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学校

学校に行けなかった。

ずっと、「行けない」のか「行かない」のか考えていた。

今はどうしても行けなかった自分のことを認めていて、それで良かったとも思う。

当時、怠けてると言われればその通りだと思ったし相手が責めたいだけ責められる立場にあった。その時言われた言葉の一つ一つが胸に刻まれている。

つらい、苦しいという気持ちは理解されないのが当たり前で、理解してくれたとしてもそこから先に大人が掲げる目標は、「学校に行けるようになること」だった。

それは私の中で、本当に理解してくれたことにはならなくて、本当の目標ではなかった。

自分の大切な人たちが、ほっとしたい気持ちや自分の将来を真剣に想ってくれていることがひしひしと伝わっていた。

「明日は行く」

そう伝えたものの、朝になり、しっかり準備をしても、玄関から動けなくなり、それらの期待に応えられない自分を責めた。

何も見えなかった。

それでも、ゆっくりだけど確実に、動ける
ようになった。全然大丈夫じゃない状況も、ずっとは続かないことを知った。

苦しみを忘れたわけではないけれど、あって良かったと思える出来事になった。

みなさまの感じている苦しみも、良い方向に向かいますように。

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