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サン•ジャックへの道

フランス映画「サン・ジャックへの道」(2005年)を観た。コリーヌ・セロー監督、出演はミシェル・ロパン他。ずっと前から見ようと思っていた映画で、いよいよサンチャゴ巡礼出発が3ヶ月を切ったので、配信で観ようと探す。ところがネット配信はなされていない。仕方なく近くのGEO店舗で「旧作」レンタルを探すがない。結局、GEOの会員となって宅配DVDを借りることとなった。

3人のきょうだい(兄、姉、弟)の親が亡くなり、遺産を受け取ることになる。ところが遺言で3人揃ってサンチャゴ巡礼に行くことが条件だった。仲の良くない3人が仕方なく他の巡礼仲間とともにフランスのル・ピュイからサンチャゴを目指す。典型的なロードムービーだ。当初の巡礼の目的がなんであれ、苦しい道のりを経るにつれて、それぞれの内面に変化が現れ、人間関係や態度も変わって行く。

サンチャゴ巡礼を目前にして観ておこうと思ったのだけれど、新しい情報のようなものは特にはなかった。それよりも、さまざまな目的で人々は巡礼に向かい、巡礼を経て得るものも人それぞれだということが描かれていたように思う。また、ガイドブックや体験談を見ていると出てくる巡礼の典型的なエピソードも散りばめられている。だから、この映画は出発直前に見るのではなくて、「ロードムービーを観てみたら、サンチャゴ巡礼に興味を持った」という順序が正解のように思う。

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