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「テプラの隣に売ってるアレ」をテプラと比較してみる

発端

文房具屋さんやハンズなどに行くとテプラの隣に売っているアレ↓

ダイモ ラベルキューティコン

インテリア性も考慮したオシャレなテプラの隣に大体ある、工事現場かどっかで使うやつか?と思うような武骨な形と派手派手しい色でおなじみのアレは、DYMO(ダイモ)というアメリカのブランドの文字テープ制作機「ラベルキューティコン」です。
上部についているダイヤルを回し、下側のハンドルを握ってテープにエンボス加工をするタイプの入力機です。
日本語の販売ページはこちら↓

今回これを購入したのは、我が家にはテプラがなく、しかしテプラの価格に見合うほどの利用もしなさそうだと思ったためです。
職場にはおそらくもっとも汎用性が高く、広く利用されている基本的なテプラ↓が配備されており、何度も利用しています。
テプラは皆様ご存じのとおり、白を主としたテープに文字を印刷して出してくれるタイプの機械です。

そこで、この自宅用に購入した「キューティコン」は果たして「テプラ」の代替となるのか、テプラと比較してのメリット・デメリット、キューティコンの使い方のコツなどを書いていきます。

ちなみに結論から言うと「どっちも良し悪しなので状況に合わせて選んでね☆」になります。企業案件とかではないのでどちらかを持ち上げまくったりはしません。

(蛇足)
DYMOは本国ではテプラのような印刷するタイプのものも販売しているようですが、日本では見かけたことがないですね。
また、なぜかDYMO公式ページではこのキューティコンシリーズの掲載が一切ありません。エンボスタイプのものもキューティコンとは少し形が違っています。英語のamazonにはあるんですが…国際用に別ラインで作っているのか?不思議です。


キューティコンとテプラ、それぞれどんな人に向いている?

キューティコンとテプラの違いまとめ。テプラのお値段2018年のカタログからなのでもっと上がってるかも。

最低限を低価格でまかなうならキューティコン

キューティコンがもともとホーム用を想定して作られているのもあり、家庭内での最低限をまかなうには過不足なしといったところ。
日本語は打てませんが、何と言っても価格がテプラの最低価格の半分以下。ローマ字でも英語でも分かればいいんだわ、と思えればこれで十分と言えるでしょう。

とりわけ、職場用であることを差し引いてもテプラの絵文字機能や字体機能が多すぎて使いこなせずもったいないと感じていた私にとって、テプラは「その分の価格が上乗せされていると思うと気が引けてしまう」ものでした。同じ感覚を持つ人のご家庭用はたぶんキューティコンで足ります。

それと個人的には、使う頻度がそう高くないだろうと予測できていたからこそ、液晶・コードの劣化や電池の液漏れを気にせず、理論的には何十年でも放置できそうな原始的なキューティコンのしくみが魅力的に思えました。
動力が要らず、持ち運びも軽くコンパクトなので、イベント等への持ち出しがある方にもおすすめです。

替えテープの取扱店や取扱量が多くないのが難点といえば難点ですが、そんなにしょっちゅう買い替えるほど利用するならテプラのほうが効率良いと思います。キューティコンはあくまでも「そこまで利用しないけど最低限の機能はあったら嬉しい」の人向けです。

あと、よくものを失くす方、部屋がカオスの方には、精密機械ではない上に非常に目立つ色のキューティコンを強くお勧めしておきます!せっかく片づけようと思ったのにラベルライターが見つからなかったり、探す過程で壊してしまったりしたら、片づける気持ちが失せますからね!

みんなに便利で多機能、入力効率が良いのはテプラ

職場では色々な人が見る(=日本語必須)ことやファイルタイトルなど遠くからでも見えてほしいものがある(=文字サイズ調整必須)こと、長い文を入力することもある点(=入力効率の高さを求める)を考えると、絵文字や字体の機能を使わなくてもオフィスで導入されるのがテプラなのは全力で納得します。そういえば小規模なお店の値札にエンボス方式が使われているのは見たことがあるかも、くらいですね。

使い道がたくさんある方、可愛い絵文字や字体をたくさん楽しみたい方、どうしても日本語表記でないと嫌な方、見た目が可愛くないと嫌な方はテプラの一択。最も小さいアプリ連動タイプのテプラなら、大きさ・重さの点ではキューティコンとそう変わらないように思います。

子どもがいる場合は性質や年齢を考えて

キューティコンのテープはエンボスを行うために分厚く固いので、小さすぎるお子さんは切り口や角でけがをする可能性もありそうです。何でも口に入れたい年齢の子がいる場合や、向こう見ずに握り締めたり突っ込んだり振り回したりするタイプの子、きょうだいがいる場合は注意。

反面、しくみ自体はキューティコンのほうが簡単で、操作も粗大運動が主です。何でも大人のまねをしたい、お手伝いをしたいお年頃のお子さんがいて、ボタンを押すお手伝いをお願いするなら、キューティコンのほうが取り組みやすいかもしれません。

キューティコンの細かい操作のあれこれ

精密緻密、絶対安心、誰でも確実な品質で利用できる製品をお求めならテプラ一択。キューティコンは使うのにちょっとコツが要りそうです。

まずこちらをご覧ください。最初に挙げた画像の一部ですが…

数字とは1から9までを言う

ゼロ…ない…?
アルファベットのオーかハートマークかアットマークで代用してねってことですね!?まさかの!?

そしてこちらが実際に作成したテープの様子ですが…

実際に作成したテープ

新しく買ったモバイルバッテリーに使用開始日と保証期間(=買替目安時期)を付けておきたかったんです。
はーいそこ、「2年保証」のときはsいらなくない?とか突っ込むのはやめなさい。あと途中でぶった切ってるの計画性ないな!とか言うのやめなさい。自分用のメモだからいいんですー

それよりも…特にテープを引っ張ったりしたわけでもないのに、ずいぶんガタガタ。
左右均等に押さないといけないとか、テープがずれないように気を付けないといけないとか、のようです。印刷ではなく物理的な力を加えるからこそ、力加減が求められています。

そしてさらに、このラベルキューティコン、本当に「ぎゅーっ」と押さないと綺麗に文字が出ません。「カチッ」ではダメです、「ぎゅーっ」です。決して急いではいけません。精神を統一して何かを込めるつもりで押し込みましょう。

最後に、切るためのはさみマークがついているのですが、けっこう頑張って押してもテプラみたいにぷっつり切れてはくれません。切り取り線がつくだけです。要・はさみ。ついでに言うとパッケージも海外製品らしい頑丈さで「開け口」という概念がないので、どのみち開封のためにはさみが必要です。

と、まあそれなりのコツと習熟が必要であるものの、あとはもう難しいものも選ぶことも何もないので、ひたすら思いつくまま打てば済みます。
可愛い、オシャレって素敵なんですが、選ぶものが多すぎるのも疲れるときって…あるので…。あ、なんか分かる…と思った方はぜひキューティコンを。

そういえば…テープを捨てるときは何ゴミ?

最後に盲点だった細かい話を。
テプラは「印刷機」である本体が特殊で出て来るテープはただのシールですが、キューティコンはエンボス加工ができる「テープ」のほうが特殊な素材です。どうやら初期装備されているのは「アルミテープ」になります。

テプラのテープはいらなくなったらどこの自治体でも燃えるごみになりますが、キューティコンのアルミテープは…?

調べてみたところ、アルミテープをピンポイントで可燃ごみに分類している自治体として横浜市大和市がありました(大和市のページ、やたらと不要な行が多いのですが、頑張ってスクロールすると「あ」から順にたどれます)。
ならばどこでも燃えるごみなのか?というと、もしかしたらそうでもないかもしれません。

すごく微妙なところですが、近いところで「アルミ箔」。
大田区ではアルミホイルの主要原料はプラスチックなので可燃ごみ、鍋焼きうどんのパッケージなどはアルミが主要原料なので不燃ごみとしています。
しかし世田谷区では、アルミホイルは不燃ごみであるとしています。
この様子でいくと、アルミテープがどちらになるのかも、本当のところは各自治体に聞いてみなければハッキリしなさそうです。

自治体の判断と収集頻度によっては、明らかに燃えるゴミになるテプラのほうがありがたい、という人もいるかもしれませんね。

反対に本体を捨てる場合には、テプラは小型機械なので多くの自治体で不燃ごみになりそうですが、キューティコンはほとんどプラなので可燃ごみになる自治体も多そうです。

まとめ

キューティコン

とにかく安くて原始的で長持ちしそうなのが強み。持ち運びに便利。ただし機能は限定的で、使いこなすにはコツが要る。
それほど多くは使わない人におすすめ。

テプラ

誰でもすぐに高品質を完成できる安定の日本語対応製品。オシャレで高機能。ただし価格が高く、電力か電池が必須。
多用する予定がある人や利用したい機能がある人におすすめ。

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