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「いつもの」が増えてきたってこと。

いつもの作業場、いつもの景色、いつもの珈琲。そしていつもの人たち。波佐見での「いつもの」とひと月ちょっとぶりに再会して、うれしくなっている。

こんにちは、こんばんは。栗田真希です。

久しぶりに会う人たちの顔に、ほっとする。

「元気そうでよかったです」と伝えてくれる人。「くりちゃんおかえり〜!」ときらきらした目で言ってくれる小学生たち。「手術どうだった?」と笑顔で聞いてくれる友だち。「鼻が低くなったね?」と笑って冗談を言うおじいちゃん。

ひと月ちょっとの長さが、大股の一歩くらいの気がしてくる。みんな元気で、変わらない。いや、子どもたちだけは大きくなったような気がするけど。

おばあちゃんたちがつくった料理は相変わらず素朴でおいしくて「これこれ! これが食べたかったんだよ」という味。

珈琲店で一杯注文したら「酸味のあるやつでいいですか?」と好みをわかって淹れてくれる。

そんなに交友関係が広いわけじゃないんだけど、好きな人たちとのやりとりの一つひとつがうれしい。

車で町内を運転する。運転するのも久しぶりだったけど、なにも緊張せず大丈夫だった。腕は落ちていないようだ。

波佐見町で暮らしはじめて、最初の1年はずっと桃源郷に住んでいるような心地だった。美しい山々に囲まれて、鳥や蛙の声を聴いて過ごし、田んぼの稲の発育を見守り、点在する焼きものの工房を訪ねて。毎日がいい意味で観光気分だった。「こんな美しい場所に暮らしているのか」と恍惚とした。

それが、2年経ってもうすこし、なじんできた。まだうまく言えないのだけれど、不思議な感覚だ。

「いつもの」と言える場所を、もっと増やしていきたい。それに、隣町の有田のことももっと知りたい。この夏は、そんな時間が過ごせたらいいな。

30minutes note No.1041

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