体育は、目的を「超越」できるか。~体育における「贅沢」~
「体育とスポーツのギャップを埋めることはできないのか」
この漠然とした問いから私の知的探求は始まっている。これまでもマガジンで50本近い記事をまとめてきたが、具体的な実践アイデアは思いついても、それを裏付ける理論や哲学はまだまだ途上にある。そんな中で最近読んだ2冊の本が重要なヒントをくれた。本稿は、それを体育に援用した考察である。初学者の私の理解では論理が飛躍していつになく難解になるかもしれないが、なるべくかみ砕いて記述するようにしたい。
1.目的的なスポーツと手段的な体