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一週間無双 紹介・クリア後感想

この度、storick様のフリーゲーム「一週間無双」をクリアしたので、その感想記事を書きます。このゲームの位置づけはあくまで「一週間戦争のおまけ」ですが、一週間戦争本編と同じかそれ以上の時間楽しむことができます。私は20時間ほどプレイしてクリアしました。

一週間戦争:概要

一週間戦争は、2010年にstorick氏が公開したフリーゲームです。2020年には、全ての絵の差し替えと若干のシナリオ修正が入ったRe Change版も公開されました。ある事件をきっかけとしてゼイルン大陸で繰り広げられるわずか一週間の戦争を、4人の主人公の視点で体験します。4人はそれぞれ兵士、軍師、殺人鬼、アサシンという違った立場であり、違った視点で同じストーリーを楽しめるのが最大の特徴です。一週間の戦争の先にどんな結末が待っているのか、ぜひご自身でプレイしてみてください。(時間があればこちらの感想も書こうと思います)

一週間無双:概要

一週間戦争終結後、この戦争で活躍した8人が「相反世界」という世界に飛ばされ、そこでまた一週間の戦争(というより戦闘)に身を投じることになります。一週間戦争よりもギャグ要素が多いですが、ちゃんと泣かせるところもあります。おまけどころではないボリュームとストーリーがあり、かなりやりごたえがあります。

一週間無双:ゲームシステム

ストーリー→戦闘前準備→雑魚敵戦闘→ボス戦闘を一つのルーティーンとしてゲームが展開されていき、これが1日2回用意されています。これを繰り返してストーリーを進めていきます。

一週間無双:良かったところ

・キャラごとの特徴が際立った戦闘

8人のキャラそれぞれに特徴やステータス、スキルの違いがあり、キャラ毎に違った育成や戦闘スタイルを楽しむことができます。                    

・本編では叶わなかったストーリー

本編では主要なキャラも結構死にます。彼らは一週間無双の相反世界では一時的とはいえ復活しているため、「生者と死者」、更には「死者と死者」の会話も見ることができます。本編をやった身としては胸熱なことこの上ないでしょう。

・幅広い難易度

特に難易度選択のようなものがあるわけではありませんが、育成に意図的に縛りを設けたり、逆に育成が有利になる要素を解放したりして難易度を調整することができます。

一週間無双:悪かったところ

・後半のマンネリ化

「同じストーリーを周回することのダルさ」は本編にもありましたが、一週間無双ではそれがさらに強くなっています。違った立場、違ったゲームシステムでプレイできる本編に対し、本作はキャラこそ違えど戦闘システムや敵はほぼ同じで、固有イベントも数えるほどしかありません。そのため後半は「早くエンディングが見たい」の一心でプレイしていました。

・スキル「暗殺」の不要さ

ミアとギアンは「暗殺」というスキルを持っています。これは雑魚敵との戦闘で攻撃したとき、一定の確率で敵を一撃で倒せるというスキルです。とても強そうに見えますが、実は雑魚敵との戦闘は経験値稼ぎに加え、「攻撃を当てたり敵の攻撃を回避することで得られるCPやBPを貯めてボスに備える」時間でもあり、その中で「暗殺」というスキルはその機会を失わせるだけのスキルになってしまっています。またボスとの戦闘では一切発動しないため、はっきり言って不要なスキルになってしまっています。

・5日目のつまらない戦闘

5日目の戦闘は唯一ランダム要素が無く、またキャラのスキルも「戦闘の性質上」という理由でほぼ封じられてしまいます。ですので戦闘の面白みはかなり薄れてしまいます。

終わりに

本作では、これまでstorick氏が製作したゲームのキャラが敵やNPCとして多く登場します。氏のゲームを多くやってきた方からすればオールスターのような胸熱展開になることでしょう。

意図せずして悪いところの方が長くなってしまいましたが、やりごたえ十分であり、本編をクリアした方ならまずプレイして間違いないと思います。また、何かの縁で一週間戦争のことを知らずにここにたどり着いた方には、是非本編「一週間戦争」をプレイしていただきたく思います。

以上です。拙い文章を読んでいただき、ありがとうございました。



storick様のウェブサイト「Cat End Turn」

http://catendturn.web.fc2.com/

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