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2019年に撮った写真を振り返る

今年もたくさん撮りました

今年も早いもので12月になりまして、Twitterでも今年を振り返る旨のツイートを見かけるようになりました。

絵は以前描いたものを再掲載することも多いですが、写真は載せっぱなしのことも多いので、その時の出来事や技術的なことも含めて今年撮った写真を振り返りたいと思います

まだ12月は割と残ってますが、この記事を書いている時点での2019年のシャッター数は5,325枚

2018年が6,213枚だったので、概ね例年通りといったところでしょうか。

1月12日 NIGHT OF THE ZOMBEAVERZ vol.4

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茨城県・水戸市で「NIGHT OF THE ZOMBEAVERZ」という、ライブやトークやDJをごった煮にしたようなイベントをやっておりまして、2019年は大体2,3ヵ月に1回の頻度で開催してました。

出演者もお客さんも素敵な方たちばかり。

好きを語る表情ほど輝いて見えるものは無いんじゃないかと思います。

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会場は主に南町にあるPaper Moonというライブバーなんですが、1月に開催した時には90 EASTという米沢町にあるお店での開催でした。

初めて入るお店でしたが早めに照明の感じも掴むことができ、今までとはまた違った雰囲気の写真を撮ることができたんじゃないかな、と思います。

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2018年の11月にSONYα7sというミラーレスカメラを買いまして。

今まで使っていたPENTAXのK-3Ⅱと比べて暗所性能が抜群に良いので、ステージフォトを撮るのが本当にラクになりました。

別のマウントのレンズをアダプターで付けて使っているので、ピント合わせは全てマニュアルなんですが、思っていたほど大変ではなかったです。

α7sと同じタイミングで、写真家の保井崇志さんがTwitterで紹介していた「ブラックミスト No.1」というソフトフィルターも購入。

以前からソフトフィルターは興味があったんですけど、画が全体的に白っぽくなるのが嫌で使っていませんでした。

その点ブラックミストは画面を白っぽくしないので、ソフト効果を与えながらも適度に引き締まった画を作ってくれるところが気に入ってます。

2月 宝珍楼閉店

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卒業した大学の近くに宝珍楼という中華料理屋さんがあって、現役時代から足繁く通っていたんですが、とうとう今年の2月に閉店することになりまして。

水戸まで行って4時間並んで食べてきた時の写真です。

厨房で鍋を振る店主のおじさんの姿がなんとも素敵で、写真を撮らせてもらえないかな……と一瞬思ったんですけど、とにかく厨房が修羅の如き忙しさで声をかけるのも憚られる感じだったのでやめておきました。

料理の写真ってあんまり得意じゃないんですけど、五目チャーハンの纏った油の感じとか、ゆらめく湯気とかを上手く写すことができたので結構気に入っています。

ちなみにこの中華料理屋さん、閉店後の跡地には数週間前に火災で全焼した近所のネパール料理屋が移転することになっており、一部のメニューを引き継ぐためにネパール人数名が店を手伝っている最中だったというめちゃくちゃ面白い状況だったことをお伝えしておきます。

3月30日 NIGHT OF THE ZOMBEAVERZ vol.5

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1月に引き続いて90 EASTで開催したvol.5。

会場も2回目だったので前回よりも上手く設定を合わせられたし、ブラックミストも少し使い慣れてきたような気がします。

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この時は本当にシャッターを切るのが楽しくて、やたら枚数撮りました。

90 EASTはバックドロップがいい具合に雰囲気を出してくれるので様になりますね。

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4月

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この頃は新年度になったこともあってか、やたらと写真に対して焦りみたいなものがあって、とにかく日頃から写真と撮るようにしてたような気がします。

今まで撮ってなかった被写体なんかも撮ってみているうちに、手持ちのレンズで不足してる焦点距離域が感覚的に分かってきたので、結果的には良かったかな、と思います。

上の写真はもうちょっと真ん中の猫に寄りたかったんですけど、この子はこれ以上寄るといつも逃げてしまうので、もうちょっと望遠寄りのレンズを買いたいと思ってます(一向に買えてないけど)。

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α7sというカメラを語る時、暗所性能の高さが特徴として挙げられることがほとんどなんですけど、ハイトーンの階調表現も素晴らしいという話を聞いてからは露出を開けた写真にチャレンジすることが増えました。

まだまだ首を傾げながら撮ってますが、透明感があり、それでいてしっとりとした質感ある写真が撮れた時には格別の嬉しさがあります。

4月29日 東京国立博物館

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(重要美術品 刀 津田助広)

個別の記事も書こうと思ってるんですが、今年に入って刀剣乱舞にハマりまして。

恥ずかしながら大学で日本史学を専攻したにも関わらず、美術館や博物館で日本刀を見ても毎回「かっけー」以外の感想が出てこないので、ちょっと勉強しに行こうと東京国立博物館に行ってきました。

東博は常設展で15口ほどの日本刀が展示されていて、3ヵ月に1回展示が入れ替えになります。

一部を除いて写真撮影が可能なので、その場で刀の持つ雰囲気を感じつつ、家に帰ってから細部をじっくり見るという楽しみ方もできます。

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(重要文化財 太刀 手掻包永)

この時初めて日本刀の撮影したんですけど、まぁ難しい。

保護の観点から照明は暗いし、金属の持つ光沢感を出したいけど地金や刃紋もちゃんと写したいという葛藤が常につきまといます。

展示ガラス越しに撮った割にはそこそこ綺麗に写せたかなぁ。

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(国宝 刀 相州政宗 名物「観世正宗」)

東博の展示は刀個別のキャプションとは別に刀の各部の名称などの解説があるので、刀剣鑑賞の入門にも最適。

常設展なら週末でもさほど混雑しないので、ゆっくり見ることができます。

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刀を一通り堪能した後、特別展『国宝 東寺』も観てきました。

国宝11体を含む15体の仏像が出展された大変見応えのある展示で、上の帝釈天騎象像のみ写真撮影が可能でした。

俺の推し仏像である東寺・増長天立像も来てたんですけど、そっちは写真撮影不可でした。残念……。

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東寺には高校生の時に修学旅行で行ったんですけど、その時にちょうど特別公開で五重塔に入ることができまして。

我々の班はひいき目に言ってもあまり学の高い学生ではなかったんですが、五重塔から出た後は全員中の雰囲気に圧倒され、口を揃えて「あの中だけ昔の空気がそのまま残っているみたいだった」と感動していたのをよく覚えてます。

そんな思い出の東寺に関する特別展を、平成が終わる2日前に観ることになるというのも不思議な縁だなぁ、と思います。

5月5日 大日本プロレス @横浜文体

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久しぶりにK-3Ⅱ引っ張り出しました。

やっぱりサッカーとかプロレスとか、スポーツを撮る時は焦点距離が稼げて連写が効くAPS-Cの一眼レフの方が撮りやすいですね。

ファインダーも、電子ファインダーよりも光学ファインダーの方がストレスが無いです。

プロレスって選手の動きがスピーディになるタイミングもあるし、会場の照明が目まぐるしく変わるので撮影が難しい部類になると思うんですけど、流石に数年撮ってると慣れてくるもので、歩留まりも悪くなかったです。

照明がカッコいいのでエッジの効いた絵になるし、何よりプロレスラーはどこをどう撮っても良い写真にしかならない

念願のTAJIRI選手を撮影することができてめちゃくちゃ楽しかった!

5月12日 モンテディオ山形 vsジェフユナイテッド市原・千葉

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山形県の本拠地を置くJリーグ 2部・モンテディオ山形の試合写真です。

今年もホーム戦は結構観に行ったんですけど、去年よりも撮影せずに観ることが多かったです。

以前はプレー位置が遠くても出来る限りシャッター切ってたんですが、最近は撮りやすいタイミングでしかシャッターを切らなくなりました。

無理して枚数稼ぐよりも割り切って撮った方がなんだかんだでいい感じのカットの枚数が増える気がしてきたので、最近はあんまり根を詰めずに撮るようにしてます。

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久しぶりに使うと300mm単焦点で背景ばこーんとボカすのめちゃくちゃ楽しいですね。

来年はポートレート撮影やってみたいと思ってるんですけど、望遠ポートレートも面白そうだなぁ。

5月18日 NIGHT OF THE ZOMBEAVERZ vol.6

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まだ5月なのにもう3回もやってたんですね、このイベント。

上半期はぼんやりとスパンが短いと思ってはいたんですけど、きちんと振り返ってみるとやっぱりすげえ頻度でやってたんだなぁ。

年内3回目にして会場がPaper Moonに戻ってきました。

90 EASTに比べると内装の雰囲気がシックなので、また撮れる写真の感じも変わりますね。

まぁ背景ギリギリまで落としちゃってる写真も多いですけど

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5時間に渡って延々と人が登壇して偏愛を語ったり歌ったりするイベントを2ヵ月に1回のペースでやってるのってちょっとおかしいと思うんですけど、私が人を撮る機会ってこのイベントくらいなので、個人的な感覚だとこのくらいのペースぐらいがいいな、なんて思ったりもします。

とはいえ演者も客も熱量が半端ないので適度な開催ペースは考えないといけないと思いますし、来年はこのイベント以外でも人を撮る方法を色々考えたないといけないな、と思ってます。

5月 徳川ミュージアム

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(太刀 児手柏写し 月山貞利 作)

NOTZ vol.6の翌日、数年ぶりに水戸市の徳川ミュージアムに行ってきました。

刀剣乱舞がきっかけとなって発見された焼刀の児手柏燭台切光忠と、「刀剣プロジェクト "継承"」で制作された二口の写しについて、中間報告くらいまでしか追えてなかったので、刀剣乱舞にハマったのを機に見に行こうと。

最後に行った時はまだこの世に刀剣乱舞というコンテンツが生まれてなかったので、今回行ったらもう別の場所

以前は館内の写真撮影ってできなかったような気がしたんですけど、現在はフラッシュ撮影でなければOKになってました。

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大学の時に日本史学を専攻していて、東日本大震災の被災史料のレスキューにほんの少しだけ関わった経験もあり、焼刀を目の前にすると文化財保護について考えさせられます。

高温にさらされ溶けたハバキがマーブル状に貼りついているのがなんとも生々しいです。

背景に映りこんでいるのは刀剣乱舞の燭台切光忠のパネル。

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こちらは水戸徳川家随一の重宝、児手柏。

徳川家康が関ケ原の戦いで差したとされる名刀です。

作者の手掻包永は表と裏で刃紋の異なる刀を打ったことで知られていますが、焼身となった今ではその特徴を伺うことはできません。

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庭園のベンチには徳川家康と「水戸黄門」こと徳川光圀の銅像が座ってまして、ポートレートっぽい写真を撮って遊んできました。

フィギュア撮影とかもそうなんですけど、こういうのを撮ると無機物なのに感情めいたものが滲んでくる感じがするのも、写真の醍醐味だなぁと思います。

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山形へ帰る夜行バスに乗車前、綺麗にリフレクションが出る場所があったので撮ったセルフポートレート。

使い古されたアイデアだとは思いますが、色味がとてもいい感じに出たので結構気に入っています。

7月 ワンダーフェスティバル 2019 夏

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模型の祭典ワンダーフェスティバルに、久しぶりに参加しました。

毎回別の用事と重なってしまって2回ほど不参加だったのでめっちゃ楽しかったです。

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AMBIVALENTさんの『けものフレンズ』のトキさん。

以前のワンフェスで見たことがあって、その大胆なアレンジが強く印象に残っていたので、またじっくりと見る機会があって嬉しかったです。

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ちょっとこのkneadのドリーミンブライドみくの破壊力凄まじくないですか?

イラストの良さを余すことなく立体化していて、こういうのフィギュアの本懐だなー、って思いました。

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この記事書くために写真見返すまで撮った記憶完全に飛んでたんですが、リオのフィギュアの原型も撮ってました。

この時はまだプロメア観てなかったんですけど、何か感じる物があったんですかね。

普段はレイヤーさんも撮らせてもらってるんですけど、今回は同行してくれた先輩が真性のフィギュア沼住人だったので、フィギュア撮ったり買ったりするのに専念しました。

8月

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夏は日が長くなるので仕事終わりでも夕暮れに間に合うし、雲に立体感が出る日が多い気がして、しばらく職場にカメラを持っていっていました。

住んでるところが結構な田舎なので高い建物も無く、空を撮るには絶好の環境です。

8月10日 NIGHT OF THE ZOMBEAVERZ 番外編 ~夏のライブ祭り~

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ただでさえ狂気の沙汰と言われ続けてる本イベントですが、トーク枠をなくして知り合いのバンドをお招きし、終始ライブとDJだけのイベントを開催するという狂気の上塗りを行いました。

正直に言うと演者のスケジュール調整が合わなかったというのが実情なんですが、ちゃんと音楽やってる方々のアクトを観るのは刺激になりますね。

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いつも撮ってるのは気心の知れた人ばかりのなので、ライブ前からこんな感じで撮ろうかな、っていうのをなんとなくイメージして臨むのですが、この時はライブを見て受けた印象でイメージを作りながら写真を撮っていくという新感覚の作業だったので、良い経験になりました。

この頃はちょうど、「こういうイメージがいいかな」と思った通りの撮り方が自然と出来るようになって、イメージの選択もある程度出応えを感じるようになってきた時期だったので、写真を撮るのが本当に楽しかった記憶があります。

9月7日 東京国立博物館

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(国宝 太刀 三条宗近 名物「三日月宗近」)

東京国立博物館での刀剣鑑賞2回目。

最大のお目当ては天下五剣が一口・三条宗近(名物 三日月宗近)です。

刀剣乱舞に影響された感は多分にあるんですが、まぁ日本刀に興味を持ったなら見ておきたいよね、ということで大学の後輩たちと一緒に見に行ってきました。

すらりとした細身の刀身に、切っ先に向かうにつれて緩やかになる反りの美しさ

名前の由来になった打除けも確認することができて、楽しい時間でした。

展示位置が照明の映り込みがしやすい場所で、なかなか思うように撮れなかったのがちょっと残念だったところ。

まぁ写真撮ってる人沢山いたので、どの道むずかしかったかな、とは思いますが。

10月

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久しぶりに月を撮りました。

300mm単焦点手持ちでもこれくらいなら撮れるのでやってみると結構感動します。オススメ。

もうちょっとクレーターをクッキリ写したいんですけど、今の機材ではこれくらいが限界かなぁ、と。

スポーツでも使えるので1.4倍のテレコンでも買おうかなぁ、と毎回思うんですが、他にも欲しいものが沢山あるんでなかなか手が伸びません。

11月3日 宮城旅行

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大学の同期と出会って10年になるんですが、そのタイミングにみんなで旅行したいよね、という話になりまして、宮城に行ってきました。

その内の一人は大学を途中で退学していて、その時はもう疎遠になっちゃうのかな……なんて思ってもいたので、こうして10年経って宿で一緒に酒飲みながら27時間テレビ観てるのは本当に嬉しいことだな、と思います。

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特別何かしたわけじゃないんですけど、なんだかやたらと良い写真が撮れたので不思議だなぁ、と。

今メインで使ってるレンズがsmc PENTAX-FA31mmF1.8AL Limitedなんですけど、このレンズが得意なシチュエーションなのかな、という気がしています。

フルサイズを堪能した1年

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今年の11月でα7sを使い始めてちょうど1年になりました。

フルサイズの特性に限らず、K-3Ⅱとは良い意味で得意分野が真逆のカメラなので、今まであまり撮らなかったような写真も撮るようになりました。

暗所撮影がラクになったのもそうなんですけど、やはりハイキーの写真を撮るのが楽しくなったのが本当に大きくて、来年はもっと露出を開けた写真に挑戦したいな、と思ってます。

レンズは割と手持ちの機材で半ば満足してしまっていて、もう1年以上新しいものを買ってないんですが、被写体や表現を広げていく内に買いたいものが定まっていったらいいな、と。

長々とした記事になりましたが、見てくださってありがとうございました!

来年もよろしくお願いします!

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