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メリークリスマスでも、いつものように

ひと昔前の昭和のクリスマスというのは、すごかったのだと聞いたことがある。みんな必死でディナーの予約をして、ホテルのいい部屋を予約をして、高価なプレゼントを用意して。みんながクリスマスに賭けていたのだという。

こんにちは、こんばんは。くりたまきです。

今となっては、そんな必死感はない。時代を経てクリスマスの過ごし方が多様化しているのだと思うし、その変化をわたしはよろこびたい。

クリスマスに楽しく過ごすのは、胸がときめくことだけど、その「楽しく」には幅があっていい。というふうに、わたしは自分の誕生日も含めて考えている。毎年、自分なりに誕生日やクリスマスやバレンタインデーを定義するのが楽しい。

今年のクリスマスは、「つくる時間」を過ごすこと。年明けに締切の原稿を、最高の形で渡すために、イブの今日も、それから明日も時間を費やしたい。毎年そうってわけじゃないけど「ああ、完成に近づいてる」と一歩ずつ踏みしめながら過ごしたい。

でも、それ以外にも、ちいさなお楽しみをいくつか用意した。自分でオムライスをつくって食べる。

お気に入りのお花のリムのオーバル皿は、大人かわいい色づかいで好き。淡い黄色のリムに、卵の強い元気な黄色と、ケチャップのにぎやかな赤が映える。

卵を焼くときには、バターを使って贅沢に。フライパンにバターを落とした瞬間から、しあわせな香りが部屋に広がる。

即席スープと一緒に、ひとりでゆっくり味わった。

それから、調べものをしたり、構成を見直したり、文章を捏ねていく。また新しいことがしたくて、いつも通りにならないものを書きたくて、あがいている。どんな言葉に翻訳したらいいのか、まだ定まっていない。

見せたい景色や、読後感は、どうしたらつくれるのか。

クリスマスも頭を抱えている。いつものように。そんな日常と非日常が混じっている今日が、今年はいとおしい。

あなたにも、メリークリスマス。それぞれの「楽しい」がいとおしく、ついやさしい気持ちになってしまうのがクリスマスのいいところだ。

30minutes note No.928

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