運動会の「係児童」は全員にさせるべきではない
運動会では、必ずといっていいほど「係児童」が存在する。応援団をはじめ、用具係、1~3着を誘導する係(決勝係などとよばれる)、放送係など多様にある。多くの学校は、運動会を「子供たちがつくり上げるもの」と位置付けているため、1人でも多くの子供に何らかの「係」を割り当てようとする。しかし、この形式的な「係」による役割委譲は非常に危険である。本稿では、①係を担う子供の経験価値、②運動会全体のクオリティーの2つの観点から、運動会における係児童の意義と適切な運用について述べていく。
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