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Liminal Space -Invitation "F"- (ゲーム解説風♪)

いいニュースだ。今月、仲良しの幼馴染が、私の大学の近所に引っ越してきた。サプライズで歓迎パーティーをしようと思って、学校でできた友達と一緒に、こっそり教えてもらった住所まで向かってみると、なかなか歴史のありそうなマンションが現れた。青い瓦の屋根に、敷地の入り口には鉄の門も付いている。マンション名は「リミナル・スペース・フジ」…おしゃれな名前だ。
中に入るには四桁の暗証番号が必要らしい。どうしたものかと二人で考えていると、運よくここの住人らしき女性が帰ってきた。どことなく幼馴染に似ているその女性はとても色白で、その体は透き通るようだ。さり気なく暗証番号が見えてしまったので、同じものを入れてみると、無事中に入れた。

入ってすぐに、エントランスをうろうろしながら、階段がないことに気が付いて驚いた。幼馴染の部屋は3階の6号室だから、エレベーターは必要ないと思っていたけど…仕方なく、エレベーターを呼んで中に入り、3階のボタンを押す。エレベーターが動き出すと、頭上から風が吹きすさぶような音が聞こえてきた。すきま風?それにしては音が大きいような…不安になって天井を見上げて、私達は絶句した。
そこにはエレベーターの天井なんて無く、真っ暗な空が見えていた。しかも、普通の空じゃない。雲も月も無い代わりに、見たこともない赤と紫の星が二つ浮かんでいて…何なのこれは、宇宙空間?
その時、非常用のスピーカーから奇妙な音楽が聞こえてきた。次々と周波数が変わって、まるで宇宙からの信号みたいな…ずっと聞いていると、頭がおかしくなりそうだ。

「ちょっ…いったいどうなってるの!」
「ダメだ、一回降りよう!怖すぎる!」

私達はパニックになり、二人して手当たり次第にボタンを押しまくっていると、急にフロアの表示が乱れ…999という異常な階でエレベーターは止まり、扉が開いた。
逃げるように外に飛び出すと、目の前に立派な本棚があって仰天する。廊下に本棚が置いてあるなんて…でも、もっと驚いたのはその内容だ。背表紙の字はどれも読めないし、不気味な顔が描かれていたりして、見るからに危なそうな内容に見える…
よく見ると、本棚は向こうにもずらっと並んでいて、反対側の壁には柱時計と、奇妙な植物やインテリアが飾られた棚もある。開けた一角には、本を読むためのソファと、小さなテーブル、ドリンクバーまで並んでる。ここはきっと、廊下のスペースを活用した共用の談話室だ。さすがリッチなマンションという感じ。今は誰もいないけど、友達も普段からここを使ったりしてるんだろうか。ただ、置いてある本がちょっと怖いけど…

「ところで、ここって何階なんだろう?」
「さっき999なんてとんでもない表示が見えたけど…まさか本当に999階…なんてこと、ないよね?」

一旦降りてしまうと、もう一度あのエレベーターに乗るのが恐ろしい…でも、もうその心配はなかった。なぜなら、今私たちが出てきた場所は誰かの家…つまり、表札の付いたドアになっていたから…

「うそでしょ…エレベーターはどこ?」
「どうなってるんだ…俺たち、夢でも見てるの?」

二人で何度見直しても、そこにはエレベーターの入り口なんて無かった。こうなったら細い非常階段でもいいから、この空間から出られる場所を見つけなきゃ!ひょっとしたら、このマンションの住人なら何か知っているかも。あるいは、何とか幼馴染の部屋まで辿り着けたら、彼女が力になってくれるかもしれない…


■主人公: ボーイッシュな女子大生。性格は穏やかだが、冒険心は強い。名前と外見のカスタムが可能。引っ越してきた幼馴染に会うために、友達とマンションを訪れるが、そこでとんでもない怪異に巻き込まれる…

[1]方向スティック: 歩く、押し込みで走る(スタミナあり/三人称視点)、狙いを定める(物を投げる時)、視線を動かす(物陰に隠れた状態)

[2]キーA/B: 様々な行動が可能。

◆調べる: 一人称のコメントが現れ、選択肢が出ることもある

◆物を拾う→投げる: 攻撃手段。Aで拾い、Bの長押しで力加減を決める。

◆もがく: 敵に拘束されている場合。AとBをタイミングよく押せば逃げられる。

◆ドアを開ける: 通常のドアは開けられないが、中にはロックされていないドアもある。開けると空間が切り替わり、ダメージや状態異常がリセットされる。ドアを開けた先にも同じ廊下が続いているが、まれに部屋に出ることもある。もし部屋が現れた場合、その空間は何らかの重要な意味を持つ。

◆物陰に隠れる: 特定の場所に[▲hide]の表示が出る。遠くから近づいてくる敵は大抵これでやり過ごせる。隠れた後は方向キーで視点を動かせる。あまり大きく動かすと、物音が鳴って位置がバレることも。


■大学の友達: 主人公と同様、名前と外見のカスタムが可能。フットワークの軽い陽気な性格。同学年だが、実は浪人生で、主人公より一歳年上である。相方としてゲームの進行に協力してくれる。ムービーシーンで重要な助言をくれることも。二人プレイモードでも活躍。一緒に戦ったり、二つの画面でそれぞれ同一フィールド内を探索したり。その際、プレイヤーとしての体力ゲージは無く、回復アイテムも不要。ただし、違うフィールドへの移動や、重要なイベントの選択はできない。


■博士の子供達: 廊下のあちこちにいる謎の生き物。こちらの存在に反応し、時には脅威となる。アクティブレベルが高中低の3段階あり、その多くは物をぶつけて撃退することができる。

[高] 小柄で素早い者たち。攻撃性が高く、体当たりしたり、転ばせたり、体にしがみついたりして自由を奪おうとする。体は細く、物質的で、暗黒物質に取り憑かれたマネキンやオモチャのような外観をしている。よく甲高い笑い声を上げるのも特徴。動きや見た目は不気味だが、性格的にはイタズラ者といえる。自分達と似た姿のオモチャを投げると、一定時間そちらに気を取られる。

[中] 見た目は人間に近く、ゆっくりとした動きが特徴。時には無防備に寝ていたり、楽器のようなものを弾いて一人遊びをしていたりする。主に離れた場所からこちらに影響を与え、超音波に似た演奏や、手持ちの容器から虹色の液体をばら撒く、等の範囲攻撃をしてくる。視界に入るとこちらを追いかけてくるが、動きは遅いので、タイミングを見てやり過ごすことができる。彼らの好物を投げると、一定時間仲間にすることもできる。

[低] 見た目はインテリアに近く、自身の存在を含めた一定範囲に影響を与える。その範囲に入っただけでダメージを受け、中には毒・混乱状態にさせるものもある。例としては、不気味な顔の付いた鏡や、近付くとひとりでに火が付くランプ、蛍光色の炎が燃える暖炉、不自然に揺れるシャンデリア等がある。


★セーブ地点: 赤いランプの点灯したドアホンで進行状況をセーブできる。時々セーブ中にノイズが鳴ったり、誰かの声が聞こえたりする。その声は幼馴染に似ているようだ。

★黒い魔法陣: 回復ポイント。廊下の模様の中にさり気なく紛れている。上に乗ると、回復するかどうかの選択肢が現れ、その場で回復する。一度使うと消えてしまう。

★部屋: イベントエリア。教室、研究室、美術館、占い館など、マンション内には存在しないはずの様々な空間が現れる。中には幼馴染の部屋らしき場所も。そこではストーリーの進行に影響する選択肢が現れる。選択肢には心理テスト的な要素もあり、主人公の行動によって最終的にどんなエンドになるか決まるようだ。(グロ系は無いのでご安心を)

★投げられる物: こちらの攻撃手段。方向バーで方角を、B長押しで力を調整し、対象に向かって投げる。スケールは大中小の3つあり、飛距離は小さいほどよく伸び、衝撃は大きいほど重くなる。(詳しくは後述)

★スピリチュアルアイテム: 特殊アイテム。通常エリアの廊下ではなく、時折現れる部屋の中に落ちている。服、人形、置物など、様々な装飾的な見た目をしており、中には着せ替え用のスキンアイテムもある。拾うと「身代わり/ステータスアップ/自身への呪い」3つのうちどれかの効果が得られる。拾うまで効果は不明。一度携帯するとゲームオーバーまで捨てられないので、室内に残されたヒントを頼りに、拾うべきか慎重に判断しよう。

★投げられる物(武器)一覧
廊下の先々では、人形の腕や足、頭など、本来マンションの廊下に落ちているべきではない奇妙な物を沢山目にするが、それらは時に助けとなってくれるかもしれない…

[Sサイズ] 軽く、よく飛ぶ物。人形のパーツや、小型のぬいぐるみなど。当たり判定は小さめだが、おとりとしては最も使いやすい。中には敵の餌になる物もある。Sサイズのみ、同じフィールド内で定期的に補充される。

[Mサイズ] それなりに質量がある物。禍々しい装飾を施された等身大のマネキンや、笑顔が怖い大きめのぬいぐるみなど。多くは両手で投げる。ダメージはそこそこで、当たり判定も広く、武器として使いやすい。

[Lサイズ] 車輪が付いた大きな物。人形が乗っているストレッチャーや子供用のカート、中から手がはみ出た重たいスーツケースなど。動作がゆっくりになり、隙ができるが、当たると必ず対象を撃退できる。時には友達と二人がかりで動かす。Lサイズは多用途で、隠れ場所になったり、踏み台としても使え、天井付近にあるダクトに入ることができる。*ダクトの中では回復ができたり、隠しアイテムが見つかることもある。

ライフ:[100-75:緑][70-45:紺][40-25:赤紫][20-1:黒]
ライフが低くなると、主人公の動きがゆっくりになり、入力に反応しないこともある。更にライフが黒になると戦えなくなり、投げる用のオブジェクトが拾えなくなる。早急に回復ポイントを見つけよう。また、装備できるスピリチュアルアイテムの中には、継続的にライフを回復してくれるありがたいものもある。

×ダメージ: 攻撃性のある物質に触れると発生。一部は毒・混乱状態になる。スピリチュアルアイテムの中には、毒や混乱を無効化する力を持つものもある。
毒: 9歩ごとに画面にノイズが走り、2~5のダメージ。致死性はない。
混乱: 一定時間操作がおかしくなり、物を調べる・拾うの動作が行えなくなる。代わりに友達を掴んで投げることがある。当たった場合、Mサイズと同じ威力。

×死亡: 被ダメージによって死ぬことはない。ゲームオーバーは選択ミスによってのみ発生し、いわゆる回復のできない即死属性を持つ。
(例: 壁を挟んだ幼馴染とのやり取りで、彼女の進言を聞き入れるor無視する。呪いの効果を持つ「スピリチュアルアイテム」を装備した場合、突発的に死ぬ。)

×ゲームオーバー: 自分も"子供達"の一人になり、友達を捕まえて部屋の中に引きずっていくムービーが流れる。その後、直前の選択イベントの前からリスタート。

◎オプション: 自分と友達の見た目をカスタムできる。スキンアイテムはスピリチュアルに分類され、トレーナー・ズボン・キャップ・シューズ・ヘアカラーなど。フィールド上に落ちていたり、オプション画面でシークレットコードを入力すると入手できる。
スキンアイテムには、身に着けると攻撃・防御・素早さのステータスをアップさせる物もある。


🗝ここまで読んでくれてありがとう。よかったらまた見に来てね🙏ΦꈊΦ☰)💕


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