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ふたたび中絶問題・フェミニズムから国民を守る党

 中絶問題に関してはこちらでも詳しく書いていますのでよろしければご覧ください。

 中絶に関してですが経済的事情もしくは女性が性的暴行を受けた場合などやむおえない場合があるのは重々承知の上ですのでそれ自体を全否定するつもりはありません。

 ところが年間で皆さんは我が国において年間どれだけ中絶が行われているのかご存知でしょうか?コロナショックの影響を受ける前の2019年の数字を見てましょう。

 2019年の年間人工妊娠中絶件数は15万6430件です。想像以上の数字に驚かれた方もいるかもしれませんが年間の自殺者数がおよそ2万人と言われるのでそれと比較してもすさまじい数字です。少子化と言われる一方で年間これだけの命が葬り去られているというのが現状です。コロナショックの現在において非正規の数多くの女性が首を切られ自殺している現状さらに増えているのかもしれません。しかしこうした女性達の苦境に対しフェミニスト達が具体的に言及しているのをなかなか見たことがないのですが不思議ですね。女性達のための活動家ではないのでしょうか?確かに一部にはいますが代表的フェミニストの上野千鶴子が興味があるのは自らの老後、牟田和恵に関しては下乳です。

 中絶件数と景気動向ははっきりと相関関係があるとされバブル崩壊、デフレ不況に陥った平成以降においてリンクするように中絶件数も増加しました。これに関しては適正な経済対策で社会の安定性を高めていく事が重要に思えます。

 中絶に対していわゆる女性の自己決定権であるのでこれをいっさい否定および批判するのは許されないというのがフェミニストの論理です。これに関しては評論家の宮崎哲弥氏は女性の権利はこれは自己決定権だが胎児の権利これはすなわち生存権である。両者を天秤にかけた場合どっちが重いのかと問題提起しています。

 またプロチョイスいわゆる米国の中絶賛成派は産後の赤子の間引きまで主張しているというのが現状です。ちなみに上記の記事でもプロライフいわゆる中絶反対派とプロチョイスいわゆる中絶賛同派の対立に関しては記してありますので時間があればご覧ください。尚、日本は一億総プロライフなどと平然と嘘を吐く者もいますがプロライフとはキリスト教信者で堕胎は神に反するので反対と言っている人達なので基本的には日本にはあまりいません。欧米での中絶反対派とは文字通り中絶そのものを廃止しろという人達で実は女性が目立ちます。おそらくキリスト教系なのでしょうか。

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 いっぽうで胎児は女性の身体の一部と言いますがしかしながら女性単体で胎児が発生する。これは絶対にありえません。イエスを処女懐胎した聖母マリアはどうだったのかわかりませんが女性単体の卵子と子宮のみで子を身ごもる。これは絶対にありえない事です。胎児は髪と爪と同じではありません。女性単体のDNAから胎児が発生する。これは科学的に絶対にありえません。学校の保健体育で習ったと思いますが男性の精子が女性の卵子に着床することにより胎児は生まれます。子はどこまでも母親である女性単体のものである。干渉はいっさい許さないとどこまでも主張するのであれば男性や社会のフォローを求めるのはおかしいというロジックになるかと思われます。

 ここからは女性の皆さんへにお伝えしたいのですが我が国の国民皆保険制度は国民皆が安価で安定した医療を受けられる素晴らしい制度でありますが中絶手術の場合はこの恩恵を受けられません。保険適応外ですので中絶費用に関しては妊娠期間、クリニックによって変わりますが15万円前後はかかると言われています。特に若い女性にとってはなかなかの金額なのではないのしょうか。こうした事を踏まえるとやはり慎重で賢明な判断をと思わざるおえません。

 SF作家のフィリップ・K・ディックの短編小説の「まだ人間じゃない」という作品がありますがこの作品はプロチョイスがあまりに進み過ぎて劣った人間はことごとく安楽死処理されてしまう未来をディストピアとして描いています。これはまさにナチスドイツが障害者を安楽死つまりは粛清していったT4作戦を思わせます。このナチスの優生思想に感化され実に恐ろしい大量虐殺を行ったのがまさに植松聖です。

 現状で出生前診断で障害児は堕胎されてしまっているのが現状でありますがこれは見方によってまさに優生思想ではないのか。我々はパラリンピックを称賛し障害者であろうが生きる価値があると讃える一方でこの矛盾をどう捉えれば良いのか。また出生前のスクリーニングにより発達障害、LGBTなどがわかるようになった場合、その際には中絶しても良いとなった場合に何とマイノリティへのジェノサイドが合法的にまかり通ってしまう可能性すらあるのです。これは女性の自己決定権だけでは済まない問題です。

 何度も申し上げる通り中絶に関しては女性単体の問題ではなく男性、社会すべてで考え対峙していく問題であると思います。

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