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New体育論-Management Perspective-

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小学校で体育を指導しながら、スポーツ産業のマネジメントを学んだ私が、スポーツが発展するためにあるべき体育の姿を様々な切り口から解説するシリーズ。これまでにはなかった「新しい体育の…
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#生涯スポーツ

「タグラグビー」を指導するとき「ラグビー」を意識しているか?

学校は「文化」を扱う場所世の中には数々の文化(カルチャー)が存在する。そして、それらは大きく2つに分類することができる。 【それ自体を楽しむための文化】 スポーツ、料理、音楽、芸術、マンガなど 【他の文化を生かすための文化】 体育、教育、法律、税金など 学校教育は後者であり、様々な他の文化(カルチャー)を活用して、よりよい生活ができるようにするための文化である。例えば、 ●「文字」や「文学作品」などの文化を扱うのが「国語」 ●「歴史」や「政治」などの文化を扱うのが「社会」

体育とは、マーケティングである。

「体育はスポーツとは違う」「体育が目指すところは何だ」 「体育は子供をスポーツ嫌いにしている」 などといわれるようになって久しい。 なぜこういわれるようになったかといえば、それは「体育」に求められているものが時代とともに変わったからだ。 学校が扱う「体育」は、時代とともに学習指導要領の改訂とともに「修正」されてきた。しかし、その変化のスピードは社会のそれに比べると非常に遅く、「修正」程度では到底追い付けない。にもかかわらず、体育はその姿を大きく変えることもなく現代も存在して