経営方針発表会への参加と打合せ
6月5日の出来事
6月5日は親会社である石蔵商店の経営方針発表会に参加をしてきました。
方針発表会の中で感じたこと、その後のオーナーとの打合せで感じたことを中心に書いていこうかと思っています。
改めて今の私の置かれている立場を説明すると
建材屋(親会社)
代表 (オーナー)
設計事務所(小会社、自社)
代表 (74歳創業者)
専務 (私)
建材屋が設計事務所を買収し、オーナーと仲の良かった私を設計事務所の後継者にしようという考えです。(交代は今年の11月1日)
方針発表会への参加
親会社の方針発表会に「子会社の代表」として「私」が参加する意味とは何か?を自分なりに考えたのですが、
①自社を知ってもらいグループの相乗効果のイメージを持ってもらうこと
②29歳として20代の若手への刺激
③オーナーが言えないこと、伝えきれていないことを伝える
まだまだ色んな意味があるとは思いますが、主にこの3点を意識して参加をすることにしました。発表の時間も15分ほどいただいていました。
ではこの3点をもう少し詳細に。
①自社を知ってもらいグループの相乗効果のイメージを持ってもらうこと
こちらが今回の発表のメインテーマで、②と③は裏のテーマです。
グループの相乗効果のイメージを持ってもらうためにまずは自社を知ってもらうことからスタートをしようと決めました。
その為に伝えたことは、
・自社の実績
・顔写真付きで社員紹介
・なぜ自社(設計事務所)をオーナーは買収したのか?の目的
②29歳として20代の若手への刺激
自分の価値は若いことです。
20代前半の社員が数名いるので、その社員達にとって29歳の取締役が与える影響は良くも悪くも必ずあります。
堂々と活き活きと発表すること、彼らを見ながら話すことを意識をしました。
(発表後は話しかけてくれました)
③オーナーが言えないこと、伝えきれていないことを伝える
組織にはリーダーが伝えた方が良いことと、伝えない方が良いことがあると思っています。
伝えた方が良いことの例
・チームの方針
・賞賛や感謝の言葉
伝えない方が良いことの例
・数字的な叱責
・自慢
この下の部分を伝えるのが会社で言うと代表者以外のリーダー、
いわゆるナンバー2が伝えるところだと思っています。
ただ私は親会社のメンバーに数字的な叱責をする立場でもないので、オーナーの自慢と言うか、影の努力を伝えるようにしました。
何事も目的、意図した行動が大切です。
オーナーとの打ち合わせ
発表会があり、オーナーとは1対1での打ち合わせは1ヶ月ぶりくらいだったので、
積もる話がたくさんありました。
私としては冒頭でも説明した通り、常に自社の74歳の創業者(ここからは社長と表現します)と日々働いているということなんですが、
これがまた大変な状況で、、、、
正直どれだけ冷静に考えても、
私の方が筋が通っていて、社長が理不尽なことが多いです。
そのことをオーナーにぶつけてみて、最終的にオーナーが言われた言葉は、
「社長に気持ちよく交代してもらう」
この1点のみでした。
ただこうオーナーから言われても
「あの人は特殊です、無理だと思います」
と言ってしまっていました。
今思うと、自覚もありましたが諦め感をとても感じており、
社長に対して「あぁ、この人には何を言っても意味がない」とまで思っていました。
前職では事業承継を得意としていたので、
円満な交代がその後の会社の成長に繋がるというのは「頭では理解」していたものの、いざ自分の立場になった時に「あの人は特殊だから」と考えることを辞めてしまっていました。
この「○○は特殊だから」ほど最強の逃げ言葉ってないと思うんです。
「自分の責任ではない」と言いたいだけの言葉です。
ただどれだけ冷静に考えても私の方が筋が通っていることは確かです。
(ここはブレない、ブレてはいけないと思っています)
しかし、社長が一番大事にしているであろう、結果を出していないことも事実。
結果を出して「聞く耳」を持ってもらうしかないことに気づきました。
どうでしょうか、これが事業承継のリアルな部分です。
私も途中あったように、頭では理解はしていましたが、やろうと思うとできないことがほとんどだなと改めて知ることができました。
29歳で事業承継をする、この現場に来たからこそ、この悔しさもやりがいも感じることができている、と前向きに捉えてまた頑張っていきたいと思います。
私の記事は同じように事業承継を控えている方々に届いてくれると嬉しいです。もし周りにそのような方がいればこの記事を紹介してもらえるとより嬉しいです!
コメント等待っています〜〜!
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