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音楽のレシピ(その1) ー鍵盤の弾き方ー


2020/06/22 12:07
[右手にふたつの音、左手にもうふたつの音。右手はそのままキープ。左手は右手の音に対して良くひびくポジションへと移動する。右手と左手でリズムを生み出す。あとは成すがまま]

……と書いたところで、誰にも真意が伝わらないであろうことは解っている。上記の文は自分の為の走り書きである。何せ今さっき発見したばかりなので(!!)。

我が心の師匠、斉須政雄さんは著書 "調理場という戦場" (幻冬舎文庫) の中で下記のように述べている。

「失敗したり間違えたり、正規のラインからガタッと外れた時や 安全を失った時にこそ、意外と新しいアイデアがズバッと出て来るような気がします。
 新しい料理を生み出すには、酸素と水素が結合して水が出来るように、あるものとあるもののつながりを、新しく発見する必要があるんです。(中略)
     時折、試している最中に "絶妙の組み合わせ" に出会えるのは、もう職業上の楽しみになっています。(中略)
 何かを組み合わせたり振りかけたりすることによって、別な新しい価値が生まれる。そこが料理の面白さを象徴するものであり、お客様があれをまた食べたいなと再び来て下さる原動力なのだと、ぼくとしては考えています」

"料理" を "音楽" に置き換えても通用する考え方だとオレは思う。

それにしても……、ようやく中年になって見つけ出したオレ個人のための音楽メソッド。これをもっと若い頃に発見できていたならば‼‼! ……こんなことしている場合ではない。ちょっとスタジオに籠もってくる。(続)

 

追記:『私は鍵盤楽器とは、とてもよくチューニングされたドラムであると考えている』(スティーヴ・ライヒ)



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