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サンチャゴへの道 巡礼23日目 【2023年夏】

こんにちは、ArcangeLogの「サンチャゴへの道」へようこそ。いよいよイラゴ峠越えに挑戦です。

本日の行程  ラバナル・デルカミ−ノ → ポンフェラーダ

前回の投稿はこちらからどうぞ

今日の天気(予報)  ポンフェラーダ 晴れ
最低気温15℃ /最高気温37℃

朝は5時起き。昨日の食材でボカディージョを作り、バナナ、桃を食べる。6時前には出発する。ふと空を見上げると、満天の星空。ヘッドライトを消して暫し見とれる。

次の町、フォンセバドンは崩れて打ち捨てられた家や教会らしきものが多い。廃村からアルベルゲがふえて、賑わいを取り戻したようだ。なだらかな坂が続き、山道に入る。

フオンセバドンの十字架
くす崩れ落ちた家屋
教会跡か?

思いの外早く、鉄の十字架にたどり着く。世界各国から地元の石を持ってきてここに置くのが習わしだ。息子と一緒に神戸の五色塚古墳まで歩いた時に小さくてつるつるした石を拾った。この十字架の下に置こうとわざわざ持ってきた。長い間手元にあったので、名残惜しい気もする。

五色塚古墳 3月9日
石ころを拾う 息子の手
ここに置くために持ってきた 自分の手
十字架のたもとに置く
石だけではなくいろんな物が
朝日が昇る

ここから更に標高が上がっていく。岩の多い、石ころだらけの道をあるいていると、以前アルベルゲで同じ部屋になった盲目のデンマーク人男性が先を歩いている。流石に苦戦している様子だが、助ける事も出来ない。気配で察するのか、道を譲ってくれた。以前出会ったことを伝えて、お礼を言った。目が見えていても転びそうになるのに、かなり早いペ−スで歩いているのに驚く。

 上りが続く

峠の上の唯一のアルベルゲの横を通る。宿というよりは避難所のようだ。お湯も電灯も無いと聞く。昔はどこもこのような宿だったのだろう。

イラゴ峠唯一のアルベルゲ

1505メ-トル地点を過ぎ、今度は長い下りになる。下りは膝が痛くなる事があるが、峠越えに備え、サポ−トタイツをはいている。お陰で楽だ。山道を下り、眼前に急に町が見えたのには感動した。町の入口にはバールがあり、多くの巡礼が休憩を取っていた。今日は30キロ歩くので時間にあまり余裕がない。我慢をして歩き続ける。道はまた山道となり、これぞ巡礼路、という道だ。

下りは少し急だった
 突如現れた町に喜ぶ

ちょうど正午位に頃にモリナセカに到着。川が流れ、雰囲気の良い町だ。朝のパンなどの食料が残っているので、コカ・コーラだけ買い求め、日陰のベンチを探す。東洋人の女性が腰かけている横にお邪魔した。この女性、長いスカートをはいて巡礼している。物静かな人で、人と交わらない。だからどこの国の人か分からない。

モリナセカ
日本とのつながり

お手制ボカディージョとコーラでお昼ごはん。食べ終えて歩きだす。あと8キロ、2時間弱だ。2日間距離が短く、ゆっくりと休んだせいか、今日は順調に歩くことが出来た。評判の良いオスタルに投宿。一泊15ユーロ。とても清潔でホテルっぽいモダンな設備。冷房もしっかりついている。コストパフォーマンスが良い。

 快適なオスタル
オスタルの売店

シャワー、洗濯、休憩後にテンプル騎士団の城を見学。とても広く、見るのに1時間はかかる。今日も午前中から暑くてシャワーを浴びたのに汗をかいてしまう。近くのバールで生ビールを飲んだあと、バッシリカと認定されている教会を訪問。少し散策してホテルに戻る。8時を過ぎて夕食に出かける。評判の良いレストランを訪れるが、既に一杯。近くのイタリアンに入る。スモールポ−ションのジェノバペ−ストのパスタ(日本の普通のサイズより多い)とミラノ風カツレツにする。スペインで初めてカバを飲んだ。

テンプル騎士団の城
要塞というほうが相応しい
かなりひろ広い
絵になる
生ビールで休憩
バシリカと書かれている
主祭壇
夕食はイタリアン
ミラノ風カツレツ

本日歩いた距離   32.3キロ
本日までの距離 561.4キロ(のべ23日間)
サンチャゴまで    204.8キロ

本日の活動記録はこちら(YAMAP)



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