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星降る夜に素敵な夢を✨🎄✨

今夜はクリスマスイブ🎄
ホントの幸せ探して
赤い小人の夢りんが見つけた
かわいい女の子あーちゃんの優しい物語

青い鳥見つけたよ✨🎄✨

天使🪽が舞い降りる
素敵なクリスマスイブの夜
サンタさんが来るのが待ちきれなくて
眠れなくなったあーちゃん

ねぇママ…絵本読んで

いわさきちひろの『青い鳥』の絵本を抱えて
あーちゃんはママにおねだりしました
ママはニッコリ笑ってあーちゃんに添い寝し
絵本を読んでくれました

優しいママにあーちゃんはたずねます

ねぇママ…
青い鳥って本当にいるの?
その鳥を見つけたら
本当に幸せになれるの?

ママはあーちゃんの髪を撫でながら
優しく優しく言いました
『そうね…本当にいたら
 みんな幸せになれるのにね』

遠い夢の中
あーちゃんは大きな樹の前に立ち
その根元から
誰かの声がするのに気がつきました

遠い記憶の中にある
懐かしい声
あなたは…誰なの?

気がつくとあーちゃんは
黄金色に輝く野原に立っていました
そしてそこには
何処かで会ったことのあるような
水色の少年がいたのです

『おいで…一緒に遊ぼう』

あーちゃんは少年に手をひかれ
野原を走り回って遊びました
黄金色の花は
あーちゃんと少年が笑うたびに
キラキラ キラキラと揺れて
とても素敵な香りがしました

遊び疲れたあーちゃんと少年は
野原の真ん中に寝転がり
空を見上げて星が見えるまで
お話をしました

キラキラ キラキラ

黄金色の花はよく見ると
お星様の形をしてます

シャラン…

種の膨らんだ大きな花が
綺麗な音をたてて
お空に輝く星のひとつになりました

『綺麗…』

あーちゃんが星の花に見惚れていると
水色の少年は言いました

『またひとつ
 誰かの夢が叶ったんだね』

あーちゃんはどことなく寂しげに呟く
少年を見つめて言いました

『夢が叶うって幸せなことなの?』

少年はママと同じように
あーちゃんの髪を撫でて優しく微笑み
立ち上がって
空の向こう側を指さし言いました
『そうだよ
 君の夢はきっと叶う
 そろそろ時間だ』

すると…
水色の少年が指をさした
天の川の向こう側から
赤い汽車が汽笛を鳴らして
降りてきました

『さぁ、これに乗って帰るんだ』

そう言って少年は自分が着ている服と
同じ水色の勿忘草の花を
あーちゃんに渡してくれました

『また会える?』

少年は優しく頷いて
あーちゃんを汽車に乗せ
手を振りました

汽車は天の川を渡り
あーちゃんを夜空の向こう側へと
運んで行きます

水色の花をいっぱい積み込んで
天高く走る汽車には
昔お母さんが飼っていた
かわいい子犬も乗っていました

少年のくれた勿忘草の花束を抱え
あーちゃんは寂しいというより
何故かとてもあったかい気持ちになりました
天の川を越えて
赤い汽車は何処までも高く
高く登っていきます
星の彼方へ

目覚めるとクリスマスの朝
あーちゃんはまだ夢の中にいるような
不思議な気持ちで目を覚ましました

お兄ちゃんは夢の世界の人だったのかな…

あーちゃんは起き上がり
夢の世界のお話をママにしてみました

ママはまだあーちゃんが生まれる前に
大きな樹から落ちて失った子どもの写真に
クリスマスプレゼントと
水色の花を添えて涙ぐんでいました

あーちゃんはママにぎゅっと抱きついて
こう言いました
『ママ…青い鳥見つけたよ』

ママは少し驚いたようにあーちゃんをみて
優しく微笑んだかと思うと
また俯きました

『ねぇママ
 ママはあーちゃんが泣いてたら
 いつもぎゅっと抱きしめてくれるでしよ
 そしたら
 あーちゃんはとても
 あったかい気持ちになるの
    ママはあーちゃんがぎゅっと抱きしめたら
 あったかい気持ちになる?』

そうね…とてもあったかい

『あーちゃんわかったの
 そのあったかいの中に
 青い鳥はいるんだよ』

ほら…こうしてぎゅっとしたら
とても幸せな気持ちになるでしよ

青い鳥はいるんだよ
あーちゃんやママの胸の中に
いつも一緒に

こうやって胸に手をあてると感じるの
お兄ちゃんはあーちゃんのこの手のひらの
あったかいの中で生きてるんだって

ねぇママ…
青い鳥はいるんだよ
あーちゃんの心の中に
いつも一緒に

ママの心の中にも…きっと

あーちゃんの優しい気持ちの中に住んでいた
幸せの青い鳥が
今 そっと羽ばたいて
ママを笑顔にしてくれました

あなたの傍にも
青い鳥はいるかもしれません
気がつけば…きっと

星降る夜に素敵な夢を✨
Merry Xmas‼️

今ある幸せに感謝して
素敵なクリスマスをお過ごしください
✨🎄✨🎁✨



 

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