今般の新型感染症による旅行の自粛について

どうも、しらさぎです。

※以下、新型感染症について扱ってます。なるべく認定できない事実は勝手な認定をしないように心がけてはいますが、お読みになるときはご注意くださいませ。

新型コロナ感染症が広がり始めて半年になります。

まずは感染拡大阻止に動いている現場関係者にはお礼をもう上げる必要がありますし、大変な思いをされた方にはお見舞い申し上げます。

さて、旅行はこのご時世でどこまでならダメでどこまでならOKなのか?まだ大して定まっているわけではないように思います。

もちろん、いかなる対策も120%にはなりません。しかしだからといって開き直れば自らが感染(して重症化しない保証はないし、後遺症の件も不明のまま)するかあるい移してしまう可能性もあります。

なるへく動かないほうがいいのは確かだと思われますが、ストレスのコントロールを失うのもまた重大なリスクではあります。公的な支援や政策の状況にもよりますが、今後数年は厳しい状況が継続する可能性は大いにあります。

エボラ出血熱みたいなものでしたら、直ちに対応が必要です(ただ致死率8割なんてことはなさそう)。逆にインフルエンザや季節性の風邪と同じ評価でよいのかはまだ確定しているとは思われません。それは致死率の情報や後遺症があるかまだ調べ中だという情報からそのように考えます。

といったあたりから、今後長期にわたって「即時自粛対応」をずっと継続しなければいけないということにはならないと思われますが、マスク・手洗いなどの基本対策以外は「ノーガード」というわけにもいかないはずです。移動を抑制する場面はやはり出てくると思われます。

ここまで個人的にどう対応すべきか明確に基準を出していませんでしたが、ある程度時間が経過し一定の情報や公的機関からの指針も出ましたので現時点で、旅行を実施するかどうかの基準について仮のものを出しておきます。

「これが推奨です!」というよりは、「いい加減に旅行したい・息抜きしない」と思った時に「最低限こうなったらさすがに思いとどまって家にいたほうがいい」と判断すべき場合はどのへんか?そのあたりをこの程確認した資料を基に考えてみた、試しに作ってみたというものです。

繰り返しですが、これが完全というわけではないです。これ以外にもリスクはあり得ます。なおかつ

※マスクなどの基本対策・体調不良時の出発見合わせは触れるまでもない話なのでその点は割愛します。


ぼくは相変わらず札幌在住ですが北海道から以下の指針が出ております。

※北海道の発表資料(マスコミが!と仰せの方もいるので一応)↓


そちらを踏まえまして、レベル2とレベル3のラインを当面の実施の可能/不可能を判定する基礎資料とします。

【今後の方針(暫定版)】

原則は無期限で自粛としますが、以下の条件についてすべて抵触しない(=オールグリーン)という場合は解除も考えられるといったものです。

1. 道内でレベル3に到達すれば札幌からの出発は中止

出発当日の時点でレベル3に到達と認められる場合は、「不要不急の外出は自粛を」とありまして現実的にもリスクがあると認められる段階ですから緊急の用件を除いて札幌を出発しない(=中止)ものとします。また、札幌市内のみ感染者が増加している場合、道内全体ではレベル3に到達していなくても、それぞれ札幌の人口に当てはめて超えれば中止とします。

しかし出発当日に判断することは稀になります。従って、前日までの速報などで「このまま伸びれば出発当日近辺でレベル3に到達する可能性がある」と認められる場合も中止とします。

※北海道発表の資料には合計7つの条件が設定されているようですが、そのうち後半の4条件は重視します。


2. 現地・経由地の状況も都道府県ごとに判断

札幌を出発できる場合でも現地と通過する経由地の事情を考慮しなければ、逆に感染症を「拾う」リスクがあります。現地&経由地についても各種基準をその都道府県の人口に当てはめた結果、レベル3に到達する場合(あるいは訪問当日までに到達する可能性が認められる場合)は旅行のルートから外します。


3. 現地・経由地でレベル2に到達すれば人混みは回避すべし

人出の多いエリアを通過する場合はより慎重な検討が必要です。ほぼ大都市圏を経由する場合でしょうけれど。

現地・経由地でレベル2を超える場合や当日までに超える可能性がある場合、人出の多いエリアや空間を避ける旅程に変更を必要とします。変更が困難な場合はその地への訪問を中止します。「乗り鉄」は一概に判定できませんが、大都市圏の路線や大人気路線は同様に扱う場合があります。

※もし、現地のルートで外す区間が出た場合、それによって到着した空港から出られないといった問題が生じれば全部中止になります。


4. 判断が難しい場合

それぞれの条件に抵触するか十分な情報が得られず、評価が定まらないときは、最終的に残った評価のうちで最も厳しいものを採用して実施・中止の判断を行います。


現状の自粛状況 2020/08現在

※あくまでも出発地が札幌市であることを前提とした現時点での判断ですので、首都圏発や名古屋発の場合ではありませんし今後変える可能性があります。責任は負えません。

北海道

7月より自粛解除継続中

本州以南

経由地にあたる都市圏が軒並みレベル3以上のため原則自粛継続

三大都市圏で現状レベル3を超えているため渡航見合わせ。これにより東京・名古屋・大阪に降り立って各地に向かうルートや通過する旅程も設定中止。福岡も同様の状況が見られるため福岡を通るルートも設定困難。

※例外として東北エリアとの往来は解除できるか調査段階。中国エリアも同レベル。中国エリアのみ経由するのであれば四国エリアも調査検討。


最後に

ちなみに、これによって旅行を推奨しているわけではありません。たしかにぼくも息抜きで道内(+青函トンネル記念館)をまわっています。なので仮に「旅行する」と決めようとした場合に、「最低限考えておいてもいいことはあると思うからはそれは考えてから決めたらどうでしょうか」というひとつのアイデアを出したにすぎません。

一般からすれば、「まだ行くべきではない」という判定になるのでしょう。ぼくもそれが理解できないわけではありません。現状の社会・公的セクターのフォロー体制ではそういう行動や意見になるのは不自然ではないからです(支援のアクセスであったり、資源の問題、それに村八分問題など)。むしろ、抜本的に経済をまわし旅行・観光を復活させるにはフォローを拡充しないと厳しいだろうと思います。出発地と現地の感染拡大状況にもよるんですけれども、「いかない」という決断をしたとしてもぼくはそれを批判するつもりもないです。

今後、構図がよりはっきりし見通しをより細かく立てるには、感染状況の「情報を出さないこと」ではなく「出し続けること」が必要です。「恐怖を煽るから公開は必要ない」という意見が散見されますがそれは違うと思います。

大方は、「メディアが不利な数字を出して煽ってる」という論調ですね。そのうえで「これとこれの数字を合わせればそういう風には見えないはずだ(=心配する状況ではない)」という展開をわりと見かけました。だから「メディアに速報を出させないようにすべき」とか「公表自体考えるべき」とか。

善意のつもりでしょうけれど、やろとしていることは意図的な情報操作にあたります。情報を出す・出さないを主体的に決めているんですから。そういう機関が「危険です/安全です」なんて言って誰が信用するんでしょうか(ぼくだったらそんな機関の情報は参考にする資料から外します)?肝心の数字やデータがなければ「何を根拠に?」という話になるでしょう。今度は「わからないこと」によるパニックにつながります。ぼくは善意でやったことが逆効果になりうると考えます。

ちなみに報道機関・ネット(ネットメディア)がそれに追随したり、そうした意向に忖度したりするのはさらに信用が落ちるだけだと思われます(それするくらいなら現状のほうがまだマシ)。

なにしろ下手をすれば適当に作ったとはいえ今回の基準も使えなくなりますので、結局旅行も実際には大してリスクがない場合も全面中止するか、基本対策以外はノーガードでリスクを完全無視するかの二択を迫られます。信頼できる情報が豊富に流れてこなければ、リスクを適切にコントロールして合理的な判断なんてできるはずがありません。

あと、複数の数値を並べれば安全という見解自体も本来は検証が必要です。さらに集まった追加情報次第では評価が反転し「リスクがあるので対処は必要」になる可能性もあります。

※個人的には現状本州以南について、少なくとも7月はネットで見られた評価より危険な状態にあったと考えていますがあくまでも現時点での暫定的な心証にすぎません。ぼく自身も完璧なわけありませんから。


いずれにしても、今後旅行する/しないのラインはさらに多くのデータが集まることによって徐々にはっきりしてくるものとみられます。それがひいては、合理的な判断そして旅行・観光の回復にもつながることではないでしょうか?ひとまず、新型感染症についてもコメントしたことがほぼないのでそれも含めて徒然なるままに。


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