記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

アクマゲーム9話を見ての感想(原作ネタバレあり)

今回は特に原作と比べてどうか、という内容なので、原作読破済勢に共感してもらうための記事のようになってしまっています。よろしくお願いします。
感想書く気なくしたので、想定よりかなりコンパクトになってます。



淡い期待

9話視聴前の段階で、私抱いていた期待は主に2つでした。

①三単究明が手の込んだオリジナル展開になる

諸々の事情で三単究明を原作と同じ展開にするのは無理がある(はずな)ので、全く違う展開であっと言わせてくれるのではないかという期待。

②照朝vs崩心が見られる

話数次第では三単究明が最後ではないので、原作では実現しなかった照朝vs崩心のアクマゲームが見られるのではないかという期待。

ここまでガッカリ続きだったわけですが、最終盤に向けてこの2つを期待していました。
そして2つとも消え去りました。


織田清司という人間

清司は日本有数の大企業である織田グループと息子を捨て、グングニルという謎の組織を立ち上げた人間です。
この異常とも言える行動をとった理由は、原作では「天の知識書」に触れ全ての知識を手に入れたことで人格が変わると共に自分ならよりよい世界にできると考えた、といった具合でした。
ところがドラマでは「天の知識書」の存在は消され、崩心から悪魔の鍵についての情報を知ったことが理由となっていました。
この2つを比べると、いくら何でも後者は説得力が無さ過ぎるのでは?と感じました。更には「天の知識書」が無いことで、「先導者はどれほどすごい人なのか?」「先導者はそんなにアクマゲームが強いのか?」という疑問も出てきます。何やら照朝が「先導者の知識量は尋常じゃない」という謎の先導者あげをしてましたが…

記憶の共有とバッグクロージャー

原作ではついぞ使われることは無かった先導者の悪魔の能力「記憶の共有」ですが、ドラマでは序盤に潜夜に対して使用されました。
その結果、答えの1つである「バッグクロージャー」を見事正解しました。
そして今までとは違い、この悪魔の能力について詳しい説明はされませんでした。
この場面ではツッコミどころがたくさん出てきてしまいました。
・なぜ照朝に使わなかったのか
・なぜ遡ったのが答えを決めた場面ではないのか
・なぜ潜夜は記憶を見られたと分かったのか(原作と同じく潜夜が先導者の記憶を受け取ったのか?)

またそもそも照朝がバッグクロージャーを答えの1つにした経緯は原作では、先導者が天の知識書により「照朝の知っている単語」を把握している中で、潜夜がゲーム開始直前にバッグクロージャーを照朝に教えることで先導者が把握できない「照朝の知っている単語」を作り出した、というものでした。
ところが天の知識書が無いドラマでは、照朝はバッグクロージャーを「お互いが知っていてなおかつ予測が困難な単語」として選んでいました。これだと他に候補が無限にありそうですし、わざわざ潜夜との会話で知った単語を選ぶ理由にはなりません。
ある程度整合性はとれていますが…

毛利と伊達と入水限度

島全体を閉鎖空間にするためにアクマゲームを行った両者。
ここについても、2つ疑問点が出てきました。
まず1つ目は、この策を行った意味です。
原作では、照朝がかつて崩心にゲームを挑もうとした際に鍵が機能しなかった経験から、「既に他の鍵で呼び出されている悪魔の鍵は機能しない」「その制限を利用するため、グングニルは鍵を1箇所に集めて保管している」と推理し、事前に他の場所で鍵を使われないためにこの策を実行しました。
ところがドラマではそのくだりはないので、策を使わなくても普通に鍵を使えばそれで済んだのでは?と思いました。
2つ目は伊達です。
どうやら伊達はこの策を聞かされていなかったようです。
そこは根回しをしとかなきゃだめでしょ、と思ったのは私だけではないはず。そして、わざとこのような展開にする意味があるのならそれで良いのですが…これまでを振り返るととてもそうは思えません。

最終回に向けて

まず、ゲーム前に先導者がキメていたあやしいおくすり、「テオブロム」の名前が出てきていません。ということは「照朝が知っている言葉」にはならないはずなので、テオブロムを答えにすることはできません。なので、ここは原作との違いになってきますね。ほんの少しだけ楽しみにしておきます。
次に、先導者が答えようとしているのは誰なのか。
原作ではレオ・ベルモンドでしたが、ドラマの展開だと当然違うでしょう。
強いて言うなら丸子光秀の可能性があるのかな?とは思いました。
それ以外だとなかなか思いつかないですね。
というかそもそも、照朝の最後の答えが○○○○であるとは確定してないですよね…(という期待は持たないことにしておきます)

ここからはストーリーの話です。
三単究明の展開が思ったよりも早く、最終盤まで来ています。
ゲーム終了後どのような展開になるのか。
てっきり原作と同じようになるのかなと思ったのですが、次回予告を見るとそうではないのでは?とも思えてきました。
気になるところ、まずはこちら。

照朝が膝をつくシーン。原作通りなら、清司が照朝をかばい鍵を使って崩心と道連れにした後かなとも思いましたが、

清司が外で立っている場面もありました。
これが回想シーンでなければ、原作と同じではなさそうです。
更にその後、岡本や兵頭も居る中で崩心が発砲しているシーンがあるのですが、
・照朝が撃たれているように見える(※清司も後ろで吹っ飛んでいる)
・場所が三単究明をした場所とは違う場所に見える
といった感じで、何か原作とは違う展開なのかな、と期待させる材料でした。

というわけで、9話の内容は相変わらずでしたが、最後の最後に、
「でん返し」くらいあれば良いなあと思って、終わりにします。
ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?