石と話そう

　いわゆるパワーストーンも、話が出来ます。話しかけても返事が無ければ、中に誰もいないか、石に返事をされていても感じ取れない。もしくは石がその質問を理解出来ない等々理由がありあます。

　入手した当初はとても静かだったので、眠っているのだと思い、長年の間、ただ黙って旅行の際に持ち歩いていた石があります。それがある日突然自宅で目が合い、

「話そうとしないなんてありえない」

　と言われて驚きました。もちろん霊的な発言で、そんな言葉が頭の中に響いたのです。物理的な音は伴いませんでした。

　その石はそれまでずっと静かでしたが、旅行には必ず携帯していました。そう言われて以降、特に話はしないものの、中に誰かいることがわかったので、時々何となく目を合わせたりしています。お互いそれでいいみたいです。

　霊的に会話が成立しなくても、互いの気持ちが何となくわかる、ということがあります。ある石付きの指輪は、私が外出しようとすると、まだ物理的には触ってもいないのに、指の上の定位置に存在を感じます。私の方も、その指輪をはめないと外に出たくありません。長年愛用している数本のブレスレットも同様です。

　はっきりと頭の中で声が聞こえるタイプの霊的発言をする石。感情だけ伝えてくる石。石はみんな個性豊かで、「中には誰もいない石」もあります。その「誰か」って誰なの？　と聞かれれば、エンティティ、精霊、等々適当な言葉で答えるでしょう（この「エンティティ」という単語は嫌いだ、という人もいます）。石に宿る霊的存在は、特定の石から抜け出してどこかへ行ってしまうこともあります。また石によっては、「中身」が入れ替わったりもします。

　ネット通販で気になる石を見つけたら、その画像に向かって話しかけてみましょう。「うちに来る？　来たい？」と聞いてみて、良い手応えがあれば、入手後にその石と良好な関係を築けそうです。