交差しないの

わたしは人前で演奏することに緊張は感じますがあまり喜びを感じません。

すごい難しいフレーズも見せつけるために弾くわけじゃないんで、

別に誰が見てなくてもかまわんしって人で。

ライブの楽しさはもちろん否定しませんがどちらかというとスタジオで何十回、何百回とテイクを重ねて練り上げて作ることに喜びを覚えます。

DTMだからこそできる話ですけどね。。。。

ただ昔から「レコーディング苦手」な人っは有名どころでも存在しまして

ランディローズ?だっけかな。

あまりにシャイでどうしようもないのでギターソロの時はオジーが

「いいテイクができたら呼んでくれ」って言って機材の操作方法を教えたらみんなで外に出てランディ一人で録音させた、とか、

あとは当然ミキサーさんはじめエンジニアが何百回の録音に付き合うはずがない(しかしオジーの時のプロデューサーはマックスノーマンで、彼はオジーにはうるさく言わなかったがラウドネスの時には1音だけダメでも頭から弾きなおさせて、オーバーダブをさせないくせに完璧主義ってのを読んだような)

あと専門の時のレコーディングの授業がトラウマ(3回ミスしたらアンプの電源落とされる)だってのもあって

「ライブとちゃうやん!」っていまだに思ってる。

マーティだって一回ガイド録ったらそのあとは拷問のように細かく再録音、そしてハモりで30秒のソロに何時間もかけるらしいし。


さてさて、そんな中で『一発で採れ』というのが当たり前だと思っているのがドラムだと思うんです。

いまだにそうしてるほうが多いだろうし。

でも録音技術としてはドラムだって「ツギハギ」はできるのでエンジニア側が「できん」って言ったらそれは甘え。

でもギターだってドラムだって人前で弾くときは頭から演奏するのは当たり前ですけども。


さてさて、ここまでの前置きはじつは関係まったくない(笑)

ではこの人をみてちょ

このドラマーさんは変態系のバンドに引っ張りだこの人。

ただテクニカルでブルータルな世界中心ですがジャズが素地にあるちゃんとしてる人。


で、このアホみたいな曲は『ロン・ジャーゾンベク』というド変態ギタリストが作っております。

この人はわたしがたまにやる「12音の構成に数字的な特性を持たせて展開させる」作曲法の元祖です。

ドデカフォニーではないんです。あれではなくあくまで12音から3、4の音を抜き出し、それを時間・日付などの規則に当てはめてグルグル展開していくと52万通りの音列ができる。

それをさらに複雑にしていくんですが、自分の場合はそれにあくまで『7音単位のよくあるスケールやモード』も出ます。あとアドリブさせるようなパートやブルージーにチョーキングが入るよなソロを混ぜ込むんですが

このロン御大はひたすらシステマチックなので聞いてて非常に苦痛です(笑)


と、今度の長い話はちょっと関係ある。

さてドラマーさん

はハイハットとスネアたたく時どうでした?

それでは次の人をどうぞ

はい。

この人は一番最初の変態曲を作曲したギタリストのお兄ちゃんです。

ドリームシアターにすら「もてあます」と言われるほどのクソ変態です。

どうでしょう?

この人はハイハットとスネア叩くときどうですか?


んじゃ3人目

上原ひとみさんが主役であるけれど、あくまでドラマー見てね。

『サイモン・フィリップス』

もう有名すぎて説明するのが嫌になるほどのビッグネーム。

TOTO、ジェフ・ベック、ホワイトスネイク、などハードロック界からプログレまでなんでもござれ。

さて彼はハイハットとスネア叩くときどうなってる?

はい、椎名林檎率いる事変。

でもドラム見てね。『畑利樹』、色々なセッション、そして椎名林檎、今はRADWIMPSでツインドラムの時の人、ってほうが通じるかもしれんね。

さて彼がハイハットとスネアを叩くときはどうなってますか?


ここまでしつここればわかりますよね?

『オープンハンドとクロスハンド』ってやつです。

きっと右利きの人なら教えられなくても『ハイハットが右腕で交差してスネアが左手』になってしまうと思うんです。自分もそうですし。

初めてのバンドでじゃんけんで負けてドラムになっていざスティック握ったらそうでした。


ではオープンハンドの人は左利きなのか?っていうとそうじゃないんです。

あくまで右利きなのに交差させないってのが味噌なんですね。


自由度が増す、とか色々言われますが、

自分は絶賛休筆中の『轟音少女』の陽子ちゃんにオープンハンドを取らせています。

彼女がジークンドーやってる設定はそこから付け足し。

『常に強い拳が最速最短で出せる』っていうジークンドーの考えを

『スネアを常に強い利き腕でたたく』っていう変換をしてみたんです。


本当に自由度が増すのかはわかりません。

たとえばドラムの配置は独特になりますし、ボビー・ジャーゾンべクは両手利きに矯正して会得しなおしているためやはり特殊なんだと思います。


ただ時たま「自然に構えたらオープンハンドだろ」って人もいます。

セックスマシンガンズで叩いてた人なんかそうだったんじゃないかな?

それではあらためてボビーの兄貴に登場していただきましょう

なんと両手足がバラバラでポリリズムという発狂プレイです

この人の好きなとこって足でできるフレーズは足だけ!てとこと、

同じ音程で余韻の長いシンバルを連打しないことです。

メタルならDjentやジャズなんかだと普通にクラッシュシンバルを連打して賑やかですけれど、自分はそれが好きではないんです。

Djentな曲だとわさとそれを打ち込みますけど、変態系や他の普通の曲だと絶対使わないです。

あとフロアタムと足の合わせ技もそれ前提で叩く人もあんまり好きくなくて。ツーバスならツーバスで処理しろって感じですね。


そういえば最近川口千里ちゃんやむらたたむみたいな女子ドラマーって

なんでみんな「フュージョン」にいくん?

こざかしい。

もっとこいよ!


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