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いろいろ言ってるけど結局ステロイドって何?

はじめに

こちらのチャンネルでは、ステロイドの問題についてしつこく繰り返しお伝えしてきたのですが、ステロイドって結局なんなのかについては、殆どお話していないという事に気が付きました。と言う事で今日は、ステロイドって何なのかアメリカ麻薬取締局の情報を元にお話ししていきたいと思います。
ここで勘のいいひとはあれ?と思ったんじゃないかと思うんですけれども
そうなんです、アメリカでステロイドは麻薬取締局に管轄された立派な違法薬物なんです。なので、アメリカで医師から処方されたもの以外のステロイドを使用すると、それはすべてabuse(乱用)とさて犯罪行為と言う事になるんですよね。簡単に言うと日本でいうところの覚せい剤などと全く同じように扱われているわけです。そんなものが何故か日本では自由に使える状態だというのはどう考えてもおかしいのですが、これは日本が異常なのかアメリカ異常なのかと言う事になりますね。どっちが異常なんでしょうか?

1.ステロイドとは何ですか?

蛋白同化作用が有るステロイドホルモンの総称で強力な筋肉増強剤です。

2.ステロイドが乱用されるのはなぜですか?

アナボリックステロイドは、主にボディービルダー、アスリートが使用します。ステロイドを使用すると、ステロイドが競争力を高め、身体パフォーマンスを向上させます。また、強化された体力を必要とする職種の人(ボディガード、建設作業員、警察官)は、ステロイドを服用していることが知られています。ステロイドは除脂肪体重、強さ、攻撃性を高めます。また、トレーニング間の回復時間を短縮し、トレーニングをより高強度で行うことができ、それにより強さと持久力をさらに向上させることができます。アスリート以外の一部の人は、持久力、筋肉のサイズと強さを高め、体脂肪を減らすためにステロイドを服用し、体の見た目を改善するために使用します。

3.ステロイドはどこで入手できますか?

個人での輸入、及び使用については法律で禁止されていないため、海外からの個人輸入により入手できます。

4.ステロイドはどのように摂取されますか?

正当な医療目的のために調剤されたアナボリックステロイドは、筋肉または皮下注射を含むいくつかの方法で投与され、経口、皮膚下へのペレット移植、皮膚への塗布(例えば、ジェルやパッチ)によって投与されます。
ステロイドの乱用目的でも同じ方法が使用され、注射と経口投与が最も一般的です。ステロイドを乱用する人々は、アナボリックステロイドの通常の治療用量の100倍以上を摂取することもあります。また2つ以上のステロイドを同時に服用する「スタック」を行います。ステロイドの高用量の期間(6〜16週間)低用量の期間、まったく使用しない期間を順番に繰り返す「サイクル」を組んで使用します。また「ピラミッド」と呼ばれステロイドの使用を段階的に増やし(一度に使用する薬物の数や投与量、頻度を徐々に増やしていきます)、サイクルの中間でピーク量に達しサイクルの終わりに向かって徐々に投与量を減らす方法も一般的に用いられています。使用されるステロイドの用量は、ステロイド使用者の目的に依存します。ステロイドが体内に留まる期間は、数日から12か月以上までさまざまです。

5.身体的および精神的リスクは?

ステロイドの乱用に関連する深刻な健康問題についての懸念が高まっています。短期的および長期的な副作用があります。ステロイドの乱用の短期的な身体への悪影響はかなりよく知られています。短期的な副作用には、性的および生殖障害、体液貯留、重度のにきびなどがあります。男性の短期的な副作用は、ステロイドの使用をやめると元に戻ります。声の深化、体や顔の発毛、陰核の肥大、脱毛などの女性に見られる男性化効果は元に戻せません。男女におけるステロイドの男性的な影響以外の長期的な悪影響は研究されておらず、そのため、知られていません。しかしながら、考えられる副作用は次のとおりです。
血中コレステロール値の上昇による心血管系の問題
重度のにきび
薄毛や脱毛
体液貯留
高血圧
肝障害と黄疸
また妊娠中の胎児の発育に影響を与える可能性
があります
感染した針を共有することによるHIVおよび他の血液媒介疾患にかかるリスク
性的および生殖障害:男性
・睾丸の萎縮
・性欲の喪失
・精子産生の減少
・乳房と前立腺の肥大
・ホルモンレベルの低下

性的および生殖障害:女性
・月経不順
・不妊
・顔の毛
・乳房の縮小
・声が低くなる、
・陰核の肥大などの男性化

そして考えられる精神障害は次のとおりです。
・気分のむら(暴力につながる躁病のような症状を含む)
・判断の障害
・うつ病
・緊張感
・過敏性
・妄想
・敵意と攻撃性

ここの項目は非常に重要なんですよ。アメリカの公的機関が、副作用についてはちゃんと研究されてないと断言してしまているんですよね。沢山の症例報告はあるにせよ、本当の恐ろしさは何もわかっていないという事です。
ステロイドが生まれてもう80年以上が経過しているのにです。そんなわけのわからないものを通常の用量の100倍近くも使って筋肉を大きくしようとするなんて言う事が普通に行われているわけです。

6.同化ステロイドホルモンの乱用に関する法律と罰則

アメリカでは1990年から有効な処方箋のないステロイドの所持または販売は違法になりましたが、日本では、販売については違法ですが個人での使用や所持については法律で規制されていません

7.ステロイドの依存性

ステロイド乱用者の数パーセントは、ステロイドに依存するようになる可能性があります。これは、身体的問題、社会的関係への悪影響、または神経過敏性にもかかわらずステロイド摂取を継続していることからも明らかです。ステロイド使用者は、気分のむら、疲労、落ち着きのなさ、うつ病などの離脱症状を経験することがあります。ステロイドの禁断症状に関連するいくつかの抑うつ症状は、乱用者が薬物の服用をやめた後、1年以上続くことが知られています。

8.ステロイドはどの程度広がっていますか?

この点についてははっきりとしたデータが存在しません。使用に規制が無く、スマホやインターネットの普及により入手が簡単にできるようになったことで、中高生などの若い世代にまで既にかなり広がっているという事も言われていますが実体は全くわかりません。ボディービルダーやフィジーク選手、スポーツ選手など、様々な分野での蔓延が報告されていますが、これも実際どの程度の人が使っているかなどははっきりとしていません。

9.命に及ぶような副作用は?

これは主に、心臓発作などの心臓に対するものと、肝臓腫瘍などの肝臓に対するもので命を落とす人が多いようです。また精神的な障害を起こして自殺してしまう事例も少なくないようです。

まとめ

と言う事なんですけれども、皆さんいかがだったでしょうか?
今日の内容を聞いて、もう一度ステロイドについて考えてみてほしいと思います。私個人の意見としてステロイドは立派なドラッグだという事です。
命に及ぶ可能性がある副作用があり、依存性があり、精神障害を起こす危険もある、立派なドラッグです。そんなものを競技やスポーツ、フィットネスの世界に持ち込むことが良い事だとは絶対に思いません。様々な立場の様々な人が、関わっているので、見方によっては私の意見がおかしいという人も少なからずいるでしょう。ただし、その上で少しでも多くの人がステロイドに対して正しい認識を持つ事で、状況は変わっていくと信じています。私はアンチステロイドです。

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