。

ネックレスは、トップスや顔まわりにも関わってくる、肌に触れる部位のアクセサリー。
失敗すると無意味か、悪影響のどちらかの結果が返ってきやすいアイテムです。

ホアキンべラオの店舗で、ヴェルメイユとシルバー、それぞれ何点ものネックレスを試着させてもらいました。

最初に一目惚れしたネックレスを着けさせてもらい、この時点で「これだ」と静かな確信を持てていたのですが、最終的にもう一本とで悩みました。

というのも、こちらの試着をした時「これがあれば他に何も要らない」と感じたからです。

イヤリングも指輪もバングルも、他のアクセサリーは何も要らない。これさえあれば良い。
と、別の確信をしていました。

この時期、ミニマルにしたい気持ちが強かったので、外で着け外しをほぼしなくて良いネックレスはかなり理想的でした。

2回目の試着の際にはこちらをメインに購入を考えてました。

ホアキンべラオ以外のブランドで、最もボリュームのあるネックレスはどれかと尋ねて回る旅も同時並行で進めていましたが、これに適うものもなく、条件外でビビッと来るものもなく………

私の状況的に、今ならお金は最善ではないが何とかなると、ホアキンべラオでの購入を念頭に2回目の試着に進みました。

「これがあれば他に何も要らない」と感じたネックレスに限って試着写真を撮り忘れており、あの時の感覚に自信が持てなくなっていたので、再度同じことを感じるのか見たいというのもありました。

もう一度試着して思ったのは「本当にアクセサリーはこれだけで良いかは微妙」「着けてきたイヤリングは合わせても良さそう」「私の太短い首が細長く見える」「トップスの首元が詰まっていても詰まってなくても、私が選ぶような服なら何にでも使えそうだな」と買う方向に持っていく言い訳ばかり。

脳内が騒がしくなるにつれて、一度目の静かな確信は何だったのかと分からなくなりました。

スタッフさんに勧められて、一目惚れした方のデザインをつけると頭の中の声が静まります。

どちらかというとスタイルアップするのは長さがあるONDASの方。
トップスを選ばず合わせやすいのもONDAS。
無難に綺麗なお姉さんになれるのはONDAS。
ちょっとフォーマルでも使えるのはONDAS。

なのに決めきれない。

そもそも私ってスタイルアップできて、着回しができるネックレスを探してるんだっけ?
無難に綺麗めスタイルが出来ることを求めてるんだっけ?

ONDAS=波紋のモチーフも腑に落ちていない。

私が投げたものからムーブメントが起きることは望んでいない。

寧ろ放っておいて欲しい。
ブラックホールに投げている方がずっと良い。

じゃあ一目惚れしたCLASICAのネックレスに決めきれないのは?

多くの他者から見た最善ではない方を選び取る勇気がないから。

値段も素材もスタイルアップしない感じも、自分の感覚オンリーで選ぶことの覚悟が持てないから。


ここまで思考を進めて「またか」と思った。

ずっと振り切れなくて遠回りをしてきた。

最善の要素ばかりだからと、たくさんの服やアクセサリーを買っては捨ててきた。

この前レッスンを受けたパーソナルカラーだってそうだ。
一度は受けたウィンターの判定を、日和ってサマーの色を顔に塗って合わないからウィンターではないと思い込み、ついこの前ようやく自分の似合う状態に気がつくことが出来た。

振り切れないというだけで、これだけ時間もお金もかけて失敗を積み上げたのに、まだ同じ轍を踏もうとするのか。

自分史上、最も高い買い物こそ振り切るべきなのではないだろうか。

これまでの買い物でも最も確信的に購入できた女の一生リングとも合う。

これ以上何が振り切るために必要だというのか。

私は自問自答を通して、お洒落でスタイリッシュになりたいのか?

違う。私という人間の内面と外見のギャップを出来る限り無くすのが目的だ。


ファッションを通して一生合う女友達と仲良くしたい。そのためには私と相性が良ければ良いほど良い。

それが分かるまでの距離は短い方が良いのだ。だから、ファッションはそのためのツールのつもりでいる。
私に相応しいと確信が持てるものを身につけるのが良いに決まってる。

そうして全くエモくない、直感に従うために己を奮い立たせる過程を経て、三角を連ねたようなネックレスを購入した。

まだ手元にはない

スペインの工房で受注生産になるとのことで、このnoteを書いている時点からもあと2ヶ月は手元に来ない。

早くあの三角と一体になっている留め具を首の後ろでパチっとしたい。
春の制服には絶対にあれが似合うだろう。
夏の制服を今年は新調したいが、あれが無ければ試着をしても意味がない。

ああ、早く手元に来ないだろうか。
指折り待つのは久しぶりだ。

一度、購入から到着まで数ヶ月空く予約販売の商品で失敗をしている。
手元に来るまで待てず、他のもっと良い商品を見つけて購入してしまったことがある。

でもこのネックレスではそれが起きてない。
予約販売だからというのは関係なかったらしい。

ただ、確信の持てるアイテムを買ったかどうか。

この説は今のところ私には合ってそうに思う。

余談だが私の体格が同じままパーソナルカラーが夏なら、恐らくこっちに確信を持てたんじゃないかなあ。

手に入ったら受領編として、ネックレス自体の良さをnoteに起こそうと思う。

おまけ

ここまで書いていて、どうしても片付けておきたい問題が一つある。

それは「言い訳が要らない確信があれば、何でも買って良いのか?」ということだ。

私の思う相応しさの中には、将来破産しない金額感であることが入っている。

じゃあ将来破産しない金額感とは?
未来はいつでも変動するのに???

それは………FPさんに相談だ〜〜〜🏃‍♀️💨

何といっても、私にはこの1年間つけた収支表(赤字スレスレ)があり、結婚の予定も希望もない。この点に関しては自問自答を経て気持ちが固まっている。

また、この1年間でどうすれば、自分がお金を貯められるのかが分かってきた。

この確信こそが優先すべき説を元に自問自答ファッションを進めるためにも、次年度の予算計画を立てる前に、自分が将来必要なお金を暫定で見積もって、どう組み立てたら良いかを相談をするべきである。

ということで来月『予算計画崩壊ガールズるつた、卒業への道〜未来の支出予定を知る編〜』を予定!
乞うご期待!!!!!!!!!

まずはFPさんに日程希望の連絡を入れような!私!!!!