「普通」とはなんぞや

さて、令和4年度となりました。

『ゼンカイジャー』の放送も終わり、『仮面ライダーオーズ』の新作映画も公開され、本当は『ゼンカイジャー』についても一話一話思うところを書きたいところなのですが、なかなかその時間が取れず、取り敢えずでTwitterで済ませてしまっている状況ですが、これらについては、またいつか、どこかで書くとして、(『宇宙戦艦ヤマト2205』についても)

今回は、いま、ノリにノッている『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』について、現時点で感じていることをここに記し、残しておく。

現在、第4話まで放送された『ドンブラザーズ』は、かなりの波紋を呼んでいる。未だに何が何だかよくわからないが、4話まで来てやっと、なんとなくお話が見え始めてきた。

前作『機界戦隊ゼンカイジャー』は放送前に「これは本当にスーパー戦隊なのか?」と "スーパー戦隊" の定義巡って世間をザワつかせたが、本作『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』も、それ以上にいま世間をザワつかせている。

上にあげたスピンオフ動画(『コレがドンブラザーズの名乗りだ!暴太郎のホントの姿!?』)が不自然に見えてしまうほど、皆が思う「スーパー戦隊」のイメージからかなり逸脱した作品となっているのだ。

皆が思う、本来の「スーパー戦隊」とは、

・個性豊かな5人の戦士が、

・赤色のリーダーを中心に、

・それぞれ丁寧に名乗りを上げながら、

・5人で仲良く協力して戦うヒーロー

であり、最近では『魔進戦隊キラメイジャー』が超王道として注目を浴び、人気を博した。

その次作、45作記念となった『機界戦隊ゼンカイジャー』は、人間1人のキカイノイドと呼ばれる4人(4体?)の機械生命体でチームを組み、戦うという、見た目からして「なんだかいつもと違う」空気を漂わせていたが、実際どうだろう。

『ゼンカイジャー』全49話の放送が終わって、振り返ってみると、『ゼンカイジャー』は、結果として《王道》な "スーパー戦隊" だったように思う。

見た目は違えど、「個性豊かな5人の戦士が、愉快に楽しく敵と戦う」姿は今までの戦隊と何ら変わりなかったように思う。

それが第48カイの「俺たちはきっと、世界初じゃない」「他の世界のスーパー戦隊もきっと、お前らㇳジテンドみたいなのと戦って、世界を守ったはずなんだ!」という介人とジュランのセリフにも通ずる部分があるように思う。

そこに、現在放送中の『ドンブラザーズ』ときたら、

個性豊かな5人といってもまだ全然仲は良くないし、それどころかまだ全然お互いがお互いのことを知らない。現状、とても異色だ。

特にドンモモタロウこと桃井タロウ周りが何だかよく解らず、

・牢屋の中の変なおじさんにはタロウと出会え、と言われるだけで詳しいことは特に教えてもらえず、

・神輿に担がれやってきたかと思えば、「ワッハッハ。笑え笑え」と意味不明な言動と行動を繰り返し、

・戦いが終わると4人のお供達を蹴って斬って大暴れ......

しかしそんな桃井タロウについては第4話で「正直すぎて嘘をつけず、自分の立場など全く考えず、忖度なしで渡り歩く、相手の気持ちが分からない人」鬼頭はるか曰く「空気の読めない人」であることが取り敢えず汲み取れた。

子供の頃、誰もが一度は大人から教えられたであろう「嘘をつくな」を忠実に守った、《善人》のようではあるが、結果的に、行き過ぎた行動がきっかけで、悪影響を及ぼしている。なんなら、2話と4話の怪人を生み出した原因は桃井タロウの言葉のせいだ。

雉野つよし、猿原真一、犬塚翼についてもまだわからないことが多いが、猿原は明らかに変人だし、犬塚はたとえ無実だとしても指名手配されているのは異常。雉野は公式のキャラ紹介では「失うものが何もない」と書かれている。結婚3か月目のラブラブ夫婦やってるのに。

各メンバー、何かがおかしい。もっと、節度を保って、普通にふるまえれば、良いのに…。そう思いたくなる。

では、《普通》とは何だろうか?

常人とは、鬼頭はるかか?

鬼頭はるかについても、宅配業者に食器洗いをやらせるなどをして、決して普通とは言い切れない。そもそも彼女は高校生にして漫画家としての才能を開花させている。(現在、盗作疑惑をかけられてはいるものの……)

短所の裏は長所、と言うように、人間、何か欠けた部分があっても別の場所では良い成績を出すもの。そういった十人十色な個性を、《普通》とはなんぞや、《王道》スーパー戦隊とはなんぞやと これから1年『ドンブラザーズ』で見せてくれるような気がして、これからどうなっていくのか、とても楽しみなのである。

笑え笑え~。わっはっは(^o^)丿

〽見える景色が ちょっとずつ違う♬


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