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サンチャゴへの道 巡礼36日目 ムシアへ【2023年夏】

こんにちは、ArcangeLogの「サンチャゴへの道」へようこそ。巡礼最終日、約30キロを歩きます。

本日の行程  セフィニステレ岬 → ムシア

前回の投稿はこちらからどうぞ

今日の天気(予報)  ムシア 晴
最低気温18℃ /最高気温28℃。

巡礼最終日となる今日は、フィニステレからムシアはおよそ30キロを歩く。13時到着を目指し、出発は6時。5時半に起床、桃とジュースとヨーグルトで朝ごはん。昨日パンを買いそこねたので、自販機のハンバ−ガ−を買って食べる。自動販売機から出てきた時は、熱くて手で持つことが出来ないほど。

フィニステレを出発
 ムシアへの道標 距離の表示はない

フィニステレからムシアへの道は、それぞれの町の近くは海辺だが、その間の大部分は内陸部だ。内陸部は小さな町を通りながらアップダウンを繰り返す。

途中で見かけた小さな十字架

今日は、8時頃にはすっかり日射しが強くなる。汗が滴り落ち、服も汗でびっしょりとなる。大西洋に沈む昨日の優しい光の太陽と同じとは思えない厳しい日射しだ。日が沈む頃になれば日射しは柔らかくなるが、日中は鋭い。

小さな村にはやはりというか、たくさんのオレオがあって、石造りのものだ。1箇所に3つかたまってあったり、朽ち果てたようなものもある。

数がかなり多い
フィニステレの反対側の海岸

ちょうど中間地点に当たるリレスにきれいなカフェがあり、コカ・コーラで休憩をする。ここまでは、ゆっくりペ−スで歩いたので後半は少しペ−スを上げないと遅くなってしまう。

この巡礼中物凄く沢山飲んだコカ・コーラ

お昼が近くなるにつれ、日射しが一層強くなる。メセタを思い出す。そして相変わらずアップダウンが続く。ムシアからフィニステレに向う巡礼とすれちがう。サンチャゴからムシア、そしてフィニステレの順番を選ぶ人も多いようだ。ちょうど中間地点くらいなので、自分と同じく6時頃に出発したのだろう。お互い「ブエンカミ−ノ」と声をかけてすれ違う。

内陸部、遠くに風車が見える
真っ直ぐに伸びる道
今日のオレオ

遠くに見えていた風車が迫ってくる。ここまで風車に近づいたのは久しぶりだ。ムシアが近くなったようだ。どんどんと山から坂道を下り、道路にでる。海岸沿いを歩き、ムシアの町に到着。アルベルゲには13時前に到着した。

風車が近づく

宿でスタンプを貰い洗濯機を回している間に、観光案内所に行ってムシアの道の証書を発行してもらった。これでサンチャゴ、フィニステレ、ムシアの3つの証書、サンチャゴまでの距離の証書、熊野古道とのデュアルピルグリムの証書と5つを手に入れたことになる。

取りあえず近くのバールで生ビール、サンドイッチのお昼ごはんを済ませて散策。岬の先にある教会へ行ってみる。帽子を洗濯したため、あまりにも強い日射しにの中を歩くのが辛く、すぐに退散。宿でゆっくりすることにする。

 コカ・コーラよりは飲んでいる

7時から岬の教会のミサに出るため再度訪問。中に入ってみると、主祭壇の後ろには造作ではなく絵が描かれていた。確か火事にあって再建されたときいたが、その時失われたのだろうか。

 岬の教会
 主祭壇の後ろは絵
  海岸は岩だらけ
 岩山を登ると360度の景色

ミサ後には夕食。自家製コロッケとマテ貝に白ワイン。マテ貝は初めて食べるがとても美味しい。オリーブオイルとニンニクで炒め、パセリが入っている。パンをソースにつけて食べるとこれがまた美味しい。食後には普通のコーヒーを貰う。

コロッケ
マテ貝
アメリカンコーヒー
宿の屋上テラス席より岩山を望む

ほろ酔い加減で宿に戻り、休むことにする。明日はお昼前にバスでサンチャゴへ戻ることになっている。朝は久しぶりにゆっくりできる。もう歩かなくても良いことに、安堵を覚える。もちろん、多少の寂しさもなくはない。巡礼前には「歩き終えた時、どんな風景が待っているのか」と何かしらの期待をした。だが、実際は感激にむせんで落涙するほどまではなく、結構「冷静な達成感」のようなものだった。もう少し時間がたって振り返ってみたいと思う。

明日から帰国まではゆっくりとサンチャゴを観光し、マドリードへ移動して美術館を中心に訪れる予定。

本日歩いた距離     28キロ
全行程      約900キロ(のべ36日)

本日の活動記録はこちら(YAMAP)





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