フィギュアスケート観戦が楽しいと思う人に競馬観戦の面白さを説明してみる
はじめに
本記事は「フィギュアスケート観戦が好きな人って競馬観戦も面白いと感じるのでは…？」という可能性を考えてみたくなって作成したものです．
というのも私は「フィギュアスケート観戦が面白いと感じるポイントと競馬観戦が面白いと感じるポイントはいくつか共通するところがあるのは？」「ならスケート好きな人は，競馬もワンチャン興味を持つ可能性があるのでは？」と考えたことがあります．
そこで今回，フィギュアスケートが好きな人の感性に沿って競馬観戦の魅力を，スケート好きな人に向けて3点お伝えしようと思います．
魅力その１：スケートも競馬も，ユニークなプレイヤーが集うのを見ることができるのが楽しい．
フィギュアスケーターには個性豊かな方々が大勢います．例えば「嫌いな野菜がいっぱい入っていておいしいです」「課金は負けではない．強くなる為の手段です」「財布をゴミ箱に捨てていた」など発言が度々話題になる宇野選手だったり，氷上でパンツ1枚になって踊りまくるプルシェンコ選手がいたりします．
ちなみにこの画像は以下のURLから引用しました．
宇野昌磨“名言＆迷言”カレンダー、「課金は負けではない、手段です。」などが日めくりで | WEBザテレビジョン (thetv.jp)
一方，競馬でも随分ユニークな存在がいます．例えばゴールドシップという馬は人の真似をしてクラウチングスタートを決めたり，アドマイヤジャパンという馬は株式会社Yogiboと広告出演契約を結び，自分の食事代を稼いでいたりします．
他にも騎手の脇腹にツッコミを入れたり，温泉に入りながらインタビューに答える馬がいたりするので，面白い動物が好きという方には競走馬を調べてみるのをお勧めします．
魅力その２：スケートも競馬も，下剋上が起こる瞬間を見ることができるのが楽しい．
フィギュアスケート観戦の楽しみの一つに，格上相手を打ち負かす選手が現れるのを見ることが挙げられると思います．フィギュアスケートで下剋上が起きた代表的な試合としては，宇野昌磨選手が初めて羽生結弦選手に勝った2019年の全日本選手権があります．
というのも宇野選手と羽生選手は共に幼少の頃から全国トップレベルの大会で競い合ってきたのですが「1位は羽生！2位は宇野！」というのがスケートファンの間の共通認識でした．
しかし2019年度の全日本選手権で始めて宇野選手は羽生選手に勝つことができました．試合が終わった数分の間，宇野選手は自分の気持ちを言語化するのに動揺している姿が見受けられましたが，当時TVで試合の一部始終を見ていた私も宇野選手が羽生選手に勝ったことに驚き，思わず口を開けてポカーンとしてしまいました．ちなみにTwitterで当時のスケート民の反応を見る限り，大体皆こんな感じでした．
当時のスケートファンがこんな感じだったと思います．
ちなみにこの画像は下記のURLから引用しました．
ちなみに宇野選手が羽生選手に勝った当時の反応は
Youtube検索で以下の動画を探して頂けると分かると思います．
この引用画像は下記のURLの動画をスクショしたものです
https://www.youtube.com/watch?v=uScAeIos9NI&t=478s&ab_channel=%E3%83%95%E3%82%B8%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93SPORTS
このようにスケートの試合ではびっくりする瞬間が生まれるのですが，
競馬の世界でも永遠の2番手が頂点に立つ瞬間が生まれたりします．下記にいくつか例をあげたいと思います．
例１：テイエムオペラオーという年間全勝のレジェンド馬に対し，猫や山羊に囲まれて生活するメイショウドトウという馬が初めて勝利した2001年の宝塚記念．白星を挙げた当時の競馬場では8万人の観客がドトウを賞賛しました．ちなみにテイエムオペラオーの年間全勝(8戦8勝)がどれぐらい難しいかスケートで例えると，「GP予選大会を2回優勝➡GPファイナル優勝➡全日本選手権優勝➡四大陸選手権優勝➡オリンピック金メダル➡世界選手権優勝➡世界国別対抗戦優勝」を年間通じて無敗(8戦8勝)で成し遂げるぐらいには難しいと思います．
(2着続きで不憫だったメイショウドトウですが，ヤギに囲まれる姿が愛らしいと競馬ファンの間で囁かれています．そんな可愛らしいドトウの姿が拝見できる動画がありますので，気になる人は以下のULRのご覧くださいませ)
例２：２着続きだったヴィルシーナが，五度目の正直で1着の座を掴んだ2013年のヴィクトリアマイル．ヴィクトリアマイルに勝った後は再び低迷期に陥りますが，引退時には史上初の記録を沢山築き上げた名馬となります．ちなみにヴィルシーナのオーナー(元プロ野球選手)は何かと「2」と縁があります．例えばオーナーは2月22日2時22分生まれ，球団在籍時の背番号は22，球団事務所の住所が2丁目の22，オーナーの長女は2時22分生まれ…ここまで徹底していると縁があるレベルを超越している気がします．
以上，2番手ポジの競走馬が頂きに上り詰めたレースをご紹介しました．
長くなりましたが2番手ポジの選手が1番強い選手を倒す…そんな瞬間を見るのがスキ！という方，他にも超接戦の白熱する試合が観てみたい！という人には競馬観戦をお勧めします．ちなみに競馬で歴史的な大接戦のレースが観たい場合は以下の動画をお勧めします．
ナリタブライアン 1996年 第44回阪神大賞典(GII) (優勝馬：ナリタブライアン) (youtube.com)
魅力その3：スケートも競馬も，難病や大怪我と向き合って表彰台に返り咲くスターを見ることができるのがイイ
難病を克服して世界トップの座を獲得したスケーターを思い浮かべる際，まっさきにスケートファンがイメージできるのは三原舞依選手だと思います．2015年に体の関節が謎の炎症を引き起こす若年性特発性関節炎を発症した三原選手ですが，2017年には四大陸選手権優勝，2022年にはGPファイナル優勝など，病気のハンデを乗り越えるような実績を叩きだしてきました．
健康なスケーターでも日々の練習に音を上げる人も珍しくないのに，難病を抱えつつもしっかり結果をだすレベルまで練習に励む三原選手の姿勢は素晴らしいと思います．そんな三原選手の気概に感化されるのか，羽生結弦選手や浅田真央選手とは違った人気がある名選手であるのが三原選手です．
そして競馬界にも怪我を乗り越えて日本一に返り咲いた存在がいます．それはトウカイテイオーという日本競馬会屈指の名馬なのですが，この競走馬の史実を一部割愛して説明すると以下の通りになります．
① 世代No.1のレースに勝利
② 骨折で長期休養
③ 日本で初めて国際G1馬になる(日本人で初めてスケートの国際試合で優
勝するようなもの)
④ 相次ぐ骨折により1年間の休養．終わった天才と揶揄される
⑤ 歴代屈指の実力を持つ競走馬が集う1993年の有馬記念で，当時の現役最
強馬を打ち破って優勝(ちなみに1年間の長期休養明けで有馬記念を優勝
した競走馬は2024年の時点でテイオーのみ)
上記①～➄の流れはトウカイテイオーの史実の一部なのですが，要は圧倒的な人気と実力があっても数回にわたる骨折により堕ちた天才と言われたのがトウカイテイオーです．計3回の骨折によって出走したかったレースにも出られないレースが多々あった為，当時の騎手や厩舎スタッフの心は絶望に染まっていたことは想像に難くないとされます．しかしトウカイテイオーを管理する当時の関係者達は決して挫けることなくテイオーの調整を続けた結果，奇跡の復活劇を起こし，日本中の競馬ファンを感動の渦に巻き込むことができました．
ちなみに1993年の有馬記念は競馬ファンの思い出に残る最高のレースとして有名です．当時，観客席にいた16万人の大観客はテイオーの雄姿に感動して号泣したのですが，当時の有馬記念のテイオーの雄姿や感動する観客の様子については，Youtube検索で以下の動画を見てみると分かると思います
https://www.youtube.com/watch?v=Fr3T2H2_Pjs&t=229s&ab_channel=%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%AC%E7%AB%B6%E9%A6%AC%E3%80%90%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%80%91
以上，難病や大怪我から復活して大活躍する選手や競走馬をご紹介しました．どん底から第一線に舞い戻ってくるシンデレラストーリーが大好物な人は，トウカイテイオーの歴史を振り返ってみてはいかがでしょうか？競走馬の書籍や動画を見るのはハードルが高いな…という場合でアニメが好きな人は，ウマ娘のアニメ2期を見てみてはいかがでしょうか…？
アニメ自体はアマゾンプライムなどで視聴できます．
上記の画像は以下の記事から引用しました．
さいごに
以上，スケートファンの目線に立って競馬の面白さをお伝えしたつもりです．他にも競馬にはいくつも面白い要素がありますので，(例えば「大接戦ドゴーン！」「キズナカッター！」「真ん中に犬が！」等の迷実況など)，
競馬に関して調べてみるといいかもしれません．
おまけ：競馬は中高年の男性の方が楽しむ道楽…というイメージがあるから，やっぱり女性は競馬場に行きづらいかも…という疑問に対して
確かに競馬を楽しむファン層の大半は男性だというのはその通りだと思います．実際男性ばかり競馬場にいることの裏付けとして，JRAが展開しているUMAJOプロジェクトには「女性の中央競馬開催場来場者数は，2015年は99万9113人，同15.8％」という調査報告[6]があります．つまり競馬場に来る人の男女比は大体男：女＝9：1だということが分かります．
「やっぱり競馬場に来るのは男性中心じゃないか」「女性が単身で競馬場に行くのはハードルが高いなぁ…」と感じられる方がいるのは当然のことだと思います．その場合は，毎週日曜15時からフジテレビで放送されている「みんなのKEIBA」という競馬中継番組をご覧になってみてはいかがでしょうか？
「みんなのKEIBA」は競馬の知識に関係なく，誰でも気軽に見やすいバラエティ番組として有名です．もしくは女性単身で競馬場に行かれた方の記録で面白い内容のものがあるので，試しに以下のサイトを見てみるのもいいと思います．
怖くない、汚くない！ 実は女子も楽しい競馬を全力で遊んできた | 私のしらない趣味の世界 | ママテナ (docomo.ne.jp)
参考
[1]フィギュアスケートまとめ零．FaOI幕張2017。プルシェンコがマッチョ姿の衣装で登場し会場を大いに盛り上げる．https://xxhuyuzero.jp/2017/05/27/post-42845/
[2]ウマ娘 攻略ちゃん．【動画】ゴールドシップ、伝説のスタートがコチラｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ．https://umamusume.game-chan.net/archives/127
[3]東スポ競馬．アドマイヤジャパンのＣＭが大好評 起用したＹｏｇｉｂｏ「引退馬を扱う牧場経営に貢献できた」．https://tospo-keiba.jp/breaking_news/18165
[4]netkeiba．【#159】オルフェーヴルと感動の再会…のはずが大事件発生！カメラが捉えた決定的瞬間とは？/池添謙一
https://tv.netkeiba.com/watch/?id=6856
[5]YURAKU-GROUP．デアリングタクト ～無敗の三冠牝馬！復活のキセキ～．https://yuraku-group.jp/blog-daito/daring-tact/
[6]日経XTREND．競馬場は絶好のインスタグラム撮影スポット、JRA「UMAJO」施策で女性来場者率が過去最高．https://xtrend.nikkei.com/atcl/case/nmg/18/060500160/#:~:text=%E5%A5%B3%E6%80%A7%E3%81%AE%E4%B8%AD%E5%A4%AE%E7%AB%B6%E9%A6%AC%E9%96%8B%E5%82%AC,%E5%AE%9F%E3%82%92%E7%B5%90%E3%82%93%E3%81%A7%E3%81%84%E3%82%8B%E3%80%82
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