見出し画像

京都〜壬生を訪ねて 「京の夏の旅」文化財特別公開

京都では「特別公開」という事で、いつもは公開されていない場所や展示物を期間限定公開していることがある。この間、京都の壬生では新撰組にゆかりの旧前川邸などが特別公開されていたので、今回家内と一緒に出かけた。

旧前川邸 東の蔵

朝9時前に家を出て、阪急で大宮に11時前に到着。まずは旧前川邸に入る。公開されているのは邸宅の蔵だ。2つある蔵のうち、1つに入ることができた。新撰組がその名を広めることになった池田屋事件。その事件を察知することができたのが、前川邸の東の蔵で、土方歳三が古高俊太郎に対して行った拷問による自白。その光景を再現するかのように2階から吊るされた縄が床を取り除いて1階まで吊るされていた。

旧前川邸
東の蔵 刀傷

八木邸

こちらは通常公開されていて、旧前川邸のすぐ近くにある。今回は2度目の訪問。新撰組を立ち上げた13名が宿所としていた邸宅。芹沢鴨と近藤勇の内部紛争により、芹沢鴨のグループが粛清された場所としても知られる。その時の刀傷がまだ残っている。前回来た時には内部をさっと見て終わったのだが、今回はガイドツアーという形で、邸宅内でガイドの方の新撰組にまつわる話をして下さり、30分ほどの訪問となった。

新徳寺

幕末に第14代将軍、徳川家茂の上洛に際し、将軍警護の目的で結成された浪士組。幕府にその浪士組を進言した清河八郎は浪士組が京都に到着後、浪士たちをこの寺に集め、「将軍警護ではなく、尊王攘夷」が真の目的であることを演説の中で明かす。これに反発した芹沢鴨、近藤勇らのグループは京都に残り「壬生浪士組」を結成することになる。新撰組結成のきっかけの演説が行われた場所だ。お堂は200人を超える浪士たちを収容するには窮屈に見える。

新徳寺

壬生寺

こちらも2度目の訪問。前回来た時は堂内には入っていないと思う。今回は数は少ないおが、刀剣などの展示物を目にすることができた。また、敷地内には以前からある近藤勇の像の他、新しくできた土方歳三の像や壬生狂言で使われる面や解説の展示を見ることができる。こちらは新撰組が教練の場として使用していたと言われ、ゆかりの寺である。

近藤勇像
 土方歳三像 新しい

特別公開

特別公開に合わせ、京都のガイドの方たちがそれぞれの展示場所で解説をしてくださった。この期間だけのものかもしれない。壬生のこの新撰組ゆかりの一帯に多くの観光客が押し寄せていた。それぞれ小説やドラマで知っている新撰組の面々に思いを馳せながら巡っているように思えた。

壬生寺

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?