栗田真希
大人のチャイムには癒やしがあってほしい。
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大人のチャイムには癒やしがあってほしい。

栗田真希

澄み切った、清らかな調べ。"おりん"を振ってそっと耳元に近づけると、美しく長く音が広がっていく。このちいさなベルを、わたしの暮らしのチャイムにしよう、と胸をときめかせた。

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こんにちは、こんばんは。くりたまきです。

わたしは会社でも副業でも、ライターとして仕事をしています。困っていたのが、時間の管理。会社で書き、家でも書き。仕事と暮らしが一体となっていて、それが楽しい面もありつつ、のんびりする時間をどう満喫するかが課題でした。

そんなときに出会ったのが、京都にある南條工房さんがつくる"おりん"、『LinNe』です。動画で音色を聴いて、こんな天国のような音が身近にあったらなと思って、今回大日本市のカタリベとして使わせていただくことになりました。

もっと身近に佐波理おりんの音色を楽しんでほしいという想いから「LinNe」を作りました。
佐波理おりんの音色は、懐かしい、落ち着く、すっきりする、染み込んでくる、人によって感じ方はいろいろです。
そして一つ一つ音色が違います。
自分の好きな音色を見つけて、日々の生活に佐波理おりんの音色を取り入れてみてください。
「佐波理(さはり)」とは、古くは正倉院宝物にも用いられた合金で、音色と余韻を良くするために銅に錫を限界まで配合した合金です。
その音色はとても澄みきり、心地よい余韻を奏でます。
「LinNe」は創業190年余りの歴史に培われた伝統の技術と知恵をもとに、佐波理製のおりん・祇園祭や各地の囃子鉦・鳴物神仏具を専門に製造してる国内でも数少ない京都の工房で一つ一つ手作りで製造しています。
(引用:https://linne-orin.com/)

瞑想もヨガもしないけれど、仏具としても使わないけれど。自由に使っていいとのことだったので、この一ヶ月ほぼ毎日使ってみました。

大人のチャイムとして、自分で自分の時間を区切るために使いました。仕事をするときにも、洗いものや掃除をするときにも、ちゃんと切り替えてメリハリをつけようと決めたのです。

なんとなくダラダラしてしまう時間を減らして、思う存分ダラダラを満喫するぞ! と思うときにも、そっと揺らして鳴らすと、おりんの音色が気持ちをリセットしてくれました。すーっと伸びていく音色に耳を澄ますと、浄化されたような心地。

「あれもこれも、やらなきゃ!」と気持ちが焦るときは、深呼吸。"おりん"を鳴らしてその音に集中すると、落ち着くことができます。

最初は「いい音のチャイム」だったのが、どんどん「ヒーリングアイテム」としても効果を発揮するようになったのです。それとともに、愛着もぐっと深まりました。

そのタイミングで『LinNe』をつくっている南條工房の7代目の鳴物鋳物師・南條和哉さんにZoomでお話を聞きました。

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Q.どうしたらうまく鳴らせるの?
A.やさしく振ると、音が出やすい。まっすぐの状態で振ることも大事。中のベロの部分が"おりん"の内部で当たったままになると音が伸びにくいため。

Q.経年変化はする?
A.音色は、金属音がなくなってきて、音がまるくなる。"おりん"の色もすこし飴色っぽく変化する。

Q.佐波理のおりんはどうしていい音なの?
A.まっすぐ淀みなく伸びていく音は、佐波理じゃないと鳴らせない。ここまで余韻が伸びる"おりん"はなかなかない。鋳造の仕方や削り方にこだわって、職人がいいと思うものだけ出荷してる。

Q.メンテナンスは必要?
A.特別なメンテナンスはなし。やわらかい布で拭いておけばずっと使える。持ち手の紐だけは長く使っているとだめになってしまうので、取り替えるサービスを行っている。

Q.陶磁器や金属の上に置いても大丈夫?
A.お皿などの上でも置くくらいなら大丈夫! 

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お話を聞いてさらに愛着が湧いてきて、置く場所も日々楽しんでます。すこしは柔らかいものの上に置いたほうがいいのかな?と思っていた最初は革のコースターの上に置いていました。

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陶磁器の上に置いてもいいと聞いてからは、持っている波佐見焼の上にのせて。

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ちょっとずつ、"おりん"がわたしの暮らしになじんできました。

今は、朝起きたらまず鳴らします。頭がすっきりする気がします。緑茶を急須で淹れて、ゆっくり楽しむときにも。音を聴くときは、目を閉じて。音が広がって溶けてなくなっていくのを最後までじっくり楽しみます。

お掃除をする前と後にも区切りとして鳴らします。家で仕事をする前と後にも。自分で鳴らすチャイムとしての役割ですが、すっと気持ちがリセットされて、心が凪いだ湖面のようにおだやかになります。

わたしは「Chibi(S)」という2センチ弱のいちばんちいさな"おりん"を使っているのですが、近所迷惑になるような音量ではないので、遠慮せず使えます。

これは大切な人への贈りものにもしたいな、と思っています。おうち時間が増えている今、この音色で癒やされてほしい。そんなふうに想う人の顔が何人か思い浮かんでいます。

職人さんが丹精込めてつくった、世界に一つだけの音。手づくりだから、まったく同じ音色は存在しません。心を癒やすお守りのように、わたしのもとへ来た"おりん"の音色を大切に使っていきます。

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この記事は、中川政七商店が運営する「大日本市」の企画で、
暮らしの道具を実際に使用し、感想を記事にしています。

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栗田真希

さいごまで読んでくださり、ありがとうございます! サポートしてくださったら、飛び跳ねてよろこびます。そのお金は絵付教室に通う月謝に使わせてもらって、より波佐見での生活を充実させるつもりです。

栗田真希
ライター。ほぼ毎日30分でnoteを書いて1000日以上になります(現在は平日のみ)。 2020年の初夏に東京から引っ越し、長崎にある焼きものの生産地、波佐見町で暮らしています。山に囲まれて窯元さんがいっぱいあっていいところ!