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抗がん剤投与後の患部④

抗がん剤投与も3クール目。

スケジュールは基本的に2クール目と同様で、本日の午後に抗がん剤投与が終了して、明日白血球回復促進の注射が打たれる。

数日後には骨痛で苦しみ、恐らく発熱も40℃近く出る週末が予想される。

必要悪であるが、知らずに結果が訪れるのではなく知っていてその結果を待つのでは少し気持ちに違いが出る。

▼ 患部の様子

正直患部については、1クール目の様な劇的な変化はない。

写真を載せてもあまり変わり映えしないのであるが、経過を記録として載せておく。

抗がん剤投与3クール目(投与4日目)


抗がん剤投与3クール目(投与4日目)

もうご覧になって頂いて、患部に大きな変化はないことがお分かりいただけると思う。

唯一感じる変化としては「肌の張り感」である。むしろこれのみが現在の指標ともいえる。

マーキングされている部分が張り感のある所になるが、抗がん剤投与中はこの張り感が日々失われていく。

3度目の入院前には張りがあったところは全身で20ヶ所程度であったが、今感じるのはその1/4程度ではないかと思う。

その1/4の部位が抗がん剤投与中に萎み、投与終了の休薬期間中に緩やかに張っていく…というのが現状のサイクルである。

▼ 抗がん剤の効果

具体的な効果について、数値では表現するのは難しい様である。

腫瘍マーカーで見れば下がったり上がったりを繰り返していて、正直あまり信憑性を感じない。

そのため、張り感を出来るだけ抑える様に(抗がん剤の間をあけない様に)スケジューリングがされている。

そのため1クール目の様な長いスパンではなく、短いスパンでの抗がん剤投与が今後も続くことが予想される。

抗がん剤投与前の患部


この状態から見れば、抗がん剤投与の効果は相応にあったものと考えられるのが経過を残してきた救いでもある。

先ほどの写真と同様の、私の主要な患部である「左ふくらはぎ」になる。

「張り感が戻る」ということは、抗がん剤では抑えきれていない状態(寛解が見込めない)であるので、同種移植によってこれを解決することなる。

▼ 移植の見込み

現時点で移植の見込みは未定である。

ドナーの問題もある様で、あまり具体的な進捗ではないとなんとなく聞いている。

もう少し積極的に状況確認してもいいのではあるが、自分でコントロールできないことに注力する余裕がないのも事実だ。

移植の方向性が決まったときに

・体力がある
・感染症にかかっていない
・がん細胞が抑えられている

こういった状況にいることが自分の使命だと考えている。

そのため移植のドナーのコントロールという自分の力が及ばない点については『現時点では』あまり考えない様にしている。

多分、考えるとメンタルが耐えきれない…だろうから。

▼ さいごに

「自分の病気の経過を残すことに意味があるのか?」という疑問を持つ人は、闘病生活を送る人でもやはりいる様である。

私は「いつか、誰かのために」と思ってはいるが、その「いつか、誰かのために」こんなことをしてもどうしようもないのではないか?と考える人がいても不思議でない。

率直に言うと『やってもいいし、やらなくてもいい』ことなのかもしれないが、そうであるならば座して死を待つよりかはあがいている方が自分らしい様な気がする。

…黙って天命を待てるほど、私は達観した人間ではない。

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