音楽のレシピ(その14) ードとソ 五度音程の響きー

(武満徹著 "夢と数" より抜粋)

”たとえば…ド(C)の音ですね、そこから上昇する五度(音程)を辿っていくと、C、次がG、それからD、A、E、B、それからF#という音がとれるわけですね。
この響きは開かれた、たいへん美しい響きですが、Cを主音にしたメジャー・スケール(ハ長調)は、C、D、E、F、G、A、Bですから、そのほとんどの音がここには含まれているわけです。ただ、例外はF#です。平均律のメジャー・スケールでは、これを半音低いF♮にとらなければならない。いま仮にこの五度の堆積の上にF♮を鳴らすと、響きは非常に不自然になります。人工的な感じがする。
私は音というものの運動の自然さを尚ぶし、また、自然な響きを創りたい“

……のだそうですが、『信じるか信じないかは、あなた次第です』。
実際に鳴らして、聴いて、確かめてみてくださいね。
(上に掲げた曲は、五度音程を上に二つ重ねた和音の平行移動で進んで行く曲です)

ちなみにオレは、完璧に信じていまっス !!!

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