閑話休題:「空席アリ」から考えたこと

はしがき

宮城公演ね、少し席が空いてしまっていたの。
(中略)
ライブが始まってそこの席を見た時悔しさが溢れました。

2023.10.12 21:15 佐々木美玲『心の中の言葉⭐️』 より

これを見て巡らせた思考の記録として本稿を書き残します。


なぜ空席ができるのか

同ブログのツイートのリプライにざっと目を通しました。

不参加の理由は
A 金銭面
B スケジュール面
C 精神衛生面

上記いずれかに大別できると考えます。

Cは幅広い(地方に行くほど熱量が無くなったとか、自分の事で手一杯とか、そもそも自分にとってライブ参加のハードルが高いとか)ですが、おおむねニュアンスを感じ取ってもらえれば。

そして根本には、これらの損失を回避したいという心理(プロスペクト理論)が働いています。言わずもがなこの心理的な障壁はかなり高く厚いです。
が、極論を言うと借金すればお金はできるし、仕事等を辞めれば時間はできます。結局は自分の調整次第でどうとでもなるのです。
参加するために何とか調整したファンの方もきっと数多いらっしゃるでしょう。

ですが、空席ができてしまった。
つまり、そうしてまで「日向坂を応援する」ことを優先できる(損ではないと思う)ファンの人数が、会場キャパより少なかったのが現実だったと言わざるを得ないのかなと思います。

個人的には「いい=メンバーと近く、ファンサービスを貰いやすい席(=ファンクラブ先行での当選)でなければ参加しない」「一般販売があることを知らない」というファンの方が多くいらっしゃって、これも原因の一つなのではと考えています。
仮に、どんな席でもメンバーと近くファンサービスをして貰えるのであれば、参加しようとする母数が一気に増える(この是非は一旦置いておきましょう)と思います。そうなったときに、知られていない座席の販売形態があればその分だけ機会損失になることは避けられません。

あれもこれも誰のせいでもない(ちょっとずつ全員が工夫して正しく活動すればなんとかなる)よね。
が私の考える本章の結論です。

念のため末尾で言及させていただくのですが、本内容に関して是非を問うつもりは一切ありません。なぜ空席ができたかに対する一見解として見ていただければ幸いです。

なぜ空席が望まれないのか

私はみんなでドームツアーがしたい。
もっともっと大きなステージに立ちたい。
そしてたくさんのおひさまと一緒に楽しい時間をみんなで作りたい。

だから今、現時点で満員に出来ていない。その状況を知った時、その夢が少し遠くになった気がしました。
(中略)

でも日向坂もっともっとみんなで上を目指していきたい。色んな方に日向のライブってこんなに楽しいんだって思って頂きたい。

2023.10.12 21:15 佐々木美玲『心の中の言葉⭐️』 より

佐々木美玲さんのブログにある通り、夢に届くかどうかをリアルタイム(に近い状態)で可視化できる指標の1つが各ライブの集客であり、空席が望まれない理由は夢に届かないことが明示されてしまうから。これ尽きると思います。

多かれ少なかれメンバーのモチベーション低下に関わるのも明らかですし、空席は誰のせいでもないとは理解しているものの、やはりできれば満席の会場でライブを、と思ってしまいます。

どう空席を無くすか

最優先事項かつ至上命題は、やはり新規ファン獲得での母数拡大でしょう。
素人かつ私自身が新規なので方略については書き控えさせていただきます(というより書く権利がありません)が、できることはたくさんある気がしてなりません。
メンバーの魅力をどう打ち出すかは、メンバーの発信自体はもちろんのこと、運営さんと既存ファンの双肩にかかっている部分も大きいと思うので、自分もライブに参加したことのない同行者を連れていくなど、できることはなるべくしていこうと改めて思いました。無理強いはしませんが。

次に既存ファンへの情報周知の再考です。
「なぜ空席ができるのか」内でも書かせていただいた通り、「いい席が多ければ…」「一般販売を知っていれば…」等と思っているファンの方も一定数いる気がします。
ネタバレがタブーなので難しいでしょうが、メンバー発信の「おひさまとの距離が近い」というぼんやりした表現以外に、同内容を広く知らせる方法があれば母数は増えると思います。なんかいい方法ありませんかね。

運営⇔メンバー間の報連相もかなり大切だと思います。
今回まずかったのは、空席があることが本番直前にメンバーに伝わったこと。ミーグリの販促等でメンバーの「振り向かせてやる」という胆力はファンの知るところですし、運営⇔メンバーで経過報告的にこのことが共有できていればまた違った様相になったのかなと。
ここは運営会社に就職でもしない限りは、ひっくり返ってもファンが介入できないところなので、私個人としては良い組織であってほしいと切に願うしかありません。運営・メンバー・ファンの三方良しでありますように。

あとがき

運営側の意図した筋書きから逸脱した物語が自然発生することに(大所帯)アイドルの魅力があると私は考えています。
日向坂46では映画『3年目のデビュー』で公になった内容や、「約束の卵」を叶えるまでのコロナ禍のストーリーがこれにあたるでしょう。

加えて、日向坂は1度参加した人が席関係なく参加することに意義を見出せるくらいの説得力のあるライブができるグループであり、グループへの愛着をファンひとりひとりに持たせることができるメンバーであると実体験からも確信しています。

ですが、そういったコンテンツ『日向坂46』の魅力/認知度を新規層へ伝播させなければ、彼女たちの新たな夢への限界がすぐそこまで迫ってきてることが残酷ながら今回浮き彫りになってしまいました。

とはいえ、運営・メンバー・ファン問わず「日向坂を応援するって楽しい事なんだよ」とただただポジティブに広げられれば、彼女たちはきっと限界を超えてくれるだろうと、心からそう思います。

夢の先の光景を一緒に見届けられますように。

さあ、今週末から盛り上げていきましょう。
一般販売はこちら↓から。
https://l-tike.com/concert/mevent/?mid=306614

ということで、「空席アリ」から考えたことでした。
ではまた次の機会で。


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